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ヒデびたきの野鳥紀行 〜野鳥を求めて近隣から遠方まで〜

鳥名「森の下のヒデびたき」が野鳥を求めて近隣から、遠方まで出掛けて収めた写真をおよそ2〜3日に1度のペースで掲載します。

コアジサシ アジサシ オオソリハシシギ ミユビシギ等 船橋三番瀬/セイタカシギ 伊佐沼

2018-08-25 | 関東地方

まだまだ暑かった8月25日に船橋の三番瀬にシギチを求めて行ってきました。日差しは強烈ですが、海風が吹き付けているので、何とか耐えることができました。が、日焼けと疲れを背負い込んでしまいました。シギチはというと、それなりにいるのですが、年々、何か物足りなくなっているように感じます。目に付いたのは、コアジサシの数百羽の群れと混じったアジサシでしょうか。シギチは、ミユビシギ、オオソリハシシギ、キアシシギ、ダイゼン、メダイチドリ、シロチドリ、キョウジョシギ、ソリハシシギ、オバシギ、ハマシギの常連さんだけでした。
コアジサシとアジサシの群れが干潟にいて、時折、飛び立ったり、飛び回ったりしてくれます。



小魚をくわえて飛んでいたコアジサシです。

シギチは、まずオオソリハシシギでです。オオソリハシシギは北の繁殖地からオセアニアまで、太平洋を一気に、およそ1万キロを1週間飛び続けるそうですが、ここにいるのは、まだそこまで出来ない今年生まれの若鳥なんでしょうか。



ミユビシギが冬羽に換羽中で、数十羽の群れでよくいます。

可愛くて好きなシギですが、正面顏はなかなかに精悍です。

水、いや塩水浴びをして、乾かすのでしょうか、風に向かって飛び上がったりします。




まだ夏羽の残っているダイゼンです。

所かわって、よく26日の川越の伊佐沼でセイタカシギが飛び回っていました。足を伸ばして飛ぶ姿はなんとも優雅です。



次回は、秋の渡りの鳥達をたっぷりのせたい所ですが、成果は今ひとつで、狭山丘陵で見かけたツツドリやセッカ等をアップする予定です。ところで、この記事を書いていると近くの屋敷林からアオバズクのホーホーが聞こえてきます。9月14日の午後8時ですが、こんな時期でも鳴くんですね。

アカエリヒレアシシギ エリマキシギ トウネン ムナグロ セイタカシギ ショウドウツバメ等 川越市南古谷 

2018-08-18 | 関東地方

8月も中旬になると内陸性のシギチが、田んぼにやってくる季節です。まだ早いかなと思いつつ8月18日に南古谷の田んぼに出かけてきました。すると、嬉しいことに休耕田にアカエリヒレアシシギが1羽いました。前日に入ってきたらしく、ラッキーな出会いでした。他にはムナグロが50羽ほどの群れで飛び回っていたり、休耕田の上をツバメに混じってショウドウツバメが飛んでいました。
1羽でいたアカエリヒレアシシギです。暫くしてチョウゲンボウが飛ばしてしまい、戻ってきませんでした。

同じくチョウゲンボウに追われたのか、長時間飛び回っていたムナグロです。


ツバメと飛び回っていたショウドウツバメですが、早すぎて追いつけません。空バックでやっとピンが合いました。

かなり離れた場所の休耕田にアカエリヒレアシシギがいましたが、チョウゲンボウに飛ばされた個体かもしれません。同じ休耕田にいたセイタカシギです。

9月1日に再び南古谷を訪ねました。数日前からアカエリヒレアシシギが複数羽入っているようで、まだ雨が残っていたにもかかわらず、多くのギャラリーが詰めかけていました。他にエリマキシギ、トウネン、タカブシギ等がいて、久しぶりに賑やかな南古谷でした。
まずはちょっと遠かったエリマキシギです。

