『お熱いのがお好き』は、1959年制作のアメリカ映画。名匠、ビリー・ワイルダー監督、出演がトニー・カーティス、ジャック・レモン、そしてあのマリリン・モンロー。見た記憶のある方も多いのではないでしょうか。
そして、「ワインがお好き」なのは、外交官。10月、日本の会計監査院が在外公館の資産などを調査し、その結果を発表しましたが、OECD代表部をはじめいくつかの公館では、1本数万円以上の高級ワインを年間使用量の5倍以上も保有していたことが分かりました。日本人同士では絶対に飲んでいないと断言できるのでしょうか。たくさん購入すれば、シャトーを訪問する際にも、歓待されて気持ちいいでしょう。しかし、その購入資金は国民の税金であることをお忘れなく!
実は、ワインが好きな外交官、何も日本人に限った話ではないようです。中には盗みまでしてしまった外交官までいる・・・11月30日の『ル・モンド』(電子版)が伝えています。フランスの新聞が伝えているのですから、ワインを盗んだ外交官は、当然フランス人。しかし、盗んだ場所は、香港。
香港の上流階級が集う場所のひとつが、“Country Club”。1962年、アバディーン近くにオープンした会員制クラブで、その会長は香港行政長官のドナルド・ツァン(Donald Tsang:曽蔭権)。設備は、プール、テニスコート、レストラン、そして高級ワインが壁一面に並んだ地下のワイン・セラー。田舎風の寛いだ雰囲気のレストランでは、会員たちが予約なしで食事を楽しんでいる。このカントリー・クラブがなんと盗難現場。
さて、犯人は・・・駐香港・マカオ総領事のフォンボスティエ(Marc Fonbaustier)氏。46歳のエナルク(énarque:国立行政学院の卒業生)。この領事は、あろうことか、ワインのボトルをズボンの中に隠して持ち出したようだ。酔った上での、持ち出せるかどうかの賭けだったのだろうか。しかし、このワイン・セラーには、梁の陰に監視用カメラが設置されており、悪事が全て録画されていた。しかも、場所がまずい。行政長官が会長を務めるクラブでの外交官による盗難。国際関係にも影響しかねない。即、任を解いて、帰国だ!
という訳で、11月23日の夜、大急ぎで帰国の途に(夜の出発だっただけに、夜逃げのようにも見えてしまいます)。あくまで個人的理由による帰国と発表されたが、赴任してわずか1年余り。香港・マカオにいる13,000人のフランス人の間では非常に人気のある総領事だけに、さまざまな憶測が。ゴシップ好きな人たちにとっては、まさに格好の餌食。
香港のタブロイド紙(Apple Daily)は、フォンボスティエ総領事は、数か月前にも、名門の香港・ゴルフ・クラブ(Hong Kong Golf Club)で3,000ユーロ(約33万円)以上もするワインを盗んでいたと伝えている。この件は、盗んだのではなく、プレゼントとして頂いたものだと、釈明している。
フランス外務省のヴァルロ(Bernard Valero)報道官は、フォンボスティエ総領事は事実を認め、すでに弁済していると発表。その後さらに、詳細を調べるための調査を始めているが、フランス外交に携わるプロとしてあってはならない行為だった、とも述べている。一方、現地、香港のフランス総領事館は、ノー・コメントを貫いている・・・
エナ(ENA)を出て外交官になっているのですから、裕福な家系に育ったのでしょう。それがどうしてワインをくすねるようなことをしたのでしょうか。イギリス領だったせいか、欧米人にとっては親しみやすいのかもしれませんが、やはりアジア。香港のエキゾチックな雰囲気に、タガが外れてしまったのでしょうか。あるいは、もとからそうした性向があったのでしょうか。
もし、単なる悪ふざけだとすると、高くついたものですね。何しろ、『ル・モンド』の電子版で紹介されてしまいましたから、それこそ世界各国の人が読んでしまった。一躍有名人でしょう。でも、有名人になるなら、良い方でなりたいものですね。その点、日本の在外公館の大量のワイン保有は、個人名が出ないので良かったというか、甘いというか・・・
そして、「ワインがお好き」なのは、外交官。10月、日本の会計監査院が在外公館の資産などを調査し、その結果を発表しましたが、OECD代表部をはじめいくつかの公館では、1本数万円以上の高級ワインを年間使用量の5倍以上も保有していたことが分かりました。日本人同士では絶対に飲んでいないと断言できるのでしょうか。たくさん購入すれば、シャトーを訪問する際にも、歓待されて気持ちいいでしょう。しかし、その購入資金は国民の税金であることをお忘れなく!
