キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

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SHINJOから学んだこと

2006年10月29日 | 雑感
日ハムの44年ぶりの優勝、本当に感動的でしたね。


SHINJOがあれだけ大きな仕事を成し遂げることができたのは、彼が人に好かれる人間だったからだと思います。

中村天風師は「人生を幸せに生きるには人に好かれなさい」と言ったけど、SHINJOを見ていて、なるほど天風師が言いたかったのはこれだな、とわかりました。

SHINJOがチーム・メイトやファンに愛されたのは、何よりも彼がまずチーム・メイトやファンを愛したから。

残念ながらヒデ(中田英寿)には、このチーム・メイトを愛するという気持ちが欠けていたように思います。

ヒルマン監督より先に胴上げされたSHINJOと、ピッチに倒れこんでもキャプテン宮本以外誰も手を差し伸べてくれなかったヒデと・・・。

プロ・スポーツに限らずチームを組んで仕事をするときは、まず周りの人間と友好的な関係を築くことがどれだけ大事なことか身に染みました。

私はSHINJOみたいに前向きなオプティミストじゃないけど、でも、常に楽観的でいること、ちょっとしたジョークで周りの人間を愉快にさせること、これは意識して真似したいと思います。

引退は残念だけど、SHINJOの現役最後が本当にすばらしい幕切れでよかった。

ありがとう、そしてお疲れ様でした、新庄選手!

「ポイント・プレザントの悪夢」

2006年10月28日 | ドラマ
「24」シーズンⅤの9巻に、「ポイント・プレザントの悪夢」の第1話が収録されてました。

「オーメン」と「キャリー」と「母をたずねて三千里」を足して3で割ったような話。
全体的なテイストは「ラスト・サマー」とかあの手のティーン向けホラー。

映像にはブルーのフィルターが掛かっててなかなか趣がありますが、「ま、お金払ってレンタルするほど観たいってわけでもないかな」、という感じです。

「わたしのグランパ」

2006年10月24日 | 
「わたしのグランパ」筒井康隆著

筒井康隆が書いたジュブナイル(少年向け小説)。
河合隼雄がその著作で取り上げてたので手に取ってみました。
いやー、面白かった。
2~3時間で読んじゃいました。

実験的な作品ばかりでなく、こういう素直で起承転結もはっきりしたものをきちんと書ける・・・「天才」はまた「ザ・プロフェッショナル」でもあるんだなぁ、と感心させられました。

石原さとみと菅原文太で映画化もされてます。
私は未見ですが。

「こんなじいちゃんがいたらいいよな~」
・・・なんて、まるで中学生みたいな感想ですいません(笑)。
でも本当にそうなんだもん。

ビターを1滴

2006年10月24日 | 雑感
沢尻エリカの魅力の秘密はほんのちょっぴりの「邪悪さ」にあると思う。
人によってはその「邪悪さ」を「セクシー」と感じるのかもしれないが。

「間宮兄弟」の直美役、私は堀北真希をひそかにキャスティングしてたんだけど、彼女の「邪悪さ」も見切った上でのキャスティングだとしたら、森田芳光監督、やるじゃん!て感じである。

原作の直美ちゃんは決して「可愛くて優しい娘」なんて分かり易いキャラじゃなく、女の子の邪悪さも持ち合わせてるからね。
(いや「間宮兄弟」に登場する女性のほぼ全員がそうなんだがw)

ちなみに私は首が細くて長い女性にグッとくる性質なんで、彼女にはあんまり萌えません。

妹を演じた北川景子の方がいいな。
彼女、若い頃の美保純に似てると思います。

まさにシリーズ最高傑作 「24」シーズンⅤ

2006年10月24日 | ドラマ
昨日、今日と二日続けて雨。
とても寒い。
秋というより冬ですね。
皆様もお風邪など召されませぬよう。

それにしても「24」シーズンⅤの面白さよ。
まさにシリーズ最高傑作の名にふさわしい。

*ストーリーの非道度

*ジャックのブチ切れ度 

*人死に度

*裏切り度

*「お前かよ!?」度

いずれも確かにシリーズ最高である。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * 

自分のことを客観的に見て、デイヴィッド・パーマーよりもチャールズ・ローガンに似ているな、と思う。
その優柔不断ぶりが・・・。

セブンイレブンでおでんを買うのに、つくねにするか牛筋にするかも即断できない私 。
何十万人の命がかかってる難しい選択にたった2~3分で決断を下すのなんて絶対に無理。
仮に決断を下したとしても、後悔して「やっぱりこの判断は間違い。あっちにすればよかった」とか何とかぐずぐず言いそうだ。
それをつれあいがマイク・ノビックみたいな冷たいジト目で見ている絵がありありと浮かぶ(笑)。