小雨が残る中、アカエリヒレアシシギにカメラを向けましたが、警戒心がまるでないのか、カメラマンが何人いても、嘘でしょ!というぐらい近くにやってきます。ほんの1m程の目の前にやってきたこともあり、単焦点の望遠レンズでは、はみ出してしまいます。

採餌のときの動作なのでしょうか、平べったくなってしまうときがあります。


餌は小さな虫なんでしょうか、嘴の間に何か見えます。


4羽、確認できました。緑がバックになると綺麗です。飛んでるところも撮りたかったですが、近すぎて、かえって撮りにくかったです。





トウネンも複数羽入っていました。

おまけですが、鳥見に行ってもしようがない8月初旬に、近く、といっても自転車で20分ほどですが、石神井公園に俄かトンボ屋さんになってみました。飛び回るギンヤンマを狙って、何とか収めることができました。高速シャーターにすると、羽を複雑に動かしている様子が写ります。

何とも綺麗なチョウトンボです。

今年は天災続きで、どうなっているのかと思わせる9月6日未明の北海道の地震。いつも鳥見でお世話になっている北海道を地震が襲うとは、悲しいことです。被災された方々にお見舞い申し上げます。さて、次回は、8月25日に出かけた三番瀬のシギチをアップする予定です。なんと、到着前と翌日にオオグンカンドリが出ていたようで、ショックです。ライファーなのに(涙)。

ツミ サンコウチョウ キビタキ クロツグミ/狭山丘陵 フクロウ/秋ヶ瀬公園 

2018-07-14 | 関東地方

初夏の道東紀行をアップしていた7、8月は近隣での鳥見には厳しい季節ですが、それでも今年の尋常でない暑さにもマケズ、狭山丘陵や秋ヶ瀬公園等に出かけてきました。
まずは、東大和市の公園で毎年子育てがうまくいっているツミです。週末バーダーとしては、密着取材ができないので、6月17日と7月8日に取材したヒナの様子も含めて、今年は、♀親がよく撮れたので、それらを並べてみました。まずは巣の様子ですが、まだ白い綿毛のヒナがなんとか顔を出してくれました。

ちょっとグロですが、♂親が運んできた小鳥の毛をむしって食べやすくしていた♀親です。

そして3週間後の7月8日に行ってみると既にヒナは巣立っていましたが、相変わらず♀親が近くで、見張っており、♂親の運んでくる餌をヒナに直接与えたり、巣に運んだりしているようです。ヒナの近くで待っている♀親です。


巣立ったヒナ、というより若鳥です。

秋ヶ瀬公園のフクロウですが、一箇所の巣では、早々に巣立って、森に消えてしまい、見逃してしまいましたが、もう一箇所でも、うまくヒナが育ったようで、巣立った直後のヒナに会うことができました。最初は、近くで見守っている♀親で、続いて5枚ヒナの様子です。






変わって、狭山丘陵ですが、サンコウチョウの子育てがうまくいった巣は今年も見つかりませんでした。が、子連れの家族らしきを幾つか見かけ、どこかで、うまく繁殖しているようです。そんなサンコウチョウですが、7月14日になんとか収まってくれた尾短の♂です。でも、何か物足りない。なんだろうと思ってよく見ると嘴が水色でないことに気づきました。羽も少しくたびれた感じがするので、推測ですが、この個体は、換羽中で、嘴も同様なのかなと思っています。



7月14日ともなると、小鳥たちのさえずりが、さすがに少なくなるのですが、クロツグミが一番元気に囀っています。石塚徹さんの「歌う鳥のキモチ」を最近読むと、クロツグミのさえずりにパターンがあり、それぞれ目的があるとのことで、来年にはもう少し耳を傾けて、さえずりを解析してみたいものです。

あれほど囀っていたキビタキも、さすがに静かになってしまいますが、変わって、ヒッ、ヒッという地鳴きをよく耳にするようになります。同時にヒナの姿をよく目にするようになります。

