博多豚骨の人気店「新風」が東京初上陸
有楽町駅と新橋駅を結ぶ高架下に2020年7月9日、飲食施設「日比谷グルメゾン」が開業した。帝国ホテルタワーのすぐ横、歴史ある赤煉瓦の高架橋下にバルやビアホール、タイ料理店など全6店舗が集結。そのうち1軒は、人気のラーメン店3ブランドをフードコート状に並べた、その名も「RAMEN AVENUE」というスペースになっている。
集まったのは、せたが屋系列の「中華そば ふくもり」、加賀味噌を使った「金澤味噌ラーメン 神仙」、そして今回訪れた「博多豚骨 新風」の3ブランドである。東京初出店となった「新風」は2005年に博多で創業。代表・高田直樹氏の実家は福岡県春日市で豚骨系の人気店「一龍」を営んでいて、ラーメンに慣れ親しんで育ったという。
創業した「新風」では、その伝統ある豚骨ラーメンを継承しつつも、自身が熊本県人吉の「好来」での修業で得た『マー油』を加えるアレンジ法で、独自の一杯を看板メニューとして提供。2007年には、フジテレビ系「美味しんぼ塾ラーメン道~日本全県グランプリ~」で準優勝に輝き、一気に行列店の仲間入りを果たした。
さて、麺メニューだが、豚骨白湯の「白」、マー油入りの「黒」、辛味入りの「赤」の3種を用意している。各120円で味玉、木耳、青ネギを、200円でチャーシュー4枚を追加でき、この全てを合わせたお得な「全部乗せ」もある。また、麺の固さはヤワから粉落としからまで対応。150円とちょっとお高めだが、替玉も用意されている。
一方、ツマミメニューでは宮崎名物の鶏モモ炭火焼や手羽塩炭火焼、博多一口ぎょうざ、チーズ餃子、博多めんたいコロッケ、スモーキーチャーシューポテサラなどをラインナップ。併設する「CHELSEA BAR」で酒類を購入し一杯引っかける事も出来る。今回は看板メニューのマー油入り「新風豚骨」を麺はハリガネで注文することに。
ベースのスープはゲンコツと豚頭でとった豚骨白湯に、6~7時間かけて仕上げたという濃厚なマー油を合わせたもの。豚骨自体の臭みは無く、マー油の香ばしさも重なり旨い。合わせるのは低加水でパツっと歯切れ良い食感の自家製麺。そこに脂トロトロのバラチャーシューが2枚と、歯応えあるキクラゲ、青ネギが乗る。
紅生姜や胡麻、胡椒といった調味料は、注文カウンターにあるので、先に小皿に乗せてキープしておくと楽である。替玉をバリカタで注文したら食欲が暴発。「博多一口ぎょうざ」も追加することに。5個で350円。やや薄皮だが餡は結構詰まっていて、底面はカリッと仕上がり旨い。こりゃビールとの相性も良さそうだ。
なお、店頭ではお持ち帰り用の箱ラーメンも販売している。生麺で2食入りが1000円だが、2箱4食で「今だけ1400円」と開店記念価格になっている。オープンから2週間ほど。話題店を集めたものの、新型コロナの影響か夜の客足はまばらである。並ばず食べられるのは嬉しいが、コロナが明けて賑わいが戻ることを願っている。
<店舗データ>
【店名】 博多豚骨 新風
【住所】 東京都千代田区内幸町町1-7
【最寄】 東京メトロ「日比谷駅」徒歩3分