あー、合衆国大統領じゃなく一市民で本当によかった(笑)。

奄美大島の妖怪「ケンムン」

2006年10月21日 | 雑感
今朝の「芋たこなんきん」に奄美大島の妖怪「ケンムン」が出てきた。
カモカのおっちゃんは奄美出身なのだ。

以前から松谷みよこの著作でもって「ケンムン」というのは知ってたけど、実際どんなヴィジュアルなのかは結構曖昧模糊としていた。

それにしても・・・

>顔は猫にも犬にも猿にもカッパにも似ている。

どんなやねん(( ノ ̄∇ ̄)ノ)。
盛りだくさん過ぎ。

「ディック&ジェーン 復讐は最高」

2006年10月21日 | 映画
最期のオチがすごく爽やかでよかった。
ディックとジェーンだけが幸せになるんじゃ後味が悪いもんね、やっぱ。

それにしてもアレック・ボールドウィンの演じたグローバダイン社の社長、悪すぎて大笑い。
社員が全員失業しても自分だけ優雅にハンティングみたいな・・・(笑)。
ああいうモラルのない人間、アメリカの大企業のトップにはいっぱいいるのかな?

後日談は凄く大事

2006年10月21日 | 雑感
映画「アビエイター」に足りなかったもの・・・それは後日談だ。

「ウォーク・ザ・ライン 君に続く道」を観て思ったんだけど。

作られた架空の物語には終わりがあるけれど、実在の人物の人生にはその後もまだ続きがあるわけで、人間の自然な感情として、「いったいこの人はその後どうなったのか?」知りたいと思うんだよね、みんな。

それをさ、「アビエイター」はその後ハワード・ヒューズがどうなったか一言もなしだもん。

バッカだなぁ、スコセッシ。
後日談のとこで観客は感極まって泣くのに。

「ボーイズ・ライフ」も「ビヨンドtheシー」も最後の後日談のとこで泣いたもん、私の場合。

あれだけ重い強迫神経症を患ってたんだから、もしかしたらヒューズの最期はものすごく暗いものだったのかも知れない。

だったらだったで、「でも彼の作った飛行機は今もその威容を誇っている」とかなんとか、うまく纏めりゃいいじゃん。

私がスコセッシのスタッフだったら、「監督、絶対に絶対に後日談を付けたほうがいいです」ってご注進するけどなぁ・・・。

あー、こんないい作品なのにオスカー逃がしちゃってかわいそう、スコセッシ。

ゴネ得

2006年10月20日 | 雑感
TVで「金正日は外交が上手い」と真顔でコメントしてる人がいて心底驚く。
核を武器にしてゴネてるだけじゃん。
しかし世の中にはゴネ得というものが確かに存在するのは解った。
ゴネ得を許しておいてはいかんだろう、やっぱり。

世のため人のため

2006年10月19日 | 雑感
91歳の人生論――「本分」を極める生き方とは?

この本を読んですごく考えさせられた。

日野原先生も瀬島氏も、世のため人のためになることをしたいと仰っている。
「雪とパイナップル」の鎌田先生も、大火傷から奇跡の生還を果たした韓国人女性イ・チソンさんも、世のため人のためになることをしたいとその著作に書いてたなあ。

大哲人・中村天風師はもう一歩進んで「人としてこの世に生まれてきたからには、世のため人のためになるように生きなければ駄目だ」とまで仰っている。

私なんて100%自分のことしか考えてないもんな。

瀬島氏がシベリアで捕虜として苦しい日々を送っていたとき、助けてくれた二人のロシア人女性の話には涙が零れた。
長くなるから今回は割愛するけど、クリスチャンの無償の愛というものに心底感動した。

そうだ。映画「ホテル・ルワンダ」に出てきた、ニック・ノルティ演ずる国連軍の大佐とか、ヘレン・ハントが演じた国際赤十字のスタッフみたいに、自分の身を呈してまで人を助けたいって人がこの世の中にはいるんだよな。

戦争とか民族紛争とか飢餓とか疫病みたいな、ぐらぐら煮えたぎってる地獄の釜に善意という水を柄杓で1、2杯かけたって、事態は何も変わらないかもしれない。
それでもそうせずにはいられないって人達が・・・。

同感!

2006年10月18日 | 雑感
「神から才能を授かった人間は、その才能を世の中の為に使わなくては駄目だ。
小説を書かない時のトマス・ハリスは一体何をしてるんだ?
アフガン毛布でも織ってるのか?」
            by スティーヴン・キング

キング先生の言うとおり!

そりゃもうお金は十分で、小説なんか書かなくても優雅に生きていけるのかも知れないけどさ。
それこそレクターみたいにフェルメールの絵を観たり、テルミンを弾いたり、料理を作ったり(勿論食材は人間じゃなく動物だろうけど)してね(笑)。

でもやっぱりハリスには小説を書いて欲しいな。
そろそろ新作書いてくれませんかね~、ミスタ・ハリス?
ここ極東の島国にも、あなたの新しい本を待っている読者が一人います・・・。