親も頑張って餌を運んでいるようです。

翌週の7月21日に見かけたキビタキですが、なんか汚い!おまけに尾羽もない!どうしたことかと思いましたが、富士鷹なすびさんも同じ頃、別の場所で同じように尾羽のないキビタキを写真に収められており、時期的に言ってもどうやら換羽中なのかなと推測しています。それにしても、尾羽は一度に抜けるんでしょうかね。

丘陵内で見かけたツミ♂です。止まっているポイントには、クロツグミやキビタキ等の小鳥も止まります。狩りを見たことはないのですが、結構捕まっているでしょうね。

オオコノハズク 群馬県/サンコウチョウ 埼玉県西部

2018-06-02 | 関東地方

5月27日に樹洞に営巣しているオオコノハズクの情報をいただき、ライファーであるし、この冬の板橋では、0勝4敗だったので、とるものも取り合えず早朝から駆けつけました。少し距離を置いて樹洞を望むと頭が見えます。しばらく待っていると見えなくなったり、頭だけ出したりとしていましたが、何やら中の方でゴソゴソ動いている灰色のものが見えました。どうやらヒナのようで、洞の中で暴れているようです。そうしていると親も体を乗り出してくれ、ヒナは全身が見えました。親のお目目ぱっちりは撮れませんでしたが、ヒナのお目目は見えたことで、満足して、帰途につきました。夕刻の方が活動的だったのでしょうね。




6月2、3日にそろそろ抱卵かなと思い、サンコウチョウのポイントに出かけました。すると悲しいことに何者かに襲われたのか、巣が壊れていました。残念なことです。何日か前に壊れていたそうです。しかし、サンコウチョウは、近くに時々現れるので、あたりをウロウロしながら、カメラを構えることにしました。尾長の♂が2個体いるようです。囀りで違いはわかりますが、姿は同じにしか見えません。









次回は、6月7〜10日に遠征した大洗〜苫小牧航路と札幌周辺の鳥達を3回にわたってアップする予定です。

ハジロクロハラアジサシ コアジサシ 川越市伊佐沼/ タマシギ さいたま市

2018-05-27 | 関東地方

5月27日群馬県にライファーのオオコノハズクを求めて、駆けつけ、無事対面を果たしたことを教えていただいた方に報告しました。すると、伊佐沼にハジロクロハラアジサシが大挙して来ているという驚くべき情報に接し、伊佐沼に馳せ参じました。到着すると日は西に傾き始めていましたが、沼の上空を10羽以上のハジロクロハラアジサシが飛び交っていました。会うのは2年ぶりですが、伊佐沼では初めて、しかも10羽以上の群れに狂喜しました。逆光気味になる東岸からですが、手強い飛翔姿にシャッターを切ります。黒と白のツートンカラーが強烈なので、適正露出が難しいです。
羽を休めているのか、竹の杭の上に並んでいます。

近くを飛ぶと早すぎて追いつかないし、遠くだとフォーカスが合わない、背景があるとフォーカスが取られる。苦労します。





水面を飛んでいるのが、一番似合います。

杭を巡って、少し争っているのでしょうか。声をあげています。


コアジサシも時々飛び交い、楽しませてくれます。


ひとしきりアジサシと遊んだ後、フクロウの雛のところに向かいましたが、巣立った雛たちは森の中で姿が見えず。諦めて、田んぼのタマシギを求めて、移動。もはや日は沈みそうでしたが、バーダーたちが並んでいるので、行ってみると田んぼの中にタマシギ♀が佇んでいました。

♂♀で飛び去って、休耕田の中に入ってしまいましたが、しばらく待っていると、出てきました。♀♂で仲良く田んぼの中で採餌していました。しかし、もはや日は沈んでしまい、色は出ません。


