緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

城市議会の傍聴を終えて

2010年09月16日 18時23分30秒 | 都城市政
9月16日(木)  

 本日が城市議会9月定例会一般質問の最終日で来住一人氏(日本共産党)の「①土地改良区への助成事業について」「②小田川及び湯谷川の改修について」「③就学援助制度について」三項目が締めとなりました。来住氏は市議歴も長くて、さて何期でしょう。質問内容もポイントを押さえており、答弁する市側にかなりな準備が無いと到底満足するものにはなりません。市側の不備が見えて来ます。暗に違わず、市長始めとして○○部長に至るまで答弁に重みが有りません。つまり、市民の心まで答弁が届きません。感想として格言風に申しますと「能弁な答弁には必ずや欠けるものが内在する」。これは城市議会傍聴席でいつも感じる感想です。能弁など意識せずとも現場を踏まえた質疑応答ならば下書き資料も不要ですし、自ずと答弁者の心が傍聴者にも伝わって来ます。


都城運動公園のクスノキ

さて、今回の一般質問のまとめ。感想を述べて見ようと九日から始まった傍聴日記を振り返って見ました。今回、拝聴しました市議は、江内谷満義氏、荒神稔氏、榎木智幸氏、児玉優一氏、本仮谷勉氏、三角光洋氏、西川洋史氏、福留明氏、有田辰二氏、永田照明氏、来住一人氏と二八名中十一名に及びます。まずは市議各位に御礼を申します。城市民として不動産業者としても部分的ながらも市政状況が見えてきました。諸賢の一般質問は日本FP協会が認定するファイナンシャルプランナー(CFP,AFP)の単位取得の継続教育研修にも相当すると感じました。しかし、まだ残念ながらまだFP教科に「政治」の項目がありません。

質問内容から注目しました事は数多くありますが、関連性のある事項を述べて見ますと、「口蹄疫発生」と「七月豪雨災害」と「サブシティ構想の健康医療ゾーン計画」です。いずれも農業の視点から眺めて見ますと繋がりが見えてきます。まず、「七月豪雨災害」については、豪雨翌々日に現地をマイカーで視察しました。西岳の下川内地区から上流にかけて台風災害に見舞われて県道までも寸断された経緯もまだ記憶に新しいところです。しかし、連続降雨量が四百ミリ以上となり堤防を越えて土石流が田畑まで進入したのは記憶の中で初めてであります。世界的な天候不順は何に原因するのかまだ理解するものを知りません。今回の災害は未だ経験しない豪雨に対する中山間地域の脆弱さを見せつけられた思いです。



次に口蹄疫発生は宮崎県畜産業の内容を披露した感があります。口蹄疫など人体に被害を及ぼす程の家畜伝染病でもあるまいにと内心は思っておりましたが、よくぞ口外しなくて良かった!です。食肉に対する国民感覚はハウス栽培された野菜類とまったく同じ感覚で、無菌状態であらゆる汚染が認められないもの、人体に少しでも影響を与える食材は全てシャットアウト。しかるに今回の口蹄疫で洗い出された宮崎県の畜産現場は、郊外大型畜舎もあるなか、集落内にある人家畜舎混在の現況でした。この状況は誤解のタネを作らない為にもここでは言葉を控えますが、今後、宮崎県畜産業の向上についてはまだまだ課題が多いと言う事です。

次に「サブシティ構想の健康医療ゾーン計画」ついて、本日も午後から現場をマイカーで視察しました。現場で感じます事は「何かが変だ?」その何かは何?説明を端折って申しますと、今後の少子高齢社会を見据えますと、医師会病院は二五年前に新築されて現役中で、新たに北方約十二キロ程度しか離れていない場所に七〇億円以上の経費を掛けて移転する必要性が有るのか?疑問です。今後、都城市を始めとする地方行政が目指す事は病気になる前の市民の生活向上、心のケア!豊かな生活の創造へのお手伝いです。フォローするものは文化・教育・就職あと何でしょう。



都城市がまるで泥靴でづかづかと田圃の中に入り込んで、土地代の負担が少ない事を理由に、医師会病院建設を構想する様は、地域社会の源像を認識しておるのであろうか? あえて申しますと、長峯誠君を始めとした城市執行部に思慮の浅さを感じます。何故口蹄疫が宮崎県に発生したか未だに経路は不明です。突発的な豪雨災害が発生した地域は中山間地域です。市民の居住する街区と農業が営まれる農業地帯、都城市に於いても地域における棲み分けは今後とも都市造りに於いて基本事項です。一つの例として人間と家畜とには超えてはならない壁があります。超えれば大きなしっぺ返しがあります。農業用地のど真ん中、かって低地の湿地帯に人命を守る総合病院を建設するなど、これ以上は言葉が詰まってしまい、せいぜい言えるのは予定地近隣に水害の例が最近でも有るのにです。

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