緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

都城市議長選挙を傍聴して

2012年02月09日 18時27分40秒 | 都城市政
2月9日(木) 

 餌の少ない二月、渡り鳥にしろ留鳥にしろ意外と行動範囲は狭いもので、野鳥一羽の餌場は何カ所有るのでしょう?季節がら餌が少ないせいも有りますが、棲み着いた水辺で何とか餌に有り付いています。カモ類ならば水藻、サギ類ならば小魚貝類、朝日の逆光で鳥陰が絵になり持ち合わせのカメラに数枚納めました。人間の頭脳は両手に抱える丼一杯分で、他の考え事が有りますと絵になる光景も目に入ってきません。今朝は野鳥の辺を通り過ぎようとしましたが、感性が働いたか、冬場の柳川原川に定住中のアオサギとコカモの群れが足を引き留めました。


市街地の中小河川で朝の活動に入るアオサギとコガモの群れ

 本日は都城市議会議長選挙が無記名投票で午前十時から開催される事を知り、開会前に議会傍聴席へと出向きました。都城市議会傍聴を始めてから四~五年は経過したでしょうか!議場は市庁舎六階の重々しい扉の奥にあります。扉を開きますと議場時計は十時五分前を示しています。報道席を見下ろしますと、地元テレビ局一台のカメラが議長席へ向けられています。傍聴席は他に誰もおりません。

 ルールが有るのでしょうか、開会は現職議長の辞任に始まり、その後は副議長が臨時議会の議長職を担います。早速、議長候補者がおよそ五分間の持ち時間で演壇で所信表明を行います。立候補者は三名、登壇順に申しますと、徳留八郎氏、永山透氏、楡田勉氏と続きます。皆さんそれぞれに特徴有る所信を述べられます。三名の所信表明が終わるますと、投票用紙・投票箱・投票記入席と三点セットがそろい、議員各位が名前を呼ばれる順に投票記入席へと向かい、準備された投票用紙へ候補者名を記名されて、投票箱へ投函されます。

 投票総数三四票、有効票三四票、無効票無し。投票結果は登壇順に徳留八郎氏四票、永山透氏十五票、楡田勉氏十五票、一位と二位が同票です。一位と二位が同票で、さて副議長は議長席でどう裁定するのか先を見守ります。副議長の裁定は意外と言いますか、筆者の認識不足でもありますが、有効投票数九票を超えており、同票者同士でのクジ引きとなります。クジ引きは二回におよび、一回目はクジ引きの順番を決める予備のクジ引きです。予備のクジ引きでは永山透氏が一番目となり、楡田勉氏が続きます。本番クジ引きで楡田勉氏が一番クジを引いて第四代都城市議会議長に選出されました。第四代とは北諸県郡四町合併後の新・都城市議会議長としてです。

 傍聴は議長選出の決定を見終えて議場の外へ出ました。その後、議場内では副議長・五委員会の委員長・副委員長計十名、監査役一名推薦と新役員の選出に午後五時近くまで掛かったと聞きます。後で確認した事ですが、候補者同士に同票結果が出て、クジ引きで議長決定する方法は地方自治法に内規された事と議会事務局の説明にあります。何となく、傍聴者の感想として長閑な時代を思い浮かべます。


都城市図書館前の寒桜

 議会とは、市の年間予算決算の歳入歳出に関する採決を行う場で有り、なかなか見えなかった部分が、この数年間を傍聴席に通う事で、見えるようになって来ました。その感想を一市民としてどの様に表現すれば良いか?ひな壇に列んだ市長を頭に市役職諸氏の表情、向かい合う議員諸氏と報道陣、それと傍聴する市民諸氏と。政治を如何様に捉えれば良いのか?です。時代は流れる。既得権益、利権と頭に浮かびますが、古さと言う狭義の世界に拘りますと、地域社会は停滞するものだと思います。表現が不十分です。帰り道、市図書館前の寒桜が七分咲きで早春の香りを振りまいていました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