難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

国連カンファレンスルーム4

2005年08月09日 08時33分34秒 | ニューヨークで

050801_1150~001.jpg050802_1126~001.jpg国連障害者の権利条約の第6回アドホック委員会に、初日の1日から5日まで毎日国連ビルに通い、会議を傍聴するとともに、難聴者の権利をアピールして来た。
国連の政府代表の作業委員会が作成した草案に、私たちの要望を取り入れた国際コーカス案が出されるという大きな礎を築いて、7日に帰国した。
具体的には、19条のアクセスシビリティに対する国際コーカス案に難聴者やろう者には、手話通訳同様に文字通訳が必要なことが盛り込まれた。これは、世界ろう連の代表のピサ・カウピネンさんがスピーチでこのことを話されたように、世界の聴覚障害者にとっても大きな合意になる。
さらに、この国際コーカス案は全ての国際障害者団体のNGOが支持を表明した。

ラビット 記

国連ビルの前のモニュメント




国連総会第六回アドホック委員会

2005年08月02日 20時01分11秒 | ニューヨークで
国連の障害者権利条約の審議が再開された。
今回は8月1日から12日までの第6回アドホック委員会。会議場の模様を伝えたい。
わたしたちは、英語の通訳者の通訳した日本語を要約筆記者が要約したノートテイクを受けていたが、世界ろう連などは手話通訳を受けている。

ラビット 記





interpretingjapan
interpretingothers


アメリカのホテルの設備

2005年08月02日 19時55分05秒 | ニューヨークで

tty
Bellニューヨークは国連の側に宿を取った。難聴者であることを伝えておいたので、いろいろな聴覚障害者向け機器が用意されていた。
一つは、電話。タイプで電話できるTTYという機械と音を増幅するアダプターがある。TTYは同じ機械を持っている人どうし、片方向の通信が文字で通信出来る機会だ。70台から使われているので、そのと当時の通信方式である電話カップラーを使った方式がまだ使われている。これは、電話局を通じて相手が聞こえる人であっても電話できる電話リレーサービスが使える。
この機械を使って、電話局の電話リレーサービスのオペレーターを呼び出し、だれそれに電話したいと伝えると相手の声をタイプで伝えてくれるものだ。
日本では、インターネット方式の電話リレーサービスが行われている。
フラッシュランプは、ドアについているボタンを押すと光る。寝ていても目が覚めるくらい強力な光だ。丸い大きなのはバイブレーターでこれもベッドの下に入れておいてもわかるくらい強力な振動でわかるようになっている。
電話がかかってきてもこのフラッシュとバイブレーターが作動するようになっている。
その他に、部屋内に火災報知器があり、これも煙や熱を感知すると光るようになっている。

これらは、障害を持つアメリカ人差別禁止法ADAでホテルなどに義務つけられているものだ。
日本でも、差別禁止法の制定が検討されているが、まだ権利法が先で、こうした規定までは検討が進んでいないように見える。
しかし、火災事故が相次いでいるので、消防庁も聴覚障害者向け機器の検討をしている。


ラビット 記