富山ブラックの元祖は手加減なしの塩辛さ
今シーズン記録的な不漁という氷見の寒ブリを探しに富山へ。多くの飲食店が「今日は太平洋のブリしか入らなくて…」という状況の中、なんとか氷見の老舗で極上の寒ブリにありつくことが出来た。
あとはシメにご当地麺「富山ブラック」を食べてトンボ帰りだ。北陸新幹線開業で、富山滞在が夜9時半まで可能な上、ライトレールなど町なかの足も良いので、日帰りでも結構充実した旅になる。
富山ブラックは名前の通り、濃い醤油味の黒いスープが特徴。富山空襲の復興に従事した若者や肉体労働者のおかずとして生まれたと聞く。元々はおかずなので、ライスと合わせると丁度良い味になるらしい。
ここ、西町大喜は富山ブラック発祥の店。スープの濃さに加え、粗挽き黒胡椒も大量に使っていて、着丼時にはよく混ぜて食べるよう言われる。レンゲが無いのでスープは残す前提か。まあ、当然飲み干したわけだが。
これに似たラーメンに、東大阪の高井田ブラックがあるが、これも工場の肉体労働者向けに生まれた歴史がある。ご当地麺には戦後の街の歴史が色濃く残っているケースも多いので面白い。
<店舗データ>
【店名】 西町大喜(にしちょうたいき) 西町本店
【住所】 富山県富山市太田口通り1-1-7
【最寄】 富山市電「グランドプラザ前」徒歩1分