言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

calling

2010年03月31日 | Weblog
悲しい時も 嬉しい時も
寂しい時も 幸せな時も

呼ぶのは いつも君の名でした

こんな時がずっと続くのだと
何故ああも無条件に信じられたのか
今となっては分からないけれど

どうか せめて君が好きだといった
この花は来年もまた咲きますように
枯れても何度でも花つけますように


system

2010年03月29日 | Weblog
泣いてばかりいた頃には
確かに心を持っていました

強くあらねばならないと
思えば思うほどに心は壊れ
弱さが露呈していくsystem

心はサヨナラを言うことができるの


壊れゆくもの

2010年03月28日 | Weblog
いつも願っていたんだ
心から願っていたんだ

最後の日には どうか
全てのものが綺麗さっぱり
壊れゆきますように と

いつも本当に願うだけで
許しを請うたことはない

たとえ闇の中に溶けようと
壊れてなければ嫌なんだ

壊れゆくものの音が唯一の救い


つらいときほど

2010年03月25日 | Weblog
あなたの癖を見抜いた
つらいときほど よく笑う

しんどくない?って聞いたら
もう慣れたよって言ってたけど
やっぱり そんなことないと思う

つらいときは つらいんだから
つらいなりに つらくていいと思う

ただ・・・
何の支えにもなれないのが歯痒いなぁ


心は浮つくものだから

2010年03月24日 | Weblog
もっと愛すればよかったと嘯きながら
外の景色に見惚れるあなたの心は
ふわふわと浮ついていて決して掴めない

あなたと繋ぎとめることは
鳥の羽を毟るに等しいから
もう諦めることにしました

聞き飽きた台詞は二度と吐かないで
その度に締め付けられる心が儚いから


憂鬱な夕暮れ

2010年03月22日 | Weblog
心なしか苦い水は喉の奥に追いやられ
泣くことを許されない僕の心は何処にも
行き場がないのだと叫びたがっている

強がりや痩せ我慢が美徳とされるのならば
少しくらいは僕を褒めてくれないだろうか

夢を捨ててまで自分の心を踏み躙ったんだ
よく頑張ったねって一言かけてくれないか

それだけでこの憂鬱な夕暮れも少しは晴れる
明日は雨になると分かっている この夕暮れも


darkside

2010年03月21日 | Weblog
その言葉の裏に隠された意味を
幼い僕は推し量ることもできず
無意識に君を傷つけてしまった

何も知らなくて ごめんね
何も分からなくて ごめんね

いつだって君は泣いていたのに


施錠

2010年03月19日 | Weblog
誰にも悟られないように
そっと鍵をかけました

いつか時を経て
誰かに見つけられるなら
どうか偶然でありますように

誰にも捜されることなく
いつか見つけられる日まで
ひっそり潜んでいてほしい

鍵が腐って扉が開いて
そんなふうに密やかに
誰かに見つけられますように