嘴を水中に入れる時には、目を瞑るようです。2羽で、うまくシンクロしてくれました。

翌週の6月2日にも同じ田んぼに出かけました。少し早い時刻に出向き、同じ田んぼを見てみましたが、見当たらず、人もいません。うろうろ探していると一人カメラを向けている方が目に入ったので、行ってみると、2羽の♀が採餌していました。ようやく近づいてきたそうで、運の良いことです。しかも、順光で比較的間近で写真に収めることが出来ました。




次回は、群馬県のオオコノハズクと埼玉県のサンコウチョウをアップする予定です。

サンコウチョウ オオルリ キビタキ イカル 埼玉県西部

2018-05-20 | 関東地方

近隣のフィールドにやって来た夏鳥たちです。先ずは、我がフィールドとしている狭山丘陵にやって来たオオルリです。4月28日に出かけるとその美しい囀りを聴かせてくれました。姿が見えないものかと探して坂道を登ると、目線とはいきませんでしたが、なんとか囀る姿を収めることができました。が、光が強すぎて、青色の出は今ひとつでした。



5月2日、今度は、間近で囀ってくれましたが、目上げる角度で、青色の出は今ひとつでした。が、美声はたっぷり聴かせてくれました。

5月12日、イカルの囀りが聞こえます。この季節、声はすれども姿はなかなか見えないのですが、遠くにペアでいるのが見えました。羽ではないのですが、夏には、嘴の付け根が緑色になっています。

5月13日、4月の中旬にキビタキはやって来て、かなりの個体数がいるのですが、なぜか写真に納めさせてくれませんでした。やっと、収めましたが、条件は今ひとつでした。囀る時、背中の鮮やかな黄色の羽を少し膨らませるのでしょうか、暗い森の中で、よく目立ちます。



5月20日、そしてサンコウチョウです。狭山丘陵にもやって来ているのですが、なかなか出現頻度が少なく、手強いです。そこで、少し遠出して、少なくとも3年間は、子育てに成功しているポイントに出かけました。到着するとあのホイホイの声、嬉しいことに今年もちゃんと来ていました。ここは、遊歩道から観察できるのですが、天気がいいとバックの森が光って、陰影がつきすぎます。が、時に結構、間近にやって来てくれます。また、頭上に現れ、首を痛くさせてくれるサービスのいい個体がいるポイントです。






次回は、山梨県東部か埼玉県西部の夏鳥を再びアップしたいと考えています。

コイカル ヒレンジャク 埼玉県秋ヶ瀬公園 ニュウナイスズメ 埼玉県鴻巣市

2018-03-24 | 関東地方

今回のコイカル等は一ヶ月前の写真ですが、西表島/石垣島編を長々とアップしていましたので、ご容赦ください。今年の冬から春は秋ヶ瀬が賑わっていました。3月24日ヒレンジャクを見ようと秋ヶ瀬公園に出かけると、コイカルがイカルに混じることなく、♂2羽と♀1羽でいて、多くのギャラリーを集めていました。エノキの実(多分)をバリバリと食していて、人もあまり気にしません。イカルの群れに混じっていると警戒心の強いイカルにつられてすぐに逃げてしまいますが、単独だと比較的間近で見ることができます。3月31日もまだいてたっぷり収めさせていただきました。










たっぷりコイカルを見た後、鴻巣市の川里中央公園にニュウナイスズメを見に行きました。河津桜が満開で、その蜜を吸いにやってくるようです。



スズメと違って、くちばしが少し細いので、花の蜜を吸うことが出来るようです。でも、中には花をちぎって強引に吸っている個体もいましたが、花をくわえた粋なお兄さんのようです。カメラマンにはこちらが圧倒的に人気です。

3月31日にまだヒレンジャクがいましたが、もう、ジャノヒゲの実は食い尽くしたのか、少し硬そうなキヅタの実を食べていました。あまりお好きではないのか、他に好きな実がなくなっていつも旅立つ前に、しょうがなく食べているのかもしれません。





