言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

みなも

2010年09月29日 | Weblog
あなたの影を揺らす水面は嫌い
なんだか不安定で心痛くなるの

私の思いが揺らぐのは何故だろう

水面でもないくせに揺ら揺ら揺ら揺ら

うっとうしいったらありゃしない


Boom

2010年09月24日 | Weblog
冷たい風の中に立っている
あなたを抱きしめたいと
手を差し伸べようとするのに
強い風に拒まれて届かない

いつも過ぎ去ってから気付く

あなたは笑っていたのに
私は見逃してばかりいる


振り切る僕を許してくれ

2010年09月17日 | Weblog
「ハロウィンなんていつの話よ」とウンザリした後
「もう来年の手帳が売ってるなんて」とゲンナリして
季節を先取るショーウィンドウに君は辟易としている

君の左手にはまだ蚊に刺された痕が残っているのに

その手が差し伸べられたとしても振り切る僕を許してくれ


鎖骨

2010年09月15日 | Weblog
あなたの鎖骨をなぞる
息をする度に上下する

あなたが生きている証がほしくて
私はひたすらに探し回っていたの

いつも確かなものなんてなくて
寂しさに心を締め付けられてた

あなたと私の一部を何か交換できたら
この不安は消えるのかもしれないけど

できないから私は今日も切なさに酔う


そこに意志があるかぎり

2010年09月12日 | Weblog
本当はあの時もうやめようと思っていた
このまま永らえたところで希望も持てない
そう思っていたから全て諦めたほうがいいと

あの時引き止めてくれた貴方に感謝します

お礼さえ受け取ってくれなかった貴方だけど
そんな貴方だからこさそ感謝の想いは募ります