難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

社長ヒアリングにワイヤレスマイク。

2011年11月24日 20時37分17秒 | 日記(つぶやき)
今朝は、社長ヒアリングのために本社に出張した。
要約筆記は依頼できないので、ワイヤレスマイクを持参した。
社長にこれは補聴器を使っているのでワイヤレスマイクを置かせて下さいと頼んだら、手元に引き寄せてくれた。
反応がよいのは家族に難聴者でもいるのかもしれない。

狭い会議室で社長が話すときは人工内耳のリモートコントローラーでMTにして聞き、他の参加者の発言はMに戻して聞く。

ワイヤレスマイクの受信機のボリュウムと人工内耳の感度調整、シルエットコイルの人工内耳への重ね方、口型の読みとりなどその都度変えながら聞くが10%も分からない。
資料と勘で答える。要約筆記を無理して依頼すれば良かったかなあ。でも出席を言われたのが月曜だ。

聞いていると馴れれば聞こえるはずと思う。ずーっと聞いていれば脳がその声質、話しぶりを記憶して分かるようになる。決して悲観していないが初対面の方の聞き取りは厳しい場合がある。

リハビリに行った医院で聞こえないというとカルテを持ってきてくれた。会計で呼びに来てくれた。
フードコートでコーヒーを頼んだら何か言ってきたが聞こえないというとレシートの裏にミルクはいるかと書いてくれた。

さあ帰ろう。仕事だ。

ラビット 記

視聴覚障害向け放送番組指針の見直しへ

2011年11月22日 14時29分51秒 | バリアフリー
政見放送の字幕については、2011年に推進会議の第一次意見が閣議決定の「障害者制度改革の推進の基本的な方向」となった際に、年度内に解決することになり、現行法を変更しないで字幕放送を実施する方策が関係者でまとめられた。

4年前に策定した視聴覚障害者向け放送番組の放送行政の指針の見直しが始まろうとしている。
5年をめどに見直しをすることになっているからだ。
4年前は障害者権利条約が採択された後だったが、国内ではまだそれをどのように実現するかは見通せていなかった。
その後、民主党政権になり障害者推進本部と推進会議が発足し、障害者基本法改正が今年7月に実現し、8月に発効している。
地デジの移行が東北地方を除いて完了し、通信と放送の新たな時代が開かれようとしている今、障害者向け施策の新しい展開を官民合わせて進めなくてはならない。

ラビット 記
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[字幕] 2011年大阪府知事選挙 政見放送 7 高橋正明 - YouTube
なかには障害者福祉について語る候補者もいたが、本政
見放送における字幕について 一切触れていな ...
http://www.youtube.com/watch?v=LNmYM5jtViY&feature=related

第9回国際難聴者会議はノルウェー、ベルゲン。2012年6月25日ー28日

2011年11月21日 00時43分44秒 | 旅行
IFHOH WORLD CONGRESS 2011
第9回国際難聴者会議
参加ツアーのご案内国際難聴者連盟(IFHOH)の第9回国際難聴者会議が、2012年6月25日から28日にノルウェーのベルゲンで開催されます。

今回の難聴者会議、メインテーマは、「A Better Quality of Life!」です。

全難聴は東日本大震災への取組みを発表する予定です。

会議参加と併せて、観光オプションも用意します。
ハンザ同盟の歴史を映す美しい町並みと、この季節、この場所でしか見られない、美しいフィヨルドを皆さん一緒に楽しみましょう。

【会議日程】
2012年6月25日(月)-28(木)
【場 所】
グリークホール(The Grieg Hall)
ノルウェー、ベルゲン

ツアーの詳細は11月ごろに発表します

全難聴 事務局
電話 03-3225-5600
FAX 03-3354-0046
MAIL zennancho@zennancho.or.jp

【協力】株式会社JTB法人東京 法人営業新橋支店

国連総会会議場の字幕は「闘って」付けられた!

2011年11月20日 21時23分43秒 | バリアフリー
西川愛理さんから福島支援のことが載った世界難聴青年連盟IFHOHYPジャーナル2011年秋号をもらった。西川愛理さんは、オージオロジーを米国の大学で学んでいる難聴学生だ。今年の夏、福島県の四つのろう学校に慰問に行った時のレポートが載ったのだ。

