highdy の気まぐれブログ

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人を叱るにも手順がある (忠告、注意、叱る)

2020年03月04日 | 処世訓(highdy のことば)

叱らない上司
 最近の上司は部下をあまり叱りません。大きな理由は二つあります。
一つは、パワハラと思われたくない、つまり嫌われたくないのです。業績を上げるよりそちらを優先するタイプに多い、いわゆる優しい上司です。
もう一つは、親から叱られることに慣れていない、いわゆる軟弱(ひ弱な)部下が他人から叱られると一気に落ち込んでしまうことがあるからです。
さらに、その理由とは無関係ですが、上司の方も「怒る」と「叱る」の区別がついておらず、自分自身が怒ってしまって、部下をいきなり叱ります。時として、とても理不尽な要求や戯言(たわごと)で罵(ののし)られることもあります。これでは部下もたまったものではありません。
自分の怒(いか)りを他人にぶつけるだけでは、叱っていることになりません。叱るということは、相手のためになる教育的な意味が込められているのです。



忠告、注意、叱る
 highdy は以前、他人に何かを教える場合、「言って聞かせて、やって見せて、やらせる」方式だと書きました。そして、「人は褒めて育てる」とも。
しかし、部下も機械と違って人間ですから、失敗することもあれば、ルールを守らないこともあります。そのような場合、いきなり自分の感情のままに上司が怒ってしまっては、良い部下は育ちません。
 物事には手順があります。私は他人を叱るときは、初めはいいところを褒めてから叱ることをルーにしています。「・・・うまく出来なぁ、やっぱりセンスの問題かな! 等々、いずれにしても素晴らしい!!、ところで、それがうまくできるのに、何故これが・・・」と沢山褒めた後に叱ります。い所を沢山見つけて、それを伸ばす指導を忘れないことです。それをいきなり「おいっ! 何やってんだ! 馬鹿者!!」と発言すれば、相手も人間ですからカチンときて、俗に言うキレてしまいます。これでは教育になりません。

 叱るには、これまたそれなりの手順があります。
先ずは、常日頃から目をかけ、適切な「忠告」(アドバイス)を与えていることです。
次に、失敗があった場合は、物事の手順や忠告を守っていないことへの「注意」をします。
それでも、ルールを守らなかったり、失敗した場合は「叱責」という順番です。
この方法だと、叱られた側もしっかり冷静に反省し、悪い後味を残しません。上司側にとって大事なことは、注意の前の適切な忠告や指導が抜けないことです。

区別をしっかり
 スポーツの審判と同じで「注意」より上は「警告」です。注意は「する」もの、警告は「告げる」もの、警告が出てしまえばおしまいです。
「怒る」と「叱る」も同様に上司がしっかり区別しなければ、自分だけが頭に血が上っていては、部下からの嫌われ者になるだけで誰も従ってくれません。逆に、親身になって叱ってくれない上司も、信頼を失い舐められてしまい誰もついて来ないものです。

部下は、上司に威光(人がおのずからうやまい服すること)を感じる尊敬できる人、何でも相談できる信頼のおける人、自分の能力を伸ばしてくれる人であれば、どんなに叱られても、多少の変わり者であってもついてくるものです。



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3 コメント

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少しずつでも広めることができるように・・・ (fumiel-shima)
2020-03-04 10:33:47
幸いにも今日のhighdyさんの『言葉シリーズ365より』に触れることができた読者(私も含めて)は2月27日のhighdyさんの記事と合わせて何度も読み返すと自分の仕事や立場はどうか?・・・と顧て気付かされることもあるのではないでしょうか。それは現役であっても私たちリタイア組であっても同じ事だと思いますし、指示する側、される側いずれにも該当するのではないでしょうか。
そして気づいたこと、気づかされたことを
すぐにその通りできなくても常に頭のどこかに整理しておき、ここぞ!と思うタイミングで勇気をもって実践してみることだと思います。どの職種でも仕事を離れた人間関係でも無理なくわざとらしくなく、ごく自然にできればいいのですが、なかなかそう上手くいかなくても何かを感じてもらえれば大成功・・と思えるぐらいの気持ちで少しずつでもやってみましょう・・・と私もhighdyさんのブログの読者たちに呼びかけたいと思っています。(決して先輩ずらなどしませんが・・・)
お恥ずかしい内容ですが、有難いです。 (highdy)
2020-03-04 15:21:46
fumiel-shima さん
いつもコメントありがとうございます。
拙い経験を表現力の乏しい文章にまとめただけですので、広めて頂くほどの価値があるかどうか疑問ですが、有難く感謝します。特に先輩の方々より、若い方々が心に留めておかれると良いと思われる内容を選択してアップしています。
従い、fumiel-shimaさんのような先輩からのコメントには、とても嬉しく本当に有難く恐縮に思います。時々、すべてのコメントを読み返して反省と注意をしています。
いつも自分では事前に読み返し、チェックしたつもりながら、アップロードした後に必ず「脱字、てにおは」の不適切部分を見つけ、慌てて修正しているお恥ずかしい毎日です。
中小企業を辞めて大企業に転職して何年か経ったとき、前の会社へ講演に行った際の原稿に加筆修正してリストを作成、ずっと持ち続けていた処世訓的なネタ帳なのですが、古いPCを処分した際にうっかり捨ててしまったようです。でも、自分が実践したことなので大部分は記憶に残っていますので、再度復元作業がてらアップロードしています。
もう少し続けたら、PC関連記事のようなリスト(一覧)にしてみたいと考えています。
お蔭様で読者登録して下さる方が日に日に増え(その割には思ったほどリアクションは増えていないようですが・・・)、私もその9割以上はフォローに加えています。
私のほうこそ感謝、感謝です。 (fumiel-shima)
2020-03-04 15:51:00
私の要領を得ないコメントにすぐに反応していただきいつも感謝しています。
仰る通り、若い方々にhighdyさんの「意」をくみ取って心に留めていただければと思います。そしてやはり経験、体験、実践は大きな力になる・・・という共通の思いが少しずつでも一人でも多くの人たちに浸透し、そこからまた広がっていくことを望み、期待したいと思っています。

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