次回は、4月21日から3日間長野県東部に遠征して収めたコマドリ、クロツグミ、ミソサザイ、サンショウクイ等をアップする予定です。

ハイイロチュウヒ♂ チュウヒ コクマルガラス コウノトリ 渡良瀬遊水池/ヒレンジャク 埼玉県秋ヶ瀬公園

2018-03-03 | 関東地方

寝ぐら入りのハイイロチュウヒ♂に会えるので、2月24日、3月3日、10日と3週続けて渡良瀬遊水池に出かけてきました。24日には、板倉地区で運良くコクマルガラスに会え、10日にはコウノトリにも初めて会うことができました。2月25日と3月10日には、秋ヶ瀬で今シーズン初のヒレンジャクに会うことができました。
今シーズンの渡良瀬遊水池では、チュウヒ類に狙いを絞って、うろうろしていますが、合間に板倉地区に立ち寄ってみました。田んぼの中ほどの用水沿いに向かおうとすると車が事故って通れません。止む無く反対方向に走ると、電線にカラスの群れが止まっています。何やらかわいらしい声も聞こえるので、見るとコクマルガラスとミヤマガラスでした。成鳥と言われる白色型と幼鳥と言われる黒色型がいました。白黒模様の個体がコクマルガラス成鳥、少し小さな2羽がコクマルガラス若鳥、他はミヤマガラスです。

こんなに間近でコクマルガラス成鳥を撮れたのは初めてです。

昼間は大した成果なく、チュウヒの寝ぐら入りポイントで待っていると、どうもハイイロチュウヒはチュウヒより遠く、東の方に降り立つようなので、3日には、少し東側の道路沿いで待つことにしました。すると、これが上手く当たって、ハイイロチュウヒが比較的近くを飛んでくれ、稲敷よりは、間近で写真に収めることができました。



ハイチュウは帰ってくるとさっさと葦原の中に降りてしまいました。

チュウヒは、一度降りてもまた、飛び立ち、寝ぐら周りを飛び回ることが多いようです。単に個体数が多いだけかもしれませんが。チュウヒ♂と思われます。

チュウヒ大陸型♀と思われます。

10日は14時頃やっと渡良瀬に到着。第2調整池の鷹見台に行くと何人か空を見上げています。何かと見るとコウノトリでした。渡良瀬に来るようになった千葉県野田市で育った「ひかる」くんです。つっかけてきたカラスと比べるとやはり大きいです。

2月25日に秋ヶ瀬に出かけると、レンジャクの木に1羽のヒレンジャクが居ついていました。ヤドリギの実を食べては、水を飲みにやってきます。風切羽先端が白い♀成鳥でした。


3月3日には、やっと群れが森に落ち着くようになっていました。朝早く到着すると森に8〜10羽のヒレンジャクがいました。森の地面に群落になっているジャノヒゲ(リュウノヒゲ)の実を食しているようです。満腹になると木の上でしばらく休んで、また、バラバラと地面に降りて実を食し、群れで飛んで、森の中を移動します。この個体は、風切羽の先端の白色部が広く、赤い斑点があり、尾羽の赤い部分も広いので、♂成鳥と思われます。

