キネオラマの月が昇る~偏屈王日記~

キネオラマとはシネマのこと 映画・本・音楽・お笑いネタ コメント・TBは承認制 コメント入力時の数字は半角でプリーズ

「24」

2004年02月19日 | ドラマ
やっべ~!
観はじめちゃったよ「24」
しかも面白いよ!

「24」とは米国のTVドラマ。エミー賞候補にもなった傑作。
近所のTSUTAYAで1巻目が無料レンタルだから借りてみたんだが、面白いの何のって!(レンタル・ビデオ屋の罠にハマリまくりやん!)

大統領予備選を翌朝に控えた午前零時~から翌日の午前零時の話なんだけど、現実の時間とドラマの中での時間進行が一緒なんだよね。
つまり1時間の話を本当に1時間のドラマとして放映するってワケ。
(偏屈は未見だが、グレイス・ケリーが出てる「真昼の決闘」って映画も、こういう「リアルタイム・ムービー」ってやつだったはず。あとジョニー・デップ主演の映画でも何かあったな)
それから1週間たって・・・・みたいな展開はなし!

粗筋はというと・・・・
(1)夜中の0時、CTU(テロ対策ユニット)の捜査官ジャック(キーファー・サザーランド)のところに電話が掛かってくる。
「大統領有力候補、パーマー上院議員(デニス・ヘイスワード)の暗殺計画が持ち上がっている。暗殺犯グループは外国人でしかもプロの組織らしい。決行日は明日だという情報をつかんだ、すぐ来て欲しい」と・・・。
どうやらCTUにも裏切り者の内通者がいるらしい。
(2)一方、ジャックの高校生の娘(反抗期)は夜中に友達とダブル・デイトに出かけるが、相手の男が実は・・・。
(3)飛行機の中。写真家の男が隣席の美しい女と世間話。写真家はパーマー議員と組んで仕事をするらしい。が、何か怪しい・・・・。
(4)パーマー議員は電話で何者かに脅されている。自分の暗殺計画よりそっちが気になるらしい。脅してるのは誰だ?そして議員に何の弱みが?

この4つが同時進行で起こるんです。
あー、忙しい。
(ビデオ1巻目のほんのさわりのとこをご紹介)
ところどころで、スプリット・スクリーン(画面分割)を用いて、何と何が同時進行しているか見せるのも面白い演出。
今、第5話まで観終わりました。ドラマの中でもいよいよ夜が明けてくるでしょう。これからが楽しみ。

今日のめざましTVで、フジTVが4月1日から深夜に放映するって言ってたので(早く言ってよ、んもう!)、興味のある方は是非!!
待ちきれないあなたは、レンタルするしかないっすね。
長丁場になるぞ~(笑)
http://www.so-net.ne.jp/24/

球体関節人形展

2004年02月08日 | アート
かねてからの念願だったMOT・東京都現代美術館についに行って来ました。
車で脇を通るたびに、あの建物何?と気になっていたMOT。
えーと、とにかくもうバブルの塔と呼ぶにふさわしい建物。
東京国際フォーラムとおんなじニオイがします。
その特徴は

(1)スチールとガラスを多用
(2)デッド・スペースが矢鱈に多い

入り口からチケット売り場までの廊下をつれあいは「バブル回廊」と名づけました(笑)はっきり言ってあの廊下に絵を掛ければ、ちょっとした個展くらい開けそうです。

大江戸線が開通してアクセスがよくなったこともあり、ちょうど本日から「球体関節人形展」が始まるのでそれが気になっていたこともあり、で本日のお出かけと相成りました。

球体関節人形とは四谷シモン氏がつくるような、関節部分が球体になっている西洋アンティーク風の人形です。
人形の写真集を観るのが割りに好きな偏屈ですが、人形展を観に行ったことはなかったので、これは是非観たかった。

感想はといえば「趣味が『病気』でも芸術として表現する力(人はそれを才能と呼ぶ)があれば、素晴らしい芸術作品になるんだなあ」でしょうか。
もっと平たく言えば、エロ・グロ・ナンセンスならぬ「エロ・グロ・シリアス(本気)」(笑)
ゴシックの世界が好きな人にはオススメですね。
会場にもゴスロリ・ファッションに身を包んだ男女がちらほら。
着物姿の女性も見受けられました。
(人形作家さん、またはお弟子さんか?)

常設展も素晴らしかった。
横尾忠則、森村泰昌、アラーキー・・・・綺羅星のごとき現代美術の作家の作品がザクザク。

しかし先週、今週とアートづいてる日曜日だなあ。

魅惑の三上寛ワールド

2004年02月03日 | 音楽
ついに聴いてしまいました、三上寛。
「70年代のフォークの人だよね?」くらいのあやふやな認識のまま・・・。

大衝撃!
5年前に初めてエンケンの「カレーライス」を聴いた時の衝撃が震度3だとすると、震度6の激震です。

一言でいっちゃえば、歌う寺山修二です。
寺山修二にはリリカルなとこがあるけど、そこからリリカルなものを取り去って、犯罪と死を足すと三上寛になります。
これを新宿西口でギター片手に弾き語られた日にゃ、当時の安保かぶれの若造なんかイチコロだったろうな・・・・って私も秒殺されてるわけだが(笑)
曲名からして、「馬鹿ぶし」「ピストル魔の少年」「数珠玉の切れるとき」「おど」・・・・その世界観は、美輪明宏先生を超えたかもしれません。
彼の内的世界には、津軽の吹雪が荒れ狂ってます。
太宰治も寺山もそうだけど、なんで、青森を吹っ切らないんだ!
東京で楽しくやればいいじゃん!と余計なことを考えちゃいました。
それこそが彼らのアイデンティティなのに。

「ところで三上寛て今なにやってんだろう?」
「さあ、死んだんじゃない?」
などと夫婦で失礼なことを言ってましたが、今でも現役バリバリでライブやってることが判明。
吉祥寺のMANDARA行っちゃおうかな~。

えーと、個人的に好きなのは「ブルースは俺のものじゃない」
クレイジー・ケン・バンドや大西ユカリと新世界に是非カヴァーしてもらいたい、カッコイイ曲です。