仔羊の回帰線

詩と散文のプロムナード :Promenade

*「罌粟と記憶」:ツェラン より

2023年06月17日 07時43分19秒 | ドイツ抒情詩選

 1945年に発表された詩「死のフーガ」:                                                 ナチス殲滅収容所での死を対立的死者の踊りとして、とはつまり、殺害者と犠牲者の間に於ける倒錯した遊戯として描かれる。 : 

                                                    早朝の 黒いミルク: おまえを夜ごと 飲む
 昼に朝に 夕べに  飲んでばかり
 その
男は 家の中  彼は蛇と 戯れ 叫ぶ :                             もっと甘く 死を奏でよと 死は ドイツがもたらした名手だ : 

もっと 暗く ヴァイオリーンを 弾け                             そうすれば 煙のように 立ち昇り                          雲の中に墓が 築かれ 安心だと
      「死のフーガ」第三節 より                                         
Aus: P.Celan Todes-Fuge :

              * )))

 ツェランはユダヤ系。強制収容所に入れられた経験。                    詩には固有の象徴的表現あり、メランコリックで暗示的な隠喩が特徴、  様々な解釈があり謎に満ちる。

            


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