そのジャーナルの表紙の写真に注目した。国連総会の会議場のスクリーンに字幕が表示されている。
写真の提供者がKarina Chupinaとあるので、ググってみたら、世界難聴青年連盟の会長のカリーナ・シュピーナさんだった。
ジャーナルの最初の記事が、今年の7月25日-26日に国連総会会議場で開かれた国連青年に関するハイレベル会合に参加したレポートだった。
この中で、カリーナさんが国際障害者同盟IDA、国連経済社会局DESAや字幕制作団体CCACの理解と協力を得て、キャプションを付けさせたと報告されている。
障害者関連の会議には字幕が付くが、一般のイベントに字幕が付くことはなかったようだ。記事の最後に、字幕は参加者皆が見ていた。字幕は難聴者だけでなく、参加者全体に役に立つのだとコメントがある。
難聴青年が国連のアクセシビリティの闘いをしたことはすごい。

シュピーナさんは、障害を持つ青年に関するサイドイベントを開いたり、このことを通じて、IFHOHYPがIDAなどと連携が深まったことが報告されている。
障害者権利条約で障害者があらゆる分野でマルチステークホルダーとして登場することになると河村宏さんが言っていたが、政治、経済、教育、文化、就労だけでなく、気候、環境、科学技術等あらゆる分野で障害者、難聴者の出番が確実に増える。

ラビット 記


地デジテレビのない生活がもう3ヶ月。

2011年11月20日 20時38分17秒 | 日記(つぶやき)
朝出勤する時にテレビの画面に時計が表示されていない。どうしてかと聞くと、隠れているという。画面サイズを変わってしまったが元に戻せないということが分かった。
リモコンの「画面モード」を操作することを家人に教えた。

地デジチューナーを付けているアナログテレビの字幕は画面サイズによって、字幕の大きさも変わる。ワイドは画面が大きいが両端が切れる、字幕は大きい。レターボックスサイズは16:9だが上下が黒い画面。字幕はやや小さい。
地デジチューナーのついたアナログテレビは義母専用だ。
実は地デジテレビが映らなくなってもう3ヶ月以上、テレビを見ていない生活が続いている。なくても良いのか?

ラビット 記

聴覚障害者の精神保健福祉を考えるシンポジウム

2011年11月20日 15時17分00秒 | 日記(つぶやき)
12月11日(日曜)に都内で、聴覚障害者の精神保健福祉を考えるシンポジウムが開かれる。
聴力障害者情報文化センターが初めて主催する本格的なシンポジウムだ。今後の聴覚障害者情報提供施設の方向性を示している。
締め切りが過ぎたがキャンセル待ちの機会があるかもしれない。

主催:(社福)聴力障害者情報文化センター
参加費:無料
場所:ヒューマンプラザ(東京都港区)
定員:150名
内容:基調報告、ランチョンセミナー、ワークショップ、シンポジウム
問い合わせ先:同センター
   ファックス03ー6833ー5000

ラビット 記

全難聴、聴覚障害の基準の改定を要望。

2011年11月20日 10時35分55秒 | 障がい者制度改革
2011年11月16日
(社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
理事長 高岡 正
障害福祉サービス等報酬改定に関する資料(要約)

1.「障害(者)の範囲」と「選択と決定」に当たっての障害の確認
現行の聴覚障害に関する身体障害手帳の基準(70 デシベ ル以下)は、国際基準(WHO)の40デシベル以下に比較し非常に厳しく、その結果我が国の聴覚・言語障害による身体障害者手帳保持者は僅かに 35 万人(人口比 0.3%)に留まっており、欧米の聴覚障害者人口比 10%以上に比較し、極めて低い水準です。

2.支援(サービス体系)について
①「コミュニケーション支援及び補装具・日常生活用具は前者に含めて、地域格差の解消を図ると同時に義務的経費として財政基盤を整備して下さい。
②現在のコミュニケーション支援に関しまして、現行法が市町村の事業と明記しているため、県域、市町村域を超えた広域的なコミュニケーション支援に著しい不備があります。
③サービス利用計画と支援ガイドライン
想定されるサービス利用計画は現行制度以上に利用しやすいものとなるよう制度設計をしてください。また、支援ガイドライン作成に当たっては、利用者の意見を必ず反映する仕組みを作って下さい。

3.障害者総合福祉法の策定及び実施のための調査
現在、厚生労働省が実施している平成23年度「生活しづらさ調査」(全国在宅障害者・児 実態調査)は、従来の 5 年ごとに実施されていた「身体障害者(児)実態調査」とのデータの継続性がなく、この調査で聴覚障害者の実数、生活実態を把握できるか危惧しております。障害者施策は国勢調査などの悉皆調査によるデータに基づくよう法に明記してください。
http://www.mhlw.go.jp/stf/2r9852000001vih4-att/2r9852000001viof.pdf

