平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

私の先輩の死

2006年02月28日 | Weblog
白光真宏会の大先輩の佐久間筆八さんが2月26日に享年98歳で逝去しました。

お通夜 3月1日午後6時より
告別式 3月2日午前10時~11時
場所  月光城(新館)
    江戸川区西小岩1-7-8 JR総武線小岩駅北口より徒歩8分

佐久間さんは五井先生の長年の直弟子でした。佐久間さんには色々なエピソードがありますが、私がいちばんすごいと思うのは、昭和55年8月17日の佐久間さんの態度です。

この日は日曜日で、市川市の聖ヶ丘道場の統一会でしたが、この日の朝、五井先生がお亡くなりになりました。突然そのことを発表すると、集まった会員さんの動揺が大きすぎるだろう、ということで、統一会が終わり、皆さんが道場からお帰りになったあとから、電話で連絡が回りました。

私は北海道にいて、この日の行事には出ていませんでしたが、行事に出た方から様子を聞くと、その日は、「五井先生と昌美先生は修庵でお祈りしています」というアナウンスがあり、佐久間さんが講話をなさったそうです。いつものように飄々としたお話で、皆さん、何の異変も感じなかったということです。ちなみに、瀬木理事長(当時)は明らかにいつもと様子が違っていたそうです。

五井先生はいつも、肉体は霊の器にすぎないのであって、人間は肉体が死んでも霊として永遠の生命を生きつづけるのだ、と教えていました。私たちは教えとしてはそのことはよく理解していましたが、実際に身近の人が亡くなれば、やはり悲哀の想いにとらわれることもありました。ましてや、心から敬愛していた五井先生が突然お亡くなりになったのですから、みなさんのショックは大きかったのです。

しかし、佐久間さんは、肉体の五井先生にとらわれる想いをすでにはるかに超越していたのでしょう。普段と少しも変わりがなかったそうです。

その佐久間さんも、90歳を過ぎて、足が不自由になってきました。そして、昨年末あたりからだんだん食事がとれなくなってきたそうです。

お見舞いに行った友人のIさんが、「佐久間さん、いつまで生きるつもりだい」と尋ねたところ、「200歳まで」というユーモラスな返事。そこでIさんは、「もう早くあっちに行きなよ」と言ったとのこと。佐久間さんもIさんも、もうすっかり肉体の生死を超え、自他の死に恐怖も悲哀もなしに、笑いをもって向き合っているのです。佐久間さんは、死は悲しみではない、ということを身をもって示してくれました。私もこういう素晴らしい先輩たちに見習いたいと思います。

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1 コメント

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ご冥福をお祈りいたします ()
2006-03-01 00:20:37
直接お話したことはありませんでしたが、あの飄々さを見習いたいと思ったものです。移行の様子はどうだったのでしょうか。

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