平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

ラズロ博士講演会「宇宙は記憶を持っている」(3)

2005年03月28日 | Weblog
講演のあと、ラズロ博士と龍村監督の対談になりました。色々な話題に触れられましたが、私の印象に残った点だけを書いておきます。

【ラズロ博士】スマトラ沖地震・津波のとき、ゾウをはじめ多くの動物が、津波が到達する前に危険を感じて逃げ出した。また、インド洋の小さな島には、文明を拒否して、昔のままの自然と一体になって生活している部族がある。津波のあと、救援チームが島に行ってみると、全員、高台に逃れて無事であった。彼らは津波が来るのを察知したのである。これらは、アカシック・フィールドからの情報をキャッチしたのかもしれない。

【ラズロ博士】人間の意識の研究をしてる知人の科学者が、研究の結果、人間の意識が死後も存在するということを確信するようになった。彼はそのことを、今まで誰にも言わなかったが(そんなことを言ったら、科学者としての立場を失ってしまいますからね)、ラズロ博士の新著を読んで、それには科学的な根拠があることがわかった、とのこと。その科学者によれば、死者の意識と交流し、死者からの情報を得ることもできるという。

【龍村監督】天河神社での「みたま送り」(灯ろうに死者の名前を書いて川に流す行事)のとき、真っ直ぐに流れていく灯ろうもあれば、何回流しても自分のところに戻ってくる灯ろうもあった。星野道夫の灯ろうはあっという間に流れ去ったが、宮下富実夫とジャック・マイヨールは何度も戻ってきた。何か僕に伝えたいことでもあるのかな、と思っていた。
 第5番のラズロ博士の撮影のために、イタリアのお宅におじゃましたら、その目の前の島は、なんとジャックが自殺したエルバ島であった。彼の家が今でもそのまま残っていて、中に入れた。
 ジャックはベートーベンの「月光」が好きで、「月光」を弾くとグランブルーの世界と同じ心境に入ることができる、と言っていた。『地球交響曲』にもジャックが「月光」を弾く場面がある。
 そのことを前もってラズロ博士に言ったわけでもないのに、ラズロ博士は第5番のために「月光」を弾いてくれた。ジャックも満足したのではないか。

(ジャック・マイヨール氏は2001年12月に自殺しました。以前、ある会合で龍村監督に自殺の原因について尋ねたところ、「彼はとてもわがままな人間で、いかにも彼らしい死に方という気がする」という返事をもらったことがあります。)

【ラズロ博士】(最後に「バタフライ効果」について話してほしい、という龍村監督の要請に応えて)ベルリンのルネッサンス劇場で講演をしているとき、バタフライ効果について触れた。そのとき、どこからか一匹の蝶が飛んできて私の講演原稿の上にとまった。12月のことで、そんな時期にベルリンに蝶がいるはずがないので、みんな驚いた。蝶はそのあと私の肩にとまり、どこかに飛んでいった。講演が終わったあと、みんなで会場を探してみてが、見つからなかった。蝶は、昆虫という動物ではあるが、また非常にスピリチュアルな存在でもある。

 最後の蝶の話題は、ユングが「共時性」の概念を作ったコガネムシのエピソードを思い出させます。

 ラズロ博士の説は、科学と宗教(霊性)を結びつける興味深い試みであると思います。『叡智の海』もぜひ読んでみようと思います。

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