尾羽の赤が狭く、♀若鳥と思われます。



尾羽の赤が少し広いので、♂若鳥と思われます。


草に埋もれてしまうので、なかなか撮るのが大変ですが、ジャノヒゲの青い実をくわえたところです。


3月16日から6日間、石垣島/西表島に遠征してきます。次回は、南西諸島の鳥たちをアップしたいと思います。


ハイイロチュウヒ チュウヒ オオハシシギ ミサゴ ヒシクイ オナガガモ 茨城県稲敷市

2018-02-17 | 関東地方

2月17日に茨城県稲敷市に出かけてきました。稲敷ICを降りて、まず、稲波干拓地に立ち寄り、本新の蓮田、妙岐の鼻、西の洲、甘田を巡って、最後は、妙岐の鼻でチュウヒ類の寝ぐら入りでしめました。
稲波には、今シーズンも亜種オオヒシクイが124羽やってきていましたが、何故か昨シーズンのように時間が来ると一斉に飛び立って、どこかに出かけることが稀で、ほとんど、稲波の田んぼで過ごしているとのことです。残念ながら飛翔シーンは諦めました。後ろの水路側には、3,000羽以上のオナガガモが休んでいますが、その中に混じっているトモエガモを教えていただきました。水路をボートが走ってくると一斉に飛び立ち、ヒシクイのいる田んぼに降り立ちます。するとヒシクイが嫌がって、移動するので、はるか彼方ですが、飛んでいるのが見えました。

一斉に飛び立ったオナガガモ、壮観です。

ヒシクイの飛翔シーンは諦めて、昨シーズン会えなかったオオハシシギを探しに本新の蓮田に向かうと、今シーズンはちゃんといつもいる蓮田にいました。8羽ほどが、盛んに嘴を突っ込んで採餌していましたが、何を食べているのかはよくわかりません。他の蓮田も探しましたが、タシギが見つかったぐらいでした。





続いて、妙岐の鼻の観察小屋に向かい広大な葦原を眺めていると、チュウヒの♀が近くを飛んでくれました。

魚をつかんだミサゴも飛んでくれました。

続いて、蓮田を横目に眺めながら、西の洲、甘田に向かい、しばらく待機しましたが、期待のハイチュウやコミミズクは現れず。夕暮れが迫って来たので、寝ぐら入りに期待することにし、妙岐の鼻の駐車場に移動。すると、チュウヒが次々に帰還して来ます。写真は、おそらくチュウヒ大陸型の♂若鳥ではないかと思われます。



一度、葦原の中に飛び込むものの、しばらくすると飛び出して来て、複数羽で飛び交ったりします。

そうこうしているうちに、遠くに白っぽいのが見えるので、双眼鏡で覗くと、待ちに待ったハイイロチュウヒの♂ではありませんか。昨シーズンはもはや写真は不可能な時間に帰ってきましたが、今日は、まだ明るい!距離にして300mぐらいはありそうで、ピンボケの山を築きながら、撮りまくってしまいました。

背景にうっすらと夕焼け色が写り込んでくれました。


遠くの煙突からの白い煙をバックに。

葦原がバックになると、フォーカスが取られてしまうことが多かったですが、なんとかピントが合ったものもありました。



次回は、渡良瀬でも明るい時間に帰ってきたハイイロチュウヒ♂と秋ヶ瀬のヒレンジャクをアップする予定です。

トラツグミ ルリビタキ アリスイ ベニマシコ エナガ 埼玉県秋ヶ瀬公園

2018-02-10 | 関東地方

2月10日からの三連休は、オオコノハズクとヒレンジャクを求めて、秋ヶ瀬や赤塚城址跡を行ったり来たりとウロウロするも、いずれにも振られてしまいました。その代わり、今シーズンの秋ヶ瀬では、冬に会っておきたい鳥たちの出が良く、サービス満点でした。都市公園で人馴れしているせいか、間近で写真に収まってくれました。
まずは、ルリビタキ。ポイントで待っていると巡回中の♂成鳥(第三回冬羽と思われる)がやってきます。しかし、こちらは手ブラなので、ポイントを探しますが、何もない。なんだか、こちらを睨んで、「おい!手ブラかよ!」と文句を言っているようで、ちょっと複雑な気持ち。




この♂は、別のポイントの個体です。まだ、茶色が混じっているので、第二回冬羽でしょうか。何故か、こちらの方がギャラリーが多いので、不思議です。

トラツグミもサービス満点でした。じっと待っていると目の前まで来そうなほどです。芝生の上をあちこち歩き回って、餌を探します。秋ヶ瀬で見た2個体はいずれも、「トラダンス」なしで、ミミズや小さな幼虫らしきを捕まえていました。







桜草公園の野焼き跡では、アリスイが舌を伸ばして、採餌に夢中でした。



ベニマシコも公園の植え込みのような藪に必ず複数羽でやってくるので、多くのギャラリーを集めていました。

最後は、狭山丘陵で、鉄棒のE難度に挑戦していたエナガです。

フィニッシュの着地に向けて、ジャンプ!

