言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

臍を噬む

2019年08月26日 | Weblog

あなたを私だけのものにしたくて
吐いた嘘は 数知れず

幾重にも積んで 重ねて
いつか真実になることを夢見て
ぐらぐらと揺れて 崩れて
壊れた破片を拾い集めて
パズルみたいにピースあわせて

元に還ることはないと分かっていても
いつか真実になることを夢見て

あなたからすれば私は
ひどく滑稽だったことでしょう