緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

水質検査と市議会傍聴

2009年06月03日 18時07分33秒 | 都城市政
6月3日(水)  

先日、ある賃貸家屋の飲料水が永年にわたり井戸水を使用しており、新住人から水質相談を受けてサンプルを採取しました。都城保健所からサンプルの水質試験検査結果表が送られてきました。場所は国道沿いで農村集落に近い場所ですが、畜産糞尿の影響が地下水に影響を及ぼしていないか気になる部分もありました。周辺は集落下水道も完備されており生活環境としては静かな地域です。


青島海岸の波乗りを楽しむ人

都城保健所の検査結果を列記してみます。検査項目:測定値(基準値)、一般細菌:4/ml(100/ml以下)、大腸菌:不検出(検出されないこと)、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素1.2/l(10mg/l以下)、塩化物イオン:7.3mg/l(200mg/l以下)、有機物(全有機炭素(TOC)の量):0.5mg/l未満(3mg/l未満)、pH値:6.2(5.8以上8.6以下)、臭気:異常なし(異常でないこと)、色度:1度未満(5度以下)、濁度:0.1度未満(2度以下)、外観:無色透明(異常でないこと)。



この検査結果表を見ますと各項目とも検出値が基準値以下に収まっており、飲料水としても何ら問題はありません。都城盆地は永年の畜産業の振興により硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素による地下水汚染が懸念されていますが、霧島山系と大淀川流域と地域性もあるのでしょうか、こうして基準値より低い数値が確認されますと内心ほっとします。集落下水道整備も地下水浄化に大きく影響しているのでしょうか。むしろ地下水つまり井戸水を飲料水使用中の家屋については、業者心得として、これから積極的に水質検査を取り入れて行きましょう。また、都城市水道水は大半が盆地の地下水を利用しています。地下八百メートル位ですかな。



ついでに、この家屋について申しますと、新品の井戸水用ポンプを空家時は倉庫に格納して盗難に遭わないようしておりました。新住人が入居してやれやれと思っておりましたら、通報があり軽金属製雨戸と燃料タンクがごっそりと無くなっています。あれっ?これは無人期間中に盗難に遭ったようです。田舎だと言ってのんびりした話ばかりではありません。その昔に不動産調査で田舎まわりをした時期がありました。昼間は大半の集落が無人状態、吠えるのは番犬ばかりです。学童もさることながら老人一人をも集落内に見ません。広域市町村合併して地域の広がった地方都市の現状を見る思いがします。



都城市と合併しました旧北諸県郡四町、高城町、高崎町、山田町、山之口町と現場で確認することですが、意外と集落下水道が整備されている地域があり、下水道施設が水道なみになりつつあると見ました。地方都市では人間の移動が地域内で頻繁に起こるか?常日頃疑問に思うことがあります。農村集落の都市施設整備はこれからも大切な行政の施策であると見ます。



地味な都市施設整備が地域環境を保っていくと思います。そんなスローガンを唱える首長がこれからも注目をあびるでしょう。明日から「平成21年第4回都城市議会定例会」が二四日間にわたり開催されます。一般質問は十一日から十八日まで行われます。市議会傍聴は都城市を知る上でこれ以上の学習の場はありません。今回も努めて傍聴しましょう。



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