ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて北海道から沖縄まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ3日に1度のペースで掲載します。

奄美大島紀行 その1ルリカケス アカヒゲ オーストンオオアカゲラ ムネアカタヒバリ リュウキュウコノハズク ズアカアオバト等

2019-04-06 | 琉球地方

ルリカケス

固有種と天然記念物の宝庫、奄美大島に4月6〜9日YBツアーで鳥友KSさんHMさんと伴に遠征してきました。8日の夜にはオプションのナイトツアーにも出かけ、ルリカケス、アカヒゲ、アマミヤマシギ、シマキンパラ(外来種)のライファー4種をはじめとして、亜種オーストンオオアカゲラ、リュウキュウコノハズク、ズアカアオバト、ムネアカタヒバリ、亜種タイワンハクセキレイ、亜種リュウキュウキビタキ等、亜種を含めて61種の野鳥たちに加えて、アマミノクロウサギ、アマミイシカワガエルにも、おまけにハブまで会うことができ、大満足の遠征でした。ただ、亜種オオトラツグミには会えなかったので、宿題を残してしまいました。次の機会を待つしかありません。
4月6日(第1日): 羽田からの直行便で、奄美大島に到着、ガイドのNさんの迎えを受け、もはや夏の島内探鳥に出発。まずは、近くの漁港に立ち寄り、芝生を探します。早速すっかり夏羽になったムネアカタヒバリの歓迎を受けました。



芝生には、初めての亜種タイワンハクセキレイもいました。ちょっと距離が遠かったのですが、特徴の嘴まで届いた喉の黒色がよくわかります。

綺麗な夏羽のホオジロハクセキレイもいました。過眼線がないとなんか可愛いです。


続いて、奄美大島で唯一シギチが見える大瀬海岸に向かいます。途中コムクドリの20羽程度の群れがいましたが、やり過ごします。ところが、渡りのムクドリ類に会ったのはこれが、最初で最後。残念!さて、海岸に着くと、まだ干潮で、シギチやカモがたくさんいますが、遠〜い!なかなか潮が満ちてくれず、多少近くに来てくれたのは、オバシギ、メダイチドリ、ムナグロ、オジロトウネン等でした。ヒドリガモ、ハシビロガモ、サギ類等もいました。写真は、群飛するメダイチドリです。

潮が満ちる前に時間切れとなり、ホテルに向かい、夕食後、裏山でフクロウウォッチングです。リュウキュウコノハズクとアオバズクが彼方此方で鳴いています。しかし、奄美の彼らは恥ずかしがり屋なのか、すぐに飛んで行ってしまいます。残念ながら写せたのは、この一枚だけ(涙)でした。


4月7日(2日目): 翌朝、朝食前に宿の近くを散策、海岸近くに行くと枯れ木を盛んにつついている亜種オーストンオオアカゲラがいました。やっぱり、黒い! 電柱のトタンの筒をカンカン!と大きな音でドラミング、皆さんの笑いを誘っていました。狙いのカラスバトは遠くで声が聞こえるのみ。


亜種アマミヤマガラがバックの抜けた枝に止まってくれました。亜種ヤマガラより胸の栗色が濃いですが、2週間前に見たオーストンヤマガラほどではないですね。


朝食後メインの探鳥地である奄美自然観察の森へ。早速、アカヒゲのさえずりと、ルリカケスが出迎えてくれます。ルリカケスは、普通に見ることができますが、そこは、カケス、やっぱり、簡単に写真アングルには来てくれません。枝かぶりや、すぐに飛んで行ってしまいます。まずは、枝に止まっている写真をなんとか。やっぱり、亜熱帯の鳥、色合いが派手で綺麗です。


森の少し開けたところで待っていると、運よくルリカケスが飛んできてくれました。目の前の幹に止まり、光の具合もちょうどよく、いい色合いで写真に収まってくれました。でも、すぐに飛んでしまい。最高の条件の写真は、4枚だけでした。飛び出しは、ちょっとボケちゃいましたが。




そして、写真は難関だと聞かされていたアカヒゲ。あちこちで囀っています。コマドリによく似たパターンに、いろいろバリエーションがあり、いい声です!でも、よくさえずる個体は、なぜか深い藪の中、姿はさっぱり見えません。時々囀る個体がなぜか、見える位置にいつの間にか来て、佇んでいます。ガイドのNさんがこっちこっち!と見つけてくれ、無事に初撮り。ペアの♀が小屋の穴に入ってい抱卵しているようでした。


この日は、こんなもんでしたが、今日は予行演習とのことで、翌日に期待します。

昼過ぎ、一旦森を離れて、田んぼに渡りのシギチを求めて移動。ただし、平地の少ない島に田んぼは少なく、ポイントはここぐらいとのこと。着くと確かに少ない。鳥も少ない。タカブシギ、セイタカシギ、オジロトウネン、コチドリにサギ類程度でした。
田んぼのセイタカシギです。


地味な背景に溶け込んでいるオジロトウネン。何かの幼虫を捕まえたようです。

タカブシギも背景に溶け込んで、結構見えにくいです。4羽ほどいました。


そして、再び森に戻り、夕刻近くまで粘りました。よく鳴くけどなかなか見えるところに出てこない、アカヒゲ♂を必死で探します。Nさんに「無駄なことしてる!」と言われましたが、なんとか自力で見つけることができた一枚です。2個体め。


帰り際、ズアカアオバトが空抜けでしたが、枝どまりで収まってくれました。



宿に向かう途中の海岸にクロサギが群れていました。飛んでいるところを一枚。


夕食後、またまた、フクロウウォッチングに出かけますが、やっぱり手強い!空振りに終わりました。残念!
次回のその2は、再び自然観察の森でたっぷり撮れたアカヒゲとルリカケス、オーストンオオアカゲラに間近で撮れたリュウキュウキビタキをアップする予定です。

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