highdy の気まぐれブログ

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記憶のお話(その2)

2019年12月05日 | 雑学知識

前回の記事の内容を覚えていますか?
 今回は理由があって、日にちを空けました。 ヘルマン・エビングハウス(Hermann Ebbinghaus)の実験結果(後述)から、皆様は前回の記事の内容を75%以上を忘れておられると思います。 20分後でも40%位は忘れるのですから当然です。
(高齢者の運転免許証の認知症テストなんか5分後でも16個中半分近くしか思い出せない人がたくさんいます。私も来年から後期高齢者ですが、恥かしながら1個だけ思い出せませんでした! 「野菜」というヒントがあっても思い出せず、空白は良くないからとデタラメに「人参」と書いておいたら正解は「大根」でした。)

記憶の過程
 記憶を分類する場合、どのような切り口、基本スタンスで分けるかにより分類法はいろいろあると思いますが、大雑把な分け方として、感覚記憶 → 短期記憶 → 長期記憶という過程なら一般的に問題はないと思われます。


感覚記憶
 感覚記憶は、私たち全身の五感を通して入力される情報の断片です。
脳(海馬)はそれを自身の持つあらゆる記憶情報と比較・分析・組み合わせをしながら判断します。その結論までに、過去の記憶にあるか否か、つまり、知っているものか否か、忘れたものか、思い出せるものかにより、瞬時に判断できるか、時間が必要かということになります。

短期記憶
 海馬に入った情報は、何もしないままでは自然に消えてしまいます。
必要と判断するもの強烈な印象として残るものなどがあれば、それは重要と判断し、長期記憶として側頭葉(大脳皮質)に貯蔵されます。その長期記憶に分類される前の記憶が短期記憶です。

長期記憶
忘れたくない記憶すべき情報は、意識的に何らかの意味づけをしないと、海馬が記憶しているような段階では、反復学習をしても殆ど効果はないのです。海馬にインプットされた情報の一部のみが長期記憶になり、刺激を受ければ受けるほど長期記憶として強化されます。そのため忘却防止の努力をするのが長期記憶と考えれば解り易いと思います。

記憶容量は膨大
 大脳皮質の側頭葉へ移行した長期記憶について、大脳皮質の側頭葉の記憶容量はとても膨大であり、多くのヒトはその容量のごく一部しか利用していないと言われています。且つ、一説によれば、一旦長期記憶として保存された殆どの情報は消えないとも言われています。ただ、思い出せないだけで、何かのはずみで思い出せるものであるとも・・・。
highdy が考えるに、記憶が物理的に上積みの連続であれば圧縮されて取り出しが困難なだけかも? そう考えれば、「何かのはずみで・・・」説もうなづけます。パソコンのようにどんどん上書きされるのであれば、時間が経てば修復不能になりますね。いずれにせよ、この問題はここで追及する価値はないので割愛します。

記憶を定着させる手段(ポイント)
 そこで、記憶を定着させる手段(ポイント)として、次の3点に注目して考えます。

A :必要と判断されるもの=自分で意識すべき点の繰り返し
B :強烈な印象として残るもの=印象付けや衝撃
C :効果的な繰り返し(復習)と印象づけ

これら三つが記憶の重要ポイントで、これらを有効に利用することが記憶動作の短期化と記憶保持力の向上につながります。
しかしながら、それぞれに対し何がよいと明確に分けることは非常に困難で、密接に関連性があり相乗効果もあります。
加えて、覚える人にも個性があり、ひたすら何度も紙に書いて、ひたすら呪文を唱えて、ひたすら音声で聴いて、ひたすら教科書を読んで様々です。

闇雲に反復しても効果はない
忘れそうな頃に復習して始めて効果が上がります。
しかし、覚えて1時間後に復習、4時間経て寝る前に復習、朝起きて復習の比較では、ダントツで翌朝の復習が効果的です。これは「忘却曲線」を発見したことで知られるドイツの有名な心理学者 ヘルマン・エビングハウスの実験で明らかになっています。

highdy の方法は、これらのすべてを効果的に活用するために、先日のコメント欄にも書いたようなパソコンの知識をフル活用した手段です。次回は、それらのより具体的な方法を挙げてみます。




   
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