11月14日(日)、目黒雅敘園にて
「華道家 假屋崎省吾の世界 IBUKI」を鑑賞。
このイベントについては、
chazさんがご自分のブログで紹介なさっていて、知りました。
華道展もさることながら、百段階段を一度観てみたかったんですよね。
まさに、日本の美が凝縮された世界。
日本の美といっても、侘び・寂びの幽玄な美しさではなく、日光東照宮や、秀吉の作った黄金の茶室、加賀友禅や九谷焼の世界観を髣髴とさせる、ど派手で絢爛豪華な美です。
東京都の有形指定文化財である、百段階段の和室に、美しい打掛と豪奢な活花。
假屋崎省吾の作品は男性の大胆不敵さと女性の繊細さが混在したようで興味深い。
かりんやかぼちゃを用いた、生命のエネルギーに満ち溢れた活花、最後の「頂上の間」に飾ってあった、鳥の羽とからたちの枝を生けたモノトーンのシックで大人なイメージの活花、内掛け姿の花嫁用か、菊と紅葉で作った和風のブーケなど面白かったです。
百段階段そのものが和風建築として素晴らしい芸術であり、見応えがありました。
格天井に描かれた著名な画家の手になる絵画、床柱に施された彫刻。
何千人もの観客が歩くので廊下も階段もつるつるに磨かれているのを見て、「拭き掃除もいらないくらいだな」なんて下らないことをちょっと思いました。
私たちが会場に向かうとき、ちょうど展示を観て帰り際の黒柳徹子と遭遇しました。
入り口に飾られたお祝いの花輪も美輪明宏氏を始めとした錚々(そうそう)たるメンバーからのもの。
でも華道家の作品展に花輪を贈るのって、花屋さんも緊張しそうだよね(笑)。
写真:招きの大門付近の展示