highdy の気まぐれブログ

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記憶のお話(その1)

2019年12月02日 | 雑学知識

頭で覚える記憶と体で覚える記憶
 「ヒトは忘れる動物である」と昔からよく言われます。どんな知識も技術も使わないでいると忘れるものです。でも、若い頃に身に付けた技量や腕前のことを諺で「昔取った杵柄」と表現されるように、体を使って覚えた技術というものは、単に頭だけで覚えたものより比較的忘れにくいものです。

 頭で覚える記憶は「陳述的記憶」とも呼ばれ、漢字や英単語、歴史年表、理数系の公式を覚えることがこれです。この種の記憶は覚えても忘れやすいのが特徴で、時間が経つと大部分忘れてしまい思い出せないことがあります。
 体で覚える記憶は「手続き記憶」とも呼ばれ、車の運転、自転車の乗り方、泳ぎ方を覚えることがこれです。この種の記憶は、トレーニングなど何度も繰り返しているうちに、脳内の神経回路網(ネットワーク)が正しい手順を学んでしまい、体が覚えたものは忘れにくいという特徴があります。だから、長い間自転車に乗っていなくても乗れるし、2年も3年も泳いでいなくても泳げますよね。

記憶のコントロール(伝達)
 脳内の情報の伝達は、神経細胞であるニューロン同士がシナプスを介して、微弱電流により行われています。脳内の神経回路網において信号の伝わり方が良い時悪い時、つまり、「ゆらぎ」現象があり、それがあるときは素晴らしい「発想(ひらめき)」になったり、あるときは「ど忘れ」となることもあります。
いつも使う回路は維持され、使わないでいると伝達しづらくなります。
神経伝達物質として、代表的なものにセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンがあります。そしてこれらを制御するために、体の各器官からあらゆる種類のホルモン系の物質を分泌しています。
人は誰でもドーパミンの影響でいい思い(快楽)を味わうと、その状態を維持したくなるものです。子供は褒められると、さらに褒められたくて頑張ります。酒や麻薬で気持ち良くなると、さらにまた味わいたくなり、スポーツで楽しさが分るともっと続けたくなるのはドーパミンの働きによるものです。理性が弱いと、麻薬中毒になったりします。

記憶のプロセス
 ヒトの記憶のプロセスは、コンピューターとよく似ています。CPUが何かをするときに必要なデータがあるか否かキャッシュメモリーに尋ね、「ある」と言えばそれをもらいます。1次キャッシュメモリー(PCにより2次、3次とある)は自分にない情報は、2次キャッシュメモリーへ尋ねます。以下同様に、3次キャッシュメモリー、メインメモリー、HDDなどのデータ保存装置と繰り返し。データの保存は最終的にHDDやSSD、あるいは外部媒体になります。
 ヒトの場合、いろんな感覚を通して脳に入ってきた情報は一旦海馬に届きます。海馬は前頭葉と連携し、それらの情報を分析・選別します。例えば、既知の情報か否か、忘れている情報か否か。知らない情報なら記憶する必要もあり、忘れていれば思い出す必要があります。海馬 → 前頭葉 → 側頭葉の関係がコンピューターと似ています。
短い時間なら海馬でまだ記憶していますが、ある程度時間が経過すると海馬に情報がなくなり前頭葉と連携して側頭葉に情報が保存されているか調べようとします。
問題はここで、側頭葉で情報が薄れかけていた場合、同じ刺激を受けることで長期記憶として強化されます。すなわち、反復学習により記憶強化になるのです。
手続き記憶の場合、海馬 → 大脳基底核 → 小脳とネットワークが構成され脳に刻みこまれま
 highdy の処世訓の一つに「知識と技術は宝である。しかし、知識と技術も使わなければ忘れる。 記憶は、衝撃と繰り返しにより強化される。」があります。
世の中には、記憶術に関する雑誌・記事・YouTube が実に多くありますが、記憶にはコツがあります。不定期になりますが、少しずつ highdy 流(といっても、その道の方は皆さん使っているものですが・・・)の記憶法などについてもご紹介してみたいと思います。




   
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コメント (2)
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