次回は、茨城県の稲敷でのハイイロチュウヒ、チュウヒ、オオハシシギ等をアップする予定です。

コミミズク(3) 光にこだわる 埼玉県川島町

2018-02-03 | 関東地方

2月3日に今季4回目となる川島町のコミミズクに会ってきました。相変わらず明るいうちからよく飛んでくれて、たっぷり写真を撮ることができました。今回は、フェルメール風(勝手な思い込みですが)に光を画面に映しこむべく、逆光にこだわってみました。
最初は、順光です。影ができないので、平板な感じです。

以後の写真は、逆光で浮き上がるように写してみました。まだ明るいうちですが、日はかなり傾いてきています。そして、この日は水蒸気が多いのか、薄いスクリーンが張ったように、コミミズクが浮き上がります。




さらに日が傾いてくると、背景が暗くなってさらに浮き上がるようになります。






さらに暗くなって、田んぼがバックになると背景が黒くなってきたところを飛ぶと白く浮き上がってきます。




そして、着地寸前になると、羽が浮き上がります。羽って本当に綺麗だとつくづく思います。




次回は、コミミズクから離れて、秋ヶ瀬などで、今季サービスの良いルリビタキ、トラツグミ、アリスイ等をアップする予定です。

チュウヒ ハイイロチュウヒ 渡良瀬/雪とコミミズク(2) 埼玉県川島町 

2018-01-27 | 関東地方

ハイイロチュウヒ狙いで、渡良瀬に行ってきました。朝の寝ぐら立ち、昼間の餌探し、夕刻の寝ぐら入りと丸一日渡良瀬遊水地をウロウロしました。昨シーズンは、コミミズクのおっかけに専念したので、寝ぐら入りはパスしてしまいました。
午前中は時折飛ぶ姿を見かけました。比較的近くを飛んでくれたチュウヒの若鳥です。先頭の写真のチュウヒは薄色の大陸型♂ではないかと思います。

昼過ぎからは、風が強いなか第2調整池の堤防の少し下に降りて待ちました。期待のハイチュウは飛んでくれませんでしたが、ハヤブサ若鳥やフナのような魚をつかんだミサゴが飛んでくれました。


午後3時過ぎには、第1調整池の寝ぐら入りのポイントに移動して、帰還するチュウヒを待ちました。明るいうちから結構飛んできました。これは、チュウヒ大陸型♀ではないかと思います。


筑波山をバックに収めてみました。

立ち木をバックに。

チュウヒ♀と思います。

だんだんと日が傾き赤くなってきます。そんな時、コチョウゲンボウ♀が飛んできたので、慌てて収めました。

段々と暗くなって写した写真をよく見ると、ハイイロチュウヒの♀でした。

さらに暗くなって、やっとお待ちかねのハイイロチュウヒ♂が出現。ISO感度をかなり上げてなんとか収めましたが、目がもはや写りませんでした。


1月22日に降った雪は大変でした。その雪のまだ残る川島町に1月28日に出かけてきました。田んぼにしっかり雪が残っているので、普段と違う景色をバックにコミミズクを収めることができました。雪がレフ板になっているようで、コミミズクが一層白く映り、羽が白いので♂と思われる個体がより一層白く映りました。
川島町に到着早々田んぼに降りていたコミミズクですが、ネズミらしき獲物を捕まえていました。