ユニバーサル・サウンドデザインの活動に注目したい。

2011年11月19日 08時57分47秒 | バリアフリー
千葉県松戸市で、以下のような事業を始めたNPO法人を見つけた。
「聞こえと難聴の理解を深めるセミナー」サポーターの募集開始。
http://www.u-s-d.jp/

全難聴や協会の活動の方向と合致している。
サポーターの募集のコンセプトも近いものがある。
連帯しないと。

ラビット 記
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中石 真一路
株式会社EMIミュージック・ジャパン ミュージックサービス本部 グループ長
本業のかたわら2011年6月より難聴児童および高齢難聴者の聞こえの改善によるコミュニケーション支援を行う団体である。ユニバーサル・サウンドデザイン(NPO許認可申請中)設立に参画 副理事長をつとめる。
http://www.miraimeishi.net/user/656

難聴者組織と耳鼻科医・聴覚医学界との連携

2011年11月19日 06時40分59秒 | 障害年金問題
時宝光学新聞に情報コミュニケーション法の制定を求める署名運動の活動が紹介された。
この業界新聞は補聴器販売店、宝飾業界向けだが、難聴者の運動についてはよく取り上げられるがろう運動は珍しい。
難聴者も含めて聴覚に不自由な人の問題は社会的な関心であり、ろう者自身が集めた116万人の署名の重さだろう。

この記事の隣に、最近開かれた聴覚医学関係の学会で、補聴器を進められた理由について、軽度、中等度、高度難聴の程度別に調べた報告が載っていた。
こうした記事や聴覚関係医学界の動きに、難聴者当事者組織はもっと関心を持って活動しなければならない。

ラビット 記
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中石 真一路
株式会社EMIミュージック・ジャパン ミュージックサービス本部 グループ長
本業のかたわら2011年6月より難聴児童および高齢難聴者の聞こえの改善によるコミュニケーション支援を行う団体である。ユニバーサル・サウンドデザイン(NPO許認可申請中)設立に参画 副理事長をつとめる。
現在日本の難聴者への理解度先進国のなかで非常に低いものであると、東京大学先端科学研究所の大沼教授は5年前に作成 ...
難聴者の方の地域活動への参加を支援するためセミナーやは講演時に聴こえ支援スピーカーの利用を行うことで、難聴者の方々の ...
http://www.miraimeishi.net/user/656

難聴者は「聴くこと」を意識化しないと。

2011年11月18日 08時56分12秒 | 難聴一般
昨日は人工内耳装用満4年だった。
この機会に聞こえについて考えたことが二つ。

難聴者は単に聞こえないのではなく、聴かないので聞こえない部分があるのではないか。
長い間、補聴器を装用しても人の会話は分からないという意識が染みついてしまっている。
聴こうとしないと言葉や音は耳と頭を通り過ぎていくだけだ。

もう一つは、難聴者が健聴者とのコミュニケーションで違和感を感じてしまうのは会話のテンポ、タイミングが健聴者のように出来ないことだ。
要約筆記や筆談ではことばが文字で書かれるのを待たなくてはならないがそれに「いらついて」しまう。
難聴者が自分で他の難聴者に書く場合でも話すのと同じようなテンポでと意識してしまうので殴り書きになったりする。
これは、難聴者は健聴者と違うコミュニケーション法方が必要なことを自分でも理解し、周囲にも理解してもらわないと不満がたまるだけだ。

勤務先で資料を整理していたら、会議のノートテイクの紙が出てきた。会話が要領よく、時には専門用語も交えて書かれていて会議に参加しているかのように錯覚した。
要約筆記は同時性を追求する技術を持っているのでテンポはやや遅れても丁寧に書いてもらう方が内容を把握できる。
きちんと要約させる情報提供と書かれた内容を理解するのは難聴者側の力だ。

ラビット 記

アイドラゴン2aも無償交換対象機種に。

2011年11月17日 12時30分51秒 | バリアフリー
昨年7月の地デジ移行前に、アナログテレビ用のアイドラゴンは地デジ対応のアイドラゴンⅢに無償交換されていたが、一部約2500台のアイドラゴンが対象外だった。

これまでのアイドラゴンはアナログテレビ用でPIP(ピクチャーインピクチャー)で通常のテレビ画面にCSによる字幕と手話が一緒に見られたが地デジ移行とともに、画面合成が出来なくなった。

