麺屋こうじグループ総本山は昼夜二毛作
JR常磐線・柏駅の西口を出て、国道6号線方面へ歩いて4分ほど。あさひふれあい通り沿いで営業する「麺屋こうじ」へ。こちらは、松戸「中華蕎麦 とみ田」、新小岩「麺屋 一燈」、亀有「つけ麺 道」、秋葉原「麺処 ほん田」といった名店をはじめ、数多くの店主を輩出した「麺屋こうじグループ」の総本山である。
そのグループを束ねる田代浩二氏は、東池袋大勝軒・山岸一雄氏の元で修業。山岸氏の教えを継承し、2001年に茨城県龍ヶ崎市佐貫に大勝軒を創業すると瞬く間に人気を博し、徐々に店舗数や「角ふじ」「常勝軒」といったブランドも拡大していった。そうしてグループの店舗数は180を達成。まさに関東最強のラーメン集団だ。
さて、麺メニューだが、昼は大勝軒の流れを汲む濃厚豚骨魚介系のラーメン・もりそばを、夜は麺屋こうじグループの誇る二郎インスパイア系「角ふじ」ラーメン・つけ麺を提供。いわゆる二毛作状態である。どれも盛りの良さが自慢だ。また炙りチャーシュー丼、ローストビーフ丼、餃子なども用意しており、一杯引っ掛けることも可能だ。
今回は夜の訪問だったので「角ふじラーメン」の醤油を特製でオーダーした。注文時にニンニクの有無という愚問があるが、そんなもの有り一択に決まっておろう。待つこと10分で到着したのは、モヤシの山の頂にオロシ玉ネギと刻みニンニクを冠した凶暴な山である。さっそく天地を返し、一歩ずつ踏みしめていく。
スープは乳化した豚骨ベースの出汁に、甘めのカエシとニンニクを効かせた白湯である。浮いた背脂がジャンクさを演出しているが、嫌な脂っこさは無く比較的飲みやすい。そこに合わせるのは、全粒粉を使用したモチモチ感のある極太縮れ麺。二郎インスパイアではあるが、かなりオリジナリティのある味わいに仕上がっている。
特製だとチャーシューは豚ロース、炙ったバラ肉、トロ肉の3種が1つずつトッピングされる。いずれも味付け、食べ応えとも十分。肉へのコダワリが「麺屋こうじ」グループならではと言えよう。ほか、黄身がトロっとした味玉、メンマが乗る。ニンニク、玉ネギも強烈に香りご機嫌な一杯だ。満腹中枢が弱音を上げる前に一気に完食すべし!
<店舗データ>
【店名】 麺屋こうじ
【住所】 千葉県柏市旭町1-4-15
【最寄】 JR常磐線「柏駅」西口徒歩4分