見出し画像

肥宝館 -貧すれば丼する-

【北千住】 らぁ麺屋のさかいさん「牛中華(1200円)」

マタドール出身店主の絶品牛中華

北千住駅の東口から歩いて2分ほど。学園通り商店街を進み最初の交差点を左折した先に2023年8月23日にオープンした「らぁ麺屋のさかいさん」へ。この場所には2013年から北千住の人気店「牛骨らぁ麺 マタドール」のセカンドブランド「みそ味専門 マタドール」が、2022年からは「柳麺マタドール」が出店していた。

その2店で合わせて10年店主を務めた酒井氏が店舗を譲り受け始めたのが「らぁ麺屋のさかいさん」である。一時は庚申塚「ラーメンいいかお」で間借り営業もしていたが、晴れて独立創業したというわけだ。店内は1階と半地下にそれぞれ客席があるが、オープンから約2週間の現在は1階のカウンター7席のみで営業している。

麺メニューは牛骨スープを使った「中華そば」と「にんにく薫る塩らぁ麺」の2種をラインナップしており、10月からは味噌系のメニューも投入予定とのこと。また追加トッピングには白い味玉、細竹の子、牛と鶏モモのチャーシュー、生たまごを用意。その一方で、スープと麺とネギだけの「かけ」で啜ることも可能だ。

また飯モノには、5つ星お米マイスター・市川一雄氏厳選の白飯、肉めし、ネギニラ醤油の旨辛ごはん、炊き込みおにぎり、そして限定の「牛チャーシューご飯」も。ビールと「まかないおつまみ」はセルフで取ってくるスタイルだ。今回は「中華そば」に油かすと白い味玉が入った「牛中華(1200円)」を注文することに。

着丼までは7分ほど。店内に掲示された説明書きによれば、スープはマタドール直伝の牛骨スープに昆布と椎茸を増量し、さらに提供時には小鍋に刻み玉葱、油かすを入れて「追い牛」をしているとの事。そこに、牛バラのチャーシューとスライスを煮たタレ、ちば醤油、ナンプラーを合わせたカエシを重ねているそうだ。

牛特有の甘みと香りをしっかり感じつつ乾物が旨味を補強。円みあるカエシや香味油にも牛の存在感があり、牛の旨味を存分に楽しめる。それでいて嫌な臭みは皆無。さすがマタドール直伝だ。そこに合わせるのは小麦「春よ恋」を使った三河屋製麺製の中細ストレート麺。しなやかでコシがありスープとの相性も抜群である。

チャーシューは食べごたえある牛バラロールが2枚。こちらも嫌な脂臭さはなく美味である。ほか、甘めでネットリした黄身の「白い味玉」、油かすが6~7片、歯応えある細竹の子、九条原種の青ネギ、刻み玉葱、長ネギ、ナルトが入る。難しい牛を上手く扱った旨い一杯、あっという間に完食した。こりゃ塩らぁ麺や味噌も気になるなぁ。

<店舗データ>

【店名】 らぁ麺屋のさかいさん
【住所】 東京都足立区千住旭町43-13
【最寄】 JR常磐線「北千住駅」東口徒歩2分

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「東京都 足立区」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事