highdy の気まぐれブログ

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ツルムラサキ(蔓紫)を育て・食べる

2020年08月13日 | 雑学知識


味はホウレンソウに似ている
 ツルムラサキは、中国南部から東南アジアにかけて広く栽培されている蔓(つる)性の1年草です。
現在スーパーマーケットなどでは、紫のタイプよりも茎が緑のタイプ主流になっています。
理由は、紫(茎や葉脈が紫色)の方はホウレンソウ同様、若干灰汁(アク)が多いため、茹でた後の水晒しが必要なためです。
茹でて水晒しすることにより、灰汁の主成分であるシュウ酸半分以下に激減します。特に「おひたし」や「サラダ」に利用する場合は必要です緑のタイプはその必要がないのが利点で、生食も可能な理由のひとつです。
灰汁のある野菜には「わらび」はじめとして殆どシュウ酸を含んでいますが、元々ホウレンソウに比べて少ないのに、緑系はさらに少ないのが人気の秘密です。
味はホウレンソウに似ていますので、何にでも代用になります。栄養価もホウレンソウに劣る分、ダイエットにいいかも?



市販のものは数10cm前後(幼苗状態)の茎ごとですが、栽培すると5~6mほどにも成長します。
緑系のものは毎日葉っぱだけをちぎり、味噌汁や野菜炒めに入れてもいいですね。自家製なら花も実も食べられますが、種のプチプチが気になる方はやめた方がいいかも?
大きい葉は男性の掌ほどになりますが、味は同じでも食感は若い葉の方が優しく感じます。
ホウレンソウは、シュウ酸や硝酸態窒素が多く含まれ、アクが出るため、ホウレンソウは湯通しして食べるようにと言われますが、ツルムラサキは、シュウ酸や硝酸態窒素が少ないため、特に緑系は生で食べることができます。



我が家では長年自然に落ちた種から無数に発芽しますので、幼苗を適当な時期に片っ端から引き抜いて利用し、毎年数本だけ残します。秋が近くなると花が咲き濃い紫の実ができますので、放置しておくと翌年発芽します。寒さに弱く越冬できないので、晩秋には枯れた蔓が邪魔なのできれいに撤去します。


種播きと育て方
ツルムラサキは発芽温度・生育温度ともに高くで、種まき・植え付けともに暖かくなってからにします。
種まき時期の目安は、4月下旬から5月頃ですが、オクラなどと同じように種の皮がかたく、吸水性が良くないのでひと晩吸水させて皮に割れ目ができそうになってから蒔きます。ネット上では苗を売っていることもあります。
直播きでも構いませんが、ポットに播く場合は2粒程度にし移植時に1本づつ植えます。すごく茂るので30~40cmくらいは空けた方がいいと思います。やや深めの65cmプランターなら1、2本が限度です。
背が高くなると収穫が大変なので2m以下の支柱で育てます。ベランダで65cm プランターなどに1、2本育てれば、日除けにもなります。子づる・孫づるが育ちやすいように、新しくつるが出たら下葉を早めに取ります。
我が家の場合、完全無農薬有機栽培の畑地なので地力があり、特にツルムラサキの場合は害虫は全くつきませんが、ご近所の農薬や化学肥料を使う所では、時折ヨトウムシやアブラムシが発生することもあるようです。増やし方としては、挿し木による方法もありますが、梅雨時がいいでしょう。



ツルムラサキに毒はです!
 「ツルムラサキには毒が・・・」という方がいますが全く嘘です。毒ではなくホウレンソウと同じでシュウ酸を含みます(だから、似た味がするのかも?)
シュウ酸はご存知のように、尿路結石の原因になる可能性があります。
でもそれは、大量に摂取した場合の話で、毎日1人が一束食べても問題になる量ではありません。
それでも気になる方は、「ホウレンソウとかつお節」のように、他にカルシウムを多く含む食品を一緒に食べてください。
(昔の方は偉いですね、「ホウレンソウとかつお節」だなんて、いまのような医学知識もないのに・・・)
腎臓にシュウ酸が達する前に、シュウ酸カルシウムとなって、体外へ排出されます。
というのも通説ですが、これも怪しいのです。
実は、「かつお節」を沢山かけて食べても、シュウ酸カルシウムに合成されるのは、せいぜい2割程度と言われています。いろいろな計算式があるようですが、highdy は化学者でもなければ、栄養士でも医者でもありませんので、はっきりとは言えませんが、現代医学で尿路結石で亡くなる方は皆無と言ってもいいでしょう。
ヒトの体は、毒物は基本的に尿として対外排出をします。従い、十分な水分を早めに多く摂るほど安全で、水分補給の少ない方はよりリスクを負うことになります。
そんなに細かいことまで気を使っていては、あらゆる美味しい料理は作ることも食べることもできなくなってしまいますので、神経過敏になることはやめた方がいいでしょう。
もっと早く投稿しろっ! て、叱られそうですが、昨日の差し入れで思い出しました。



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コメント (4)
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