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難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

難聴者のコミュニケーション、手話について

2011年12月26日 23時19分55秒 | 難聴一般
昨日は、協会のクリスマス例会だった。ゲストから難聴者の手話について誤解の甚だしいことを思い知らされた。

一人は、手話落語で有名な方らしいが、難聴者に対して手話が分からない人は表情でイメージしてくれと言う。いくら何でも仲間と声と身振りに近い手話で会話している会員には手話だけでは無理だ。磁気ループ用のピンマイクのワイヤレスマイクをつけて声を出してもらったが当初は声も出さない予定だったらしい。
さらに要約筆記者がいるにも関わらず、要約筆記はするなと言って使わせなかった。

難聴者協会の会員、難聴者対象の手話講習会を受講中の人々は2年学んで手話だけでコミュニケーション出来る人はまだ少ない。
みな声と口型、手話でコミュニケーションしている。相手が怪訝な素振りをすればもう一度ゆっくり話したり、筆談、指文字で表す。自然とそうするのだ。難聴者のコミュニケーションは。

もう一つのボランティアグループは長いことろう者と接してきたかもしれないが、難聴者との交流は少ないのか、手話で歌う時に最初マイクをつけてくれなかった。難聴者が手話を使うというのは音声、口型と必ず一緒だと言うことが理解されない。
ナレーションはマイクに話してもらったが効果音のCDラジカセの音が大きい。マイクを離してもらったがこれでは聞こえないのでは口が動いているのが読みとれる。難聴者は声を聞いている時に他の音や声が重なるととたんに聞こえが悪くなることが理解されていない。
ろう者に対して演じる時は音が大きくてもかまわない。健聴者はナレーションと効果音が重なっても聞き分けることが出来る。難聴者はそれが出来ないのだ。

会場の何人かに聞いてみた。やはりあのしゃべりの早さでは磁気ループがあっても落語は難しかったようだ。
例会実行委員会は、難聴者に「理解」があって出演してくれた人たちに、そこまで難聴者のコミュニケーションを理解してもらうのに多少遠慮もあったのだろう。時間があればもっと関わってあげたかった。

今年最後の例会に寂しい思いをさせてすまなかった。
難聴者も「絆」を大切にすること、ここに一緒にいることになった「きっかけ」を皆と分かち合うことを前ロールに書いて話した。
来年も「絆」を強め、広げよう。たくさんの出会いの「きっかけ」を作ろう。

ラビット 記
※写真は、膝のリハビリに使っている高周波の機械。

難聴と耳鳴りの治療

2011年12月17日 16時26分15秒 | 難聴一般
音楽に造詣の深い著者のブログに、難聴と耳鳴りの情報がある。
英国耳鳴支援協会BTAの紹介もある。

耳鳴りの治療に3種類あることが厚生労働省科研費研究の市民講座でも紹介されていた。
人工内耳をしていても耳鳴りが発生する。通常は耳鳴りは意識しないが、疲れたときや心労の激しいときは人工内耳した側でキーンと耳鳴りがする。
耳鳴りではないが、人工内耳で何かブーンというハム音や周囲の人の新聞やスーパーの袋のカシャカシャいう音はうるさい。

ラビット 記
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気ままな生活
難聴・耳鳴治療法の研究開発に関するトピックス
内耳の細胞が死んだ段階の治療法には、内耳再生法と人工内耳という2つの方向がある。幹細胞移植による内耳再生法や、完全な埋め込み型など高度化した人工内耳、さらに、脳に電極を埋め込む脳幹インプラントなどが研究・開発中。 「耳鳴りはどこから来る ...
http://kimamalove.blog94.fc2.com/blog-entry-1995.html

補聴機能付きiPhoneって?

2011年12月10日 03時18分30秒 | 難聴一般
これ、すごくね?

この補聴機能というのは補聴器のように拡声機能があるわけではないようだ。写真で見ると、イコライザーの調整する機能のようだ。記事中には「聞こえにくい音程を特定するのに利用」とある。

聴覚障害者支援団体って、要約筆記者や手話サークル以外の聴覚支援の団体は千葉のNPOなど除き少ない。
支援団体を自分で立ち上げたということだ。これもすごいことだ。
今後増えるのかもしれない。

難聴者自らがそうしたアプリを開発したのもすごい。いろいろめげていたがそうも言っていられないな。

ラビット 記
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iPhone用の補聴アプリ発売 神戸の聴覚障害者支援団体 : ニュース ...
聴覚障害者を支援する神戸市の市民団体「Link(リンク
)」は、スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」に補聴機能を持たせるアプリを開発、販売を始めた。
右耳が聞こえなくなった代表の大坪健二さん(35)(神戸市須磨区)が、自身の体験を 基 ...
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111206-OYO1T00856.htm

