言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

失われたもの

2010年02月28日 | Weblog
あぁ もう貴方はいないんだなぁ
そう思ったら 不思議な心地でした

こないだまで一緒に笑ってたのに
もういないなんて信じられなくて

空を見上げても天国なんて見えなくて
死後の世界を信じない僕は 静かに
貴方のいない世界で生きていくしかない


涙を頂戴

2010年02月27日 | Weblog
強がる貴方の 涙を頂戴
全部のみほしてあげるから

怖いものなんて 本当はね
自分を裏切ることくらいで
後のことは大抵どうにかなる

だから その涙だけを
のみほしてしまいたいの


piano

2010年02月25日 | Weblog
あなたがピアノを弾いて
その前で 私が歌うの

あなたのピアノに乗せて
声の限り 私は歌うの

幸せになれる日なんて
来ないと思っていたのよ

今こんなに満たされている
あなたのピアノの調べに
酔いしれながら 歌うの


削げ

2010年02月24日 | Weblog
何故そんな刺々しいの
君の茨が空回りしている

何故そんな荒々しいの
君の嵐が遠回りしている

繋ぐことも伝えることもできず
そっと置き去りにするしかない言葉は
いつか君に届く日が来るだろうか


candle light

2010年02月23日 | Weblog
ほら
蝋燭に火が灯る
そして
君が笑うんだ

この幸せの連鎖が
断ち切られることの
ないよう 僕は切に願う

君の笑顔を照らす
蝋燭の炎ほど
美しいものはないと
心から 心から思うよ


Beach

2010年02月18日 | Weblog
時が流れるのを静かに感じていたい
それだけで救われる日もあるんだ

水平線の果てには違う世界があって
こんな些細な苦しみは消えるんだ



あなたが幸せを感じる空間にいたい


その手で

2010年02月17日 | Weblog
その手で
この口を
覆ってください
もう何も発せないように

嫌なんです
傷つける言葉を次々と出すのが
嫌なんです
慰めの言葉が全く出てこないのが
もう嫌なんです

あなたになら
この口を塞がれていい


人非人

2010年02月16日 | Weblog
みんなが私のことを好き勝手に呼ぶわ
鬼だの悪魔だの言われ慣れてしまったわ

偽善に塗れて動けないことが優しさなら
私には優しさの欠片もないことでしょう

少数派は悪になってしまいがちだから
私はいつもいつも独りになっていくの

それでも自分の信念を曲げるくらいなら
独りで生きていくほうが断然ましだわ

人とでも何でも呼べばいいじゃない
私はそんなことで傷つけられはしないわ