平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

天皇陛下とチェイニー副大統領

2007年02月23日 | Weblog
産経新聞より――

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天皇陛下は21日午前、皇居・宮殿で、来日中のチェイニー米副大統領と懇談された。

 宮内庁によると、会見は22分間で、陛下はフォード元大統領が昨年末に死去したことに弔意を表された。

 チェイニー副大統領は「アフガニスタン、イラクへの日本の貢献について、米国としてお礼を申し上げたい」と謝意を示し、「ここで手を引くと再びテロリストの拠点となり得るので、ブッシュ大統領としては強い信念で対処しています」と説明した。陛下は特に返答されなかったという。

(2007/02/21 13:30)
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http://www.sankei.co.jp/shakai/koshitsu/070221/kst070221000.htm

チェイニー副大統領に、「ここで手を引くと再びテロリストの拠点となり得るので、ブッシュ大統領としては強い信念で対処しています」と言われても、陛下はこれに返事のしようがありません。「そうですか。わかりました」とでも言えば、アメリカの「テロとの戦い」政策を理解し、支持したことになってしまいます。逆に、「イラク情勢を懸念しています」と言えば、アメリカを批判したと取られかねません。そういう発言は、憲法によって政治に不介入を義務づけられている天皇陛下ができることではありません。

そういうこともわきまえないで、天皇陛下に腥い話をするチェイニーという人物の品性を疑います。

そして、チェイニーを無言であしらった天皇陛下の賢明さが光ります。

イギリスもついにイラクから撤退することを決定しました。

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<英イラク撤退>ブッシュ政権、孤立化印象づける結果に
2月22日10時35分配信 毎日新聞

 【ワシントン及川正也】ブレア英政権のイラクからの英軍撤退計画発表についてブッシュ米大統領は21日、「成功の印」とこれまでの英軍の活動を評価した。しかし、2万人超の米軍増派に踏み切った直後だけに、ブッシュ政権の孤立化を強く印象づける結果になった。民主党も攻勢を強める構えだ。
 21日の発表に先立ち、ブレア首相は20日、ブッシュ大統領と衛星テレビを通じて協議した。米政権は「イラク南部の治安状況が改善した証し」(チェイニー副大統領)と、昨年の日本の陸上自衛隊撤退時と同様、英国に理解を示している。
 03年3月、米英はスペインと共にイラク戦争を始めたが、すでにスペインは撤退。ブッシュ大統領の最大の盟友だったブレア首相も撤退に動いたことで、イラク安定化の責任を米国が事実上、すべて背負う形となった。
 ライス国務長官は21日、訪問先のドイツで「英軍駐留は続き、同盟は損なわれていない」と有志連合の崩壊を否定。訪日したチェイニー副大統領は21日、米ABCテレビのインタビューで「ブッシュ大統領の増派決定はバグダッドの治安状況に基づくものだ」と述べ、英軍が管轄するイラク南部との違いを強調した。一方、民主党のペロシ下院議長は「英政府の発表は、大統領決定に米国民が抱いている疑念が正しいものだと証明した」と述べ、改めてイラクへの米軍増派阻止を訴えた。米議会は月末からイラク戦費を含む補正予算案の審議に入り、政権と議会の対立が激化しそうだ。

最終更新:2月22日11時6分
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070222-00000020-mai-int

アメリカもいずれイラクから「手を引く」はめになるでしょう。あとに残されるのは、恐ろしい破壊と混乱だけです。ブッシュ氏がアメリカ史上最低・最悪の大統領として歴史に名をとどめることは確実です。

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2 コメント

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何故チェイニーを皇居に? (笛吹働爺)
2007-02-26 00:24:16
チェイニー来日の本当の目的はあかされてませんが、増田俊男の「時事直言」を読むとなんとなくわかってきます。
http://www.chokugen.com/
そんなチェイニーを陛下に会わせるほうが問題だと思う。
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増田俊男 (heywa)
2007-03-12 04:24:08
笛吹働爺さんは以前も増田俊男氏のことを紹介されていましたが、私は増田俊男の言うことは信じていません。基本的には株屋さんで、増田氏にだまされた、というトラブルもかかえているようです。インターネットにはそういう情報も多くあります。
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