言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

花畑

2007年10月30日 | Weblog
笑うキミを見たいから
花畑に連れ出した

こんな時は笑わなあかんねん
笑わんかったらホンマに
どうしようもなくなってまう

だから ね?
花畑の中に佇むキミは綺麗


可哀想な、あの子。

2007年10月29日 | Weblog
みんな、消えてしまえばいいのに。

あの子が呟いた。

みんな、消えてしまえばいいのに。

あの子は泣いた。



何も出来ない僕に、
あの子は笑って言った。

みんな消えるなんて無理だから、
あたしが消えちゃえば、いいんだ。



・・・僕に何が出来る?


同じように

2007年10月27日 | Weblog
僕たちは毎日のように同じことを繰り返す

波も同じように満ち引きを繰り返し
月も同じように満ち欠けを繰り返し

なのに何故こうも僕らは美しくないんだろう

敵うわけはないとは知っていても
何故もう少し綺麗でいられないのかと
恋焦がれるかのような切なさに涙する日々


謎なぞる

2007年10月26日 | Weblog
綺麗な指してるね。
そんな何気ない印象。

謎なぞってユートピアなんて
辿り着けるわけないじゃないか
謎はいつだって悲しみに隠されてる

謎なんて、なぞるもんじゃない。
その綺麗な指は何のためにあるの?
きっと謎なぞるためじゃないはず。

そうでしょう?


その絵の上

2007年10月25日 | Weblog
たとえ、それが貴方の示す踏み絵でも
私は歩いていけるから、大丈夫よ。

私は、ちゃんと覚悟をもって
貴方を背負っていくと決めたから。
だから、もう疑わなくて、いい。

笑って、その絵の上を飛び越え、
私の胸に飛び込んでおいでなさいな。


揺籃

2007年10月21日 | Weblog
子守唄に包まれながら眠りたいわ
この世は切ないことばかり
もう悲しみは何も見たくないわ

母の揺籃で眠り続けられたら
きっと幸せなままだったでしょう
けれどそれは叶わないから・・・

この眼に焼き付けていきます


海 闇 罪 波

2007年10月20日 | Weblog
朧げな記憶の中で聞いた
海は還る場所じゃない
罪あるものは波に呑まれ
静かに沈んでゆくだけ
そして残るは闇だけだと

思えば蘇る景色はいつも
夜の海は怖い暗闇の中
罪人たちの黒い手が伸び
還れぬ空をつかもうと
波の合間から天を目指す

泣く暇があるなら笑える
いずれ皆が還るのなら
全てこの海に還せるなら
泣くよりただひたぶる
笑え笑え笑え笑え笑える