緑の街の水先案内人

都城市で緑の街の水先案内人として移る日々を写真と日記で綴ります。

金御岳サシバ渡り観察報告を拝読して

2010年11月01日 18時08分13秒 | 自然
11月01日(月)





 
 昨夜は今年初めての暖炉火入れをして、部屋がほんわり暖まり寒い季節を迎えて気分に浸りました。暖炉とは言うものの焚き口がやけに大きな囲炉裏の三方を壁で仕切りそうの上にこれも大きな煙突を付け足したようなものです。とても北国で耐えられる暖炉ではありません。それでも火を焚くことは何かほのぼのとした安心感が漂うのは人間の歴史に火炎が大きな役目を果たしてきたせいだと思います。

便利な室内暖房機も清潔で操作に手間取る事もなく、現代の住宅事情には良くマッチしていますが、昔、五右衛門風呂で焚き物の焚き付けを覚えた少年時代を振り返りますと、なかなか薪を使った火起こし作業を簡単に捨てる気にもなれずに、冬が近づきますと室内の暖炉で炎を眺める夜が多くなります。

今夜は義弟と義妹が帰省して豊かな晩餐のひとときがありますので、赤々と薪の燃える暖炉は演出効果満点の感があります。いつになっても帰る故郷があることは大きな心のよりどころ、故郷は形は違ってもしっかりと各自が確保すべき事だと思います。都会暮らしの味気なさに、少し言い過ぎのきらい有りますが、地縁血縁のほとんど無い地で家庭を築き上げて日々の生活を営むにはそれなりの覚悟が必要だと、豪州の風景を眺めて考えた事があります。

故郷で生活しましても、人の生き甲斐とは変わらないものかもしれません。どちらだ?日々を自分で工夫する。この続きをサシバ観察に繋げたいのですが、一昨日に野鳥先生から頂きました「2010年秋・金御岳サシバ渡り観察報告」を眺めて見ますと、今秋も二万羽近いワシタカ類が南方の島々へ向けて金御岳から佐多岬を通過して、どの辺まで南下するのでしょうか?フィリピンやボルネオ辺りまででしょうか。

このサシバ観察も野鳥先生を柱として野鳥の会宮崎支部有志が何年間ががりかの観察の末に探し求めたポイントであります。長女がまだ小さかった三〇年は遡るでしょうか。また鷹柱に驚いた村人の昔話があることを伝え聞きました。何が言いたいか?例え故郷でもその良さは自分で追い求めないと姿を現してくれません。生き生きとした百寿者を目指すならば、周囲に生物の生態系を感じられる場所を求める事が肝心であると申し上げます。日本人が神々を敬う連なりの中で、八百万の神々と言う表現があります。

この八百万の神々とは様々な人々や山や川や、自然界をも含むものだなと感じるようになりました。きっかけは今夏八月十五日に開聞岳登山をして、古代人は開聞岳の何に神秘さを感じたのであろうか?登山を終えて開聞岳を振り返った時に感じました事が山を取り巻く生態系でした。人間だけが特異な存在ではなくて、森羅万象生きとし生けるものには全て魂が宿っていると悟った時に、なるほど、開聞岳が神として現れた!救われる思いでした。

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