長岡系ラーメン元祖の味を新潟駅前でお手軽に
新潟5大ラーメンのひとつ「長岡生姜ラーメン」。その元祖は青島食堂だ。1963年創業で長岡市内に本店とされる「宮内駅前店」含む4店舗と新潟市内にも店舗を展開。2009年には秋葉原に進出し行列店に。東京にも名が轟く有名店だ。新潟駅前だと「司菜 南万代店」がアクセスしやすく便利である。万代口を出て、商業施設が集中する万代シティの方向に歩いて6分ほどの距離。
新潟市内だけでも東堀店、西堀店、トキメッセ店と全部で4店舗あり、珍しさが無いからか17時過ぎの店内は先客1名。民家のような外観だが、券売機が意外にも牛丼チェーン店にあるような最新のタッチパネル式で驚く。ここは悩まず青島食堂の名物ともいえる、豚ロースのチャーシューが敷き詰められた「青島チャーシュー(850円)」を注文。
スープは豚ガラ出汁に濃口醤油を合わせた漆黒のもの。生姜はすり下ろしではなく、出汁を取る際に寸胴で一緒に煮込んでいる。南万代店のスープは、思いのほか生姜の主張が強くなく、あとから追いかけてくる程度。構え過ぎると肩透かしを喰らう。チャーシューは麺茹での最中に小さな肉塊から削ぐように薄く切った物。醤油味が染みて旨い。
柔らかめの麺と絡めて頂く。細切りメンマ、ホウレン草、ネギ、海苔、ナルトの乗った丼相は、どこか懐かしい。長岡で長年愛されるのも納得だ。店内の小さなテレビでは大相撲。豪栄道が初優勝を決めたというのに、アンニュイな時が流れる。それは、ご当地ラーメン巡りだと騒ぐ私に「ラーメンなんて日常食だよ」と言っているかのようだった。
<店舗データ>
【店名】 青島食堂 司菜 南万代店
【住所】 新潟県新潟市中央区南万代町2-14
【最寄】 上越新幹線「新潟駅」万代口徒歩3分