難聴者は「聴くこと」を意識化しないと。

2011年11月18日 08時56分12秒 | 難聴一般
昨日は人工内耳装用満4年だった。
この機会に聞こえについて考えたことが二つ。

難聴者は単に聞こえないのではなく、聴かないので聞こえない部分があるのではないか。
長い間、補聴器を装用しても人の会話は分からないという意識が染みついてしまっている。
聴こうとしないと言葉や音は耳と頭を通り過ぎていくだけだ。

もう一つは、難聴者が健聴者とのコミュニケーションで違和感を感じてしまうのは会話のテンポ、タイミングが健聴者のように出来ないことだ。
要約筆記や筆談ではことばが文字で書かれるのを待たなくてはならないがそれに「いらついて」しまう。
難聴者が自分で他の難聴者に書く場合でも話すのと同じようなテンポでと意識してしまうので殴り書きになったりする。
これは、難聴者は健聴者と違うコミュニケーション法方が必要なことを自分でも理解し、周囲にも理解してもらわないと不満がたまるだけだ。

勤務先で資料を整理していたら、会議のノートテイクの紙が出てきた。会話が要領よく、時には専門用語も交えて書かれていて会議に参加しているかのように錯覚した。
要約筆記は同時性を追求する技術を持っているのでテンポはやや遅れても丁寧に書いてもらう方が内容を把握できる。
きちんと要約させる情報提供と書かれた内容を理解するのは難聴者側の力だ。

ラビット 記

今日も音声コミュニケーションは少なかった。

2011年11月16日 19時42分34秒 | 難聴一般
今日も上司は出張で不在。
都内は出張と言わないと前に噛みつかれたが何というのか聞くとまた噛みつかれるので聞かなかったのでかまわないことにする。

もう一人の同僚が電話して忙しくしているが何を話しているか分からない。
ブラインドをあげていたら掃除のおばさんに呼ばれているよと言われる。気持ちは切ない。
納品する備品がどれか分からないのであちこちに電話して聞いていることが後で分かったが、聞こえていればそれは誰が知っているとかここに番号があるとか説明できたが・・。気持ちは、もう割り切り。今さら考えてもどうしようもない。

一緒に箱詰め作業をしていると、さっきの来客は警察だという。何で警察が来たか説明してくれたが屋外でよく聞こえず、そうかと返事して会話が発展しない。気持ちは、・・・。

PCで社内グループウェアを探索する。昨日から私物のUSBにデータをダウンロードは禁止されていた。ウィルスの被害にあったからだ。自宅PCと会社のPCといっさいの通信は禁止だ。難聴者だから云々は通らない。

職場に差別禁止法や情報・コミュニケーション法が持ち込まれてもセキュリティの壁が厚いバリアー(障壁)になりそうだ。

ラビット 記

聴覚障害者の精神保健福祉を考える講演とシンポジウム

2011年11月16日 07時58分29秒 | 難聴一般
社会福祉法人聴力障害者情報文化センターが初めて主催する精神保健福祉に関するシンポジウム。
今後の聴覚障害者情報提供施設の方向を示す。

ラビット 記
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聴覚障害者の精神保健福祉を考える講演とシンポジウム
平成23年12月11日(日)10時~17 時
港区障害保健福祉センター ヒューマンぷらざ
(〒105-0014 東京都港区芝 1 丁目 8 番 23 号)

聴覚障害は一見わかりづらい障害であり、そのコミュニケーション方法も実に様々であり、精神障害もまた理解されにくい障害です。医療や保健、福祉現場に従事されている専門家の方々や、教育関係、運動団体相談員、情報保障者の皆さまなど、幅広いジャンルの方にご参加いただき、聴覚障害と精神障害を併せ持つ方々がよりよく生きていくために何が必要か、参加者の皆さんと共に学ぶ講演会とシンポジウムを企画いたしました。
是非ご参加くださいますようご案内申し上げます。

