言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

「おやすみ」

2006年01月19日 | Weblog
熱の海を漂いながら
僕は あなたを呼んでいました

渇いた喉から発される声はなかったけれど
ずっと あなたを呼んでいました

そんな僕に向かって あなたは
静かに 低い声で「おやすみ」と言ってくれた

薄れゆく意識の中で 僕は
その声に ひたすら心地好さを感じて
熱の海へと沈んでいきました