言の葉

気の赴くままに、ひたすら詩を綴っています。

ハサミ

2007年11月30日 | Weblog
過去を切り刻めるハサミなんて、ないから。

前なんて向かなくたって、いいじゃないか。

どうせ僕らは未来に向かって進んでるんだ。


2007年11月26日 | Weblog
私の身体なのに私じゃないみたい
どこか遠くにいるような気がして
必死に現実に戻ろうと足掻きました

目を閉じたら終わってしまいそうで
怖くて何かに縋りつこうともがいて
手を伸ばしたところにいてくれたのが
他ならぬ貴方でした あなたでした

掴まれた手の力強さ 温かさ 感触
今でも怖いくらいの現実感を伴って
昨日のことのように思い出されます

私はいつも貴方に助けられている

いつか貴方の役に私も立ちたい


you got me

2007年11月23日 | Weblog
「どうぞお幸せに」と口にしながら
心の中は醜く歪んでいくのを感じる

私は本当は心から幸せを祝えていない

心に浮かぶのは消したいくらい醜い
感情ばかりだから嫌になっちゃって
せめて口だけは優しくなりたくて
素敵な言葉を繰り返すのだけれど
本当はそんなことを思っていない自分に
余計に嫌気が差しちゃって泣きたくなる

人はどれほど醜くなれるのか・・・と
どこか他人事のように思った初冬の昼下がり


淡雪

2007年11月22日 | Weblog
「今年は寒い冬になりそうです」と
他人事のようにニュースキャスターの声が
ざらついたまま耳に残っている

夜は更けていく
私の住む街に
雪は降らない

真っ白い視界に目を細めたいから
飛行機に乗って北に向かいます

私の住む街には淡雪しか降らないけど
きっと一面の銀世界が私を迎えてくれるでしょう


time limit

2007年11月21日 | Weblog
時計の音が大きくなっていく
もうすぐ限界に達して
その後割れたような音が響いて
そして何もなくなるんだ

音も光も全て奪われ
何の意味もなく
けれどヒタスラに優しい

その時は君と僕を待ち続けている
一秒一秒僕たちは近付いていく

サイゴニ
キミノテヲ
ニギッテイラレタラ
シアワセ


考え落ち

2007年11月20日 | Weblog
流されちゃえば楽でしょ?って
囁く悪魔が僕の中に確かに在る
だけど流されてしまうには僕は
自己を確立しすぎているのだと
何処か俯瞰的に思う僕がいるんだ

馬鹿げた夢ばかり語って御免ね
こんなどうしようもない僕でも
君の笑ってる世界で生きたいと
本気で願ったから此処にいるんだ


浮遊

2007年11月19日 | Weblog
あなたに浮かされていたの
漂いたかっただけの私は
これ都合よしとばかりに
ただ流されるままにいたわ

あなたが嫌だと言うなら
それさえ敵でもいいから
馬鹿になるくらい笑って?


叶わぬ夢ばかり見る

2007年11月17日 | Weblog
飛べと言われても自分の意思に背く限り飛ばない
プライドを持った鳥に 私はなりたい

いつか己の志のまま飛び 忘れらない光景に咽び泣くのだ

そうすることでしか生きられないのだと泣きながら
ひたすらに真っ直ぐ泳ぐ魚に 私はなりたい

とまり それでも生きられると証明し 歓喜に笑うのだ

どう望んでも人であることを変えられない私は
せめて心の内を言の葉に乗せて空に還したいと想う