言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

無垢

2006年01月12日 | Weblog
「小さなこと」「些細なこと」の積み重なりが
瞬く間に増長し 大きな傷として残ること
あなたは御存知ないようで 哀しいです

わたしの心の中 そんな傷に蝕まれてばかり
最早かつての無邪気な頃は忘れ果ててしまい
憎しみだの虚無だの負の感情がはびこります

元を正せば 私だとて何も知らずに生まれた
真白なままの人間だったに違いないでしょうに
いつしか どす黒い絶望に乗っ取られました

ねえ それでも笑えるのは何故でしょうね?
それでも何かを信じたり愛したりするのは
いったい全体どういうことなのでしょうね?

哀しい 寂しい そんな気持ちばかりに
とらわれて動けないはずのわたしなのに