地デジ対応アイドラゴンはデジタル放送の画面にCSの字幕と手話を合成することが出来る。

該当者あるいは新規に希望する向きは居住地の福祉事務所や障害福祉課に問い合わせてほしい。

(追記) 
アイドラゴン2aは、地デジチューナーを付ければアイドラゴン3と同じように。地デジテレビがPIPで見られる。
それで、これまで無償交換の対象になっていなかった。
しかし、地デジチューナーが全く市場になく、購入できない。また、給付から4、5年なので新規更新も申請できず、CS通信の「目で聴くテレビ」しか、みられず、緊急時のテレビ放送番組に字幕・手話を付けて見られなかった。

ラビット 記
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全日本難聴者・中途失聴者団体連合会 御中

 日常生活用具の聴覚障害者用情報受信装置(アイドラゴン)については、地上デジタル放送の完全移行にあたり、基金事業の「視覚障害者等情報支援緊急基盤整備事業」でアイドラゴンⅠ及びⅡ(Ⅱaを除く)を地上デジタル放送に対応したアイドラゴンⅢへの無償交換を支援していますが、今般、アイドラゴンⅡaについてもアイドラゴンⅢへの交換対象にする旨各自治体に通知しましたので、情報提供します。

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厚生労働省 社会・援護局 障害保健福祉部
 企画課 自立支援振興室

今日も音声コミュニケーションは少なかった。

2011年11月16日 19時42分34秒 | 難聴一般
今日も上司は出張で不在。
都内は出張と言わないと前に噛みつかれたが何というのか聞くとまた噛みつかれるので聞かなかったのでかまわないことにする。

もう一人の同僚が電話して忙しくしているが何を話しているか分からない。
ブラインドをあげていたら掃除のおばさんに呼ばれているよと言われる。気持ちは切ない。
納品する備品がどれか分からないのであちこちに電話して聞いていることが後で分かったが、聞こえていればそれは誰が知っているとかここに番号があるとか説明できたが・・。気持ちは、もう割り切り。今さら考えてもどうしようもない。

一緒に箱詰め作業をしていると、さっきの来客は警察だという。何で警察が来たか説明してくれたが屋外でよく聞こえず、そうかと返事して会話が発展しない。気持ちは、・・・。

PCで社内グループウェアを探索する。昨日から私物のUSBにデータをダウンロードは禁止されていた。ウィルスの被害にあったからだ。自宅PCと会社のPCといっさいの通信は禁止だ。難聴者だから云々は通らない。

職場に差別禁止法や情報・コミュニケーション法が持ち込まれてもセキュリティの壁が厚いバリアー(障壁)になりそうだ。

ラビット 記

メガストアで発熱インナー購入。

2011年11月16日 19時05分48秒 | 日記(つぶやき)
今日は寒かった。勤務先もウォームビズで気温20度に設定なので防寒しないと。
3枚買うと1枚660円の長袖インナーを買った。あれ国産なのか海外生産か表示からは分からない。

環太平洋経済連携協定TPPでアメリカから安い米が入ってくるかも知れないが広大な面積で栽培される上、アメリカの精米業者も米農家も巨額の政府の補助金が投入されているのでコストが安い。
おいしいと言われるカリフォルニアは水不足でいつも収穫が出来るとは限らない。
日本の米はトレーサビリティが徹底していて収穫から販売店まで精米工場の機器の経路まで追跡できるが外国産はそうは行かない。
アジアの米は品質がどのくらいか分からない。

海外で収穫できないから輸入できないからと行ってすぐ代換え品は手に入らない。

ラビット 記

ポメラに反射防止フィルムを貼ってみた。

2011年11月16日 12時44分32秒 | 日記(つぶやき)
ポメラでテキストを入力した後、PHSに転送するのは2次元バーコードを読み込むが、画面が周囲の光が反射して上手く行かない。

家電店で携帯やデジカメ用の反射防止フィルムがあったので貼ってみた。ポメラの画面の半分しか貼れないがバーコードの部分はカバーできた。
明るいところはやはりグレアが残る。

ポメラに残っていたデータは10月の分科会のメモだった。
そうだ、情報・コミュニケーション法の内容を考えないと・・・

ラビット 記
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第一分科会
○コミュニケーション、情報アクセスは誰にとっても重要なもの
 権利の普遍性

○権利を阻害するもの
 ・難聴者の意識
 ・制度の不備
 ・社会の理解
 などがある。

○コミュニケーション、情報保障をどのように権利として主張するか
 ・法整備
 ・当事者のセルフアドボカシー
 ・モニタリング機関の役割と権限
 ・行政の役割

○難聴者が合理的配慮を主張するには?
 個人にあった方法でコミュにケーションする権利がある。
 自分で説明、主張しなければならない。
 ・難聴者のコミュニケーションの特徴
 ・その時々の必要な方法
 ・複合的な使い方