言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

bow and arrow

2018年05月26日 | Weblog

その真っすぐな心が 私を射抜いたのです
痛いくらい まぶしいくらい 鋭いくらい
射抜かれた私は 振り向くことさえできず
ただ その場に 立ち尽くしただけでした

あの日 私は築き上げてきたものを失ったのです
刺さった矢を抜こうとして 木っ端みじんに

あの日 私は目指していたものを見失ったのです
折れない弓を退かそうとして 見るも無残に



羽が生えた

2018年05月21日 | Weblog

空白の中を埋めて 検索をかける
その時 私の頭のどこかに羽が生えた

どこまでも飛んでいけるわけじゃないのよ
ただ そこに制限はなく 限界もないの
それだけ それだけ それだけで羽が生えた

涙だって 飛んでいけば 弾けるでしょう?
風を切れば 悲しみなんて 通りすがっていく
それだけ それだけ それだけで羽が欲しい



まっかだな 世界

2018年05月15日 | Weblog

今日は壊れた日でした

ありていに言えば
他人の目を気にして生きてくことに疲れて
ルームウェアのまま外出するような
そんな感じの たとえ話

鳥を狩る猟師を見て泣いた
幼いころの私は まだ
食物連鎖なんて言葉 知らなかった

いつだったか思い出して
年上の親戚たちは笑ったけれど
私は今も胸に刻んでいる

大雨に流されていった小さな命
透明なはずの水が真っ赤に染まったのは
燃えつくような夕焼けのせいじゃない

からころからころないていたのは
私じゃなくて 消えゆく鳥の声

今日は心押された日でした



G.R.

2018年05月05日 | Weblog

it's a tragedy named "indiscriminate"
you said, it turned into the determinant
I didn't understand it, but knew it
yes, I knew what you said

変わりゆくものが美しいんじゃない
それを美しいと思い続けられる心が
あなたの その心が 美しいんだ

it's a beauty named "involuntary"
yes, you know what I mean?



果て

2018年05月03日 | Weblog

もうね 時間を過ぎるのだけをね
待つのは やめにすることにしました

涙はね 枯れることはなくってね
止まっているだけだと自覚しました

泣きやめているのは一時的なもので
ふとした拍子に思い出されては
どうしようもなく 涙は零れるのです

そういうもんです そういうもんです
決して枯れることなんてない涙なんです

忘れられないでいるなら いいんです
もうね 忘れられるわけがないんです

事実として 胸の中にある限り
どうしようもなく 涙は溢れるのです