足立区最高峰の坦々麺を梅島で
「梅島」という地名を聞いてピンと来る方は、どの位いるだろうか。東武スカイツリー線の梅島駅は、足立区役所の最寄駅ではあるが普通列車しか停まらない。だが、最近は宅地開発が進みマンションが増加。日光街道と環七が交わる「梅島陸橋」があり、世界の北野＝ビートたけし氏の故郷でもある。
この梅島駅前に、足立区最高峰の担々麺が啜れる店「ふうりゅう」はある。本来はラーメンと担々麺の二枚看板だが、大半の客は担々麺が目当て。ご主人の野口富男氏は元サッカー選手。湘南ベルマーレの前身・藤和不動産サッカー部でプレー後、四川料理店で修業し1991年に独立した。磨き上げられた厨房とカウンターが真面目さを物語る。
こちらの担々麺は、山椒や辣油による辛さは控え目。ゴマをふんだんに使ったクリーミーな味わいが特徴だ。店内にはご主人が鍋で炒ったゴマの香りが常に漂っているほど。スープは濃厚で少な目なので、和え麺のような感覚で食べ進める。あえて熱々より少しぬるめに仕上げてあるのもポイントだ。この方が香りを楽しみやすい。
辣油、甜麺醤など調味料は全て手作りというこだわりよう。私が好きなのは甜麺醤で味付けされた甘目の肉味噌。これがまた、後を引く味なのだ。カラシビ要素はほとんど無いが、ゴマ好きにはたまらない一杯だろう。最後はライスを投入してシメるべし。また、餃子の評判も良いので、お腹に余裕のある方はぜひ。
<店舗データ>
【店名】 ふうりゅう
【住所】 東京都足立区梅田8-3-11
【最寄】 東武スカイツリー線「梅島駅」徒歩1分