実は、ワインが好きな外交官、何も日本人に限った話ではないようです。中には盗みまでしてしまった外交官までいる・・・11月30日の『ル・モンド』(電子版)が伝えています。フランスの新聞が伝えているのですから、ワインを盗んだ外交官は、当然フランス人。しかし、盗んだ場所は、香港。
香港の上流階級が集う場所のひとつが、“Country Club”。1962年、アバディーン近くにオープンした会員制クラブで、その会長は香港行政長官のドナルド・ツァン(Donald Tsang:曽蔭権)。設備は、プール、テニスコート、レストラン、そして高級ワインが壁一面に並んだ地下のワイン・セラー。田舎風の寛いだ雰囲気のレストランでは、会員たちが予約なしで食事を楽しんでいる。このカントリー・クラブがなんと盗難現場。
さて、犯人は・・・駐香港・マカオ総領事のフォンボスティエ(Marc Fonbaustier)氏。46歳のエナルク(énarque:国立行政学院の卒業生)。この領事は、あろうことか、ワインのボトルをズボンの中に隠して持ち出したようだ。酔った上での、持ち出せるかどうかの賭けだったのだろうか。しかし、このワイン・セラーには、梁の陰に監視用カメラが設置されており、悪事が全て録画されていた。しかも、場所がまずい。行政長官が会長を務めるクラブでの外交官による盗難。国際関係にも影響しかねない。即、任を解いて、帰国だ!
という訳で、11月23日の夜、大急ぎで帰国の途に(夜の出発だっただけに、夜逃げのようにも見えてしまいます)。あくまで個人的理由による帰国と発表されたが、赴任してわずか1年余り。香港・マカオにいる13,000人のフランス人の間では非常に人気のある総領事だけに、さまざまな憶測が。ゴシップ好きな人たちにとっては、まさに格好の餌食。
香港のタブロイド紙(Apple Daily)は、フォンボスティエ総領事は、数か月前にも、名門の香港・ゴルフ・クラブ(Hong Kong Golf Club)で3,000ユーロ(約33万円)以上もするワインを盗んでいたと伝えている。この件は、盗んだのではなく、プレゼントとして頂いたものだと、釈明している。
フランス外務省のヴァルロ(Bernard Valero)報道官は、フォンボスティエ総領事は事実を認め、すでに弁済していると発表。その後さらに、詳細を調べるための調査を始めているが、フランス外交に携わるプロとしてあってはならない行為だった、とも述べている。一方、現地、香港のフランス総領事館は、ノー・コメントを貫いている・・・
エナ(ENA)を出て外交官になっているのですから、裕福な家系に育ったのでしょう。それがどうしてワインをくすねるようなことをしたのでしょうか。イギリス領だったせいか、欧米人にとっては親しみやすいのかもしれませんが、やはりアジア。香港のエキゾチックな雰囲気に、タガが外れてしまったのでしょうか。あるいは、もとからそうした性向があったのでしょうか。
もし、単なる悪ふざけだとすると、高くついたものですね。何しろ、『ル・モンド』の電子版で紹介されてしまいましたから、それこそ世界各国の人が読んでしまった。一躍有名人でしょう。でも、有名人になるなら、良い方でなりたいものですね。その点、日本の在外公館の大量のワイン保有は、個人名が出ないので良かったというか、甘いというか・・・