そして、獲物をつかんで飛んでいきます。

雪が積もっても獲物は出てくるようで、ない時と同じようにポストに止まります。


雪上でバトルを繰り広げました。


少し暗くなってきても、雪があると雰囲気が違います。






次回のアップもコミミズクの第3弾です。光にこだわってみました。

コミミズク(1) 埼玉県川島町

2018-01-20 | 関東地方

今シーズンも複数羽出現するポイントがありました。民家にほど近い休耕田と川がある田園地帯でした。比較的近くを飛んでくれて、見やすいのですが、いかんせん民家近くで、バックに人造物が入ってしまいます。また、多くのカメラマンがやってくるので、車や人も背景になりやすかったです。初回は午後3時過ぎに着きましたが、既に飛び回っており、明るいうちから多数収めることができました。




何羽もいるようで、縄張り争いでしょうか、2羽が絡むシーンがよくありました。

見張りのポイントらしきへの着地です。


そして、飛び出しです。

獲物を見つけたのか急降下。

だんだんと日が傾いてくると、バックが暗くなり、夕日を浴びて、少し赤みを帯びてきます。



少し逆光気味に撮ると姿が浮かび上がるようになります。







次回は、渡良瀬のチュウヒ、ハイイロチュウヒと雪の後のコミミズクをアップする予定です。


イスカ オオマシコ 県民の森

2018-01-13 | 関東地方

今シーズンは各所にイスカがやって来ていますが、県民の森にも現れたのことで、駆けつけました。イスカとオオマシコのアトリ科二大スターが同所的に見られるのを逃すわけにはいきません。7時過ぎに到着すると既にカメラマンが並んでいましたが、雪がすっかり溶けて、ポイントにはもはや現れないようですが、松の木に群がる小鳥の群れが遠くから見えます。ここには、松の木は多くはありませんが、多少多そうなところで待つことにしました。すると鳴きながらイスカの群れが現れ、やった!と思いカメラを向けましたが、高い、逆光、空抜け等で写真は今ひとつでしたが、なんとか特徴である《イスカの嘴の食い違い》は見えます。そのペンチのような嘴を使って、松ぼっくりを音を立てながらこじ開け実を食していました。やはり松の木自体が少ないせいか翌週には姿が見えませんでした。
イスカの♂です。



不鮮明ですが、♀のようです。

一方、オオマシコは、低層の草木の実を食していましたが、だいぶ少なくなってきたのか、用意された餌にもよくやってきているようです。














何故かアップし忘れていた狭山市のジョウビタキ♂を一枚。

次回は、川島町でのコミミズクをアップする予定です。

コイカル イカル 狭山市奥富

2018-01-08 | 関東地方

今シーズンも狭山市の川沿いの公園にイカルの100羽を超える群れに混じって、稀な冬鳥のコイカルの♂と♀が1羽づつやってきました。数年続けて来ているので、同じ個体と思われます。コイカルは主に中国に分布しているので、西日本の方に多くやってくるそうですが、関東では珍しいです。
コイカル♂はイカルより頭の黒い頭巾が深く、腰が茶色で、風切羽の先端が白いです。しかし、イカルの群れに混じっているのを探すのは、結構大変。《ウォーリーを探せ》の野鳥版です。



コイカル♂がイカルと一緒に飛び立ったところです。イカル達はエノキなど地面に落ちた実を群れで食べていると、人が通りかかった時等に、驚いて飛び立ちます。



イカルは♂♀の外見は同じですが、コイカル♀はどちらかというとシメに似ています。


イカルは警戒心が強くて、なかなか近くで撮らせてくれませんが、運良く割と近くで木の実を食してくれました。バリバリという実をすりつぶすような音がすごかったです。



群れでいるのに場所を巡って、時に相手を突いたりすることがあるようです。

イカルの飛び立ちシーンです。


翌週の14日に再度訪れた時にはイカルの数は減り、コイカルは見つかりませんでした。次回はイスカとオオマシコをアップする予定です。