言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

口を噤んだまま

2011年01月31日 | Weblog

いろんな夢があったよね
その全てが通り過ぎて
残ったものは何だったかな

遠ざかる光の中に消えて
壊れたものや失ったもの
この手に何が残ってるかな

小さい手には何も掴めないよ
弱い声も誰にも届かないよ

助けてって叫びたかったのに
口を噤んだまま沈んでったよ



mistakes

2011年01月29日 | Weblog

one
擦れ違った時に気付かなかった

two
声をかけられたのに無視した

three
笑顔がぎこちなくなった

four
ただでさえ小さい声が震えた

five
言いたいことも言えなくなった

and six
去り行く後姿を追いかけられなかった



ただ貴方の笑顔が見たかっただけなのに
何故こんなになるまで傷つけあうのか
もう届かない手が冷たく凍てつきそうだ



淡雪

2011年01月25日 | Weblog

ハラハラという表現が最高に似合う
あなたは淡雪のように優しく舞う

汚したくなくて 壊したくなくて
大切に胸の奥に仕舞っておいた

好きな気持ちは変わらないから
あなたは真っ直ぐ前を見ていてね

淡雪のように消えたりしないから
迷うことなく突き進んでいってね



優しさの裏側

2011年01月24日 | Weblog

あなたのことなど信じません
裏切られるのは懲り懲りだから
なんていうのは臆病な私の言い訳

あなたは野鳥さえ懐くほどに
綺麗な心の持っているというのに
私だけが意地を張っているの

だって私からは血の匂いがする
けして消えない血の匂いが纏う

あなたの優しさを素直に
笑って受け入れられたなら
私の未来も変わるだろうに・・・



2011年01月23日 | Weblog

まるで
秘密の花園に
入るための
鍵のよう

あなたの心なんて
覗きたくなかった

うっかり鍵を
落としたり
しないでよ

うっかり拾って
覗いたり
しちゃったよ

覗いたら もう
逃れられない

鍵を拾った時点で
分かっていたから

私も共犯かな



最後まで、ごめんね。

2011年01月17日 | Weblog

少し前から薄々気付いていたの
どうしたって私は貴方を傷つける

言葉は棘となって貴方に突き刺さり
涙は針となって貴方を抉っていく

離れるしか選択肢がないだなんて
とてもとても悲しいことだけれど

貴方のためなら何だってできるって
いつだったか交わした約束を守る



ガラス越しに

2011年01月16日 | Weblog

何を話したのか覚えていない
貴方の表情ばかり見てたから

ガラス越しに風が吹いてきて
あたしの心を攫っていったの

あたしの心は遠くで揺られて
心ない笑顔だけを浮かべてた

それを見透かしたかのように
貴方は「もういい」って言った