千葉県内で勢いのある「福たけ」で煮干を
東関東自動車道の富里インターを降り、富里・八街方面へ車で10分ほど。県道102号線沿いで営業する「らーめん福たけ 富里店」へ。こちらは千葉市桜木の本店をはじめ、蘇我、五井、市原、袖ヶ浦と千葉県内に複数店舗を構えるローカルチェーンである。「福たけ」の他、富里「山ねこ」、つくば「銀の豚」など別ブランドも展開中だ。
創業者の福田竹明氏は、背脂チャッチャ系ラーメンでおなじみ「なりたけ」で修業し独立。修業元同様に背脂系を主軸にしつつ、多種多様なメニュー展開と家族連れでも楽しめる店舗作りで人気を博している。ここ富里はフランチャイズだそうで、他店とは少し違う部分もあるそうだが、メニューは基本的には本店と同じ。
店内はカウンターと小上がりが混在。麺メニューは「東京背脂らーめん」と「九十九里煮干しらーめん」が醤油と塩から選べるほか、醤油系は「地鶏中華そば」や、大量のゲンコツから摂れる少量のスープで作った「濃厚らーめんガメラ」も用意。味噌系は「北海道焦がし味噌」「東京背脂濃厚味噌」「信州白味噌」の3種がある。
一方、つけ麺は「メガ豚煮干し」「魚介醤油」「焦がし味噌」があるほか、二郎インスパイア「フク郎」や、家族連れのために「お子様らーめん」もラインナップしている。何を啜るか迷ったが、ちょうど九十九里方面に向かう途中だったので「煮干しらーめん(630円)」に辛ネギ(210円)をトッピングしてオーダーすることに。
サラサラしたスープは、たっぷりの九十九里産の煮干しを炊いてあり、アッサリした飲み口ながらフレバーも旨みも十分。あえてだろう、少しエグみを感じるようなチューニングだ。醤油のカエシは甘みもあるが、塩味が強め。少し喉が渇くバランスである。合わせる麺は浅草開化楼の中細ストレート麺。スープとの相性は良い。
チャーシューはバラ肉の薄切り。ややフードコート感があるのは否めない。ほかレギュラートッピングはメンマと海苔。追加の辛ネギは実は別トッピングとの取り違え。甘んじて受け入れたが、やはりこのスープには合わなかったな。最後は麺の下に隠れた柚子皮がさわやかな後味を残してくれた。次は迷わず「特製」にしよう。
<店舗データ>
【店名】 ラーメン福たけ 富里店
【住所】 千葉県富里市七栄440-37
【最寄】 東関道「富里IC」降り県道102号を約10分