【内 容】
1.基調講演 「琵琶湖病院聴覚障害者外来の取り組みから」 藤田保氏(精神科医)
2.ランチョンセミナーグループワークの実践例 聴力障害者情報文化センター相談員
3.分科会
① 相談支援と社会資源,② 保健医療問題,③ 情報保障問題,④ 家族問題と支援
4.ミニレクチャー 「精神障害者福祉の動向」
大塚淳子氏(日本精神保健福祉士協会常務理事)
5.シンポジウム「聴覚障害と精神障害を併せ持つ方が地域で暮らし続けるために」
・コーディネーター 大塚淳子氏
・パネリスト(予定)
藤田保氏(精神科医)
片倉和彦氏(精神科医)
野澤克哉氏(聴覚障害者問題研究会代表)
稲淳子氏(日本聴覚障害者ソーシャルワーカー協会会長)
森せい子氏(聴力障害者情報文化センター聴覚障害者情報提供施設施設長)
東京手話通訳等派遣センター職員

【主 催】社会福祉法人聴力障害者情報文化センター

【協力団体】東京都聴覚障害者連盟,東京都中途失聴・難聴者協会.港区聴覚障害者協会
日本聴覚障害者ソーシャルワーカー協会,日本精神保健福祉士協会
情報保障協力予定 東京手話通訳等派遣センター
※参加費用 無料
※定 員 150 名 先着順 定員に達し次第締め切ります。
※お申込方法 裏面の申込書に記入の上、下記へFAXまたはメールしてくだい。
※申込〆切日 平成 23 年 11 月 19 日(土)
(締め切り後受付完了通知と詳細を送らせていただきます。)

【問合せ先】(社福)聴力障害者情報文化センター聴覚障害者情報提供施設
〒153-0053 東京都目黒区五本木 1-8-3
TEL:03-6833-5004 FAX:03-6833-5005
Eメール soudan@jyoubun-center.or.jp
ウェブサイト http://www.jyoubun-center.or.jp/
案内文http://www.jyoubun-center.or.jp/facility-new/chirashi%E3%80%8010-4.pdf

難聴者人口は高齢者に想像を超えるほど多い。

2011年10月25日 20時24分17秒 | 難聴一般
「難聴」は50代までジワジワ進行…60代から急増!
2011/10/19 16:56
 難聴の正確な患者数は分かっていなかったが、国立長寿医療研究センターが65歳以上で聴力に障害がある人は、全国で1500万人にのぼると推計をまとめた。難聴者は60代から急増。自覚のないまま50代までジワジワ進行しているのだ。何を注意すれば良いのか?

 【進行しても自覚ない】
 同センターの1000人以上(40-80代)を対象にした調査では、25デシベル以下の音声(ささやき声程度の大きさ)が聴こえない難聴者の割合は、50代で6%、60代で21%、70代で53%と加齢に伴って急増する。
 とくに高血圧や脳梗塞、心臓病の既往歴があると発症リスクが高いことも分かった。
http://netallica.yahoo.co.jp/news/232040

「難聴の遺伝子診断について」パンフレット

2011年10月20日 21時24分31秒 | 難聴一般
昨日、受診した病院の耳鼻咽喉科外来のカウンターにおいてあった。

パンフレットは国立病院機構東京医療センター感覚器センター聴覚障害研究室長の監修となっている。

今は少量の血液を採取して遺伝子を調べると、難聴の原因が分かると言う。これが「遺伝子診断」。

なぜかというと、遺伝子が原因の難聴はほとんど内耳にある蝸牛の中の様々な細胞の障害で起きるので、それぞれの細胞に働く遺伝子の変化を見ることで、どこにどのような問題がある難聴なのかがわかるという。
遺伝子診断で原因が分かるとその難聴にどのような特徴があるのか、今後どうなるか予測できる場合があるという。
難聴の悪化の予防と治療、治療方法の選択にも役に立つという。

問題は、生まれる子の難聴の可能性を知りたいという両親にその可能性や確率について、遺伝学的に説明すると言うことだ。
このパンフレットには、倫理規定については書いてないが、もし難聴の子が産まれる確率が高かったらその両親はどうするのか生まないのか?
生まないということは難聴が好ましくないという判断が働くことだ。医師がそういう感覚を持っているからではないのか。

障害者制度改革の真っ最中に大変なものを見た。

ラビット 記

これからの聴覚障害児教育を考える講演とワークショップ

2011年10月18日 20時59分40秒 | 難聴一般
来月、大阪で、乳幼児を対象にした人工内耳や補聴器を装用して聴覚補償をはかることについての勉強会がある。

乳幼児の人工内耳については、成人が人工内耳を装用した時にどのように聞こえるのか、聞こえがどう変わっていくのかをレポートすることが適切なリハビリテーションが提供するうえで参考にならないかと思う。

装着して音入れしたばかりでも感度と音量の双方ともゼロにしてもすぐにうるさくなり、1週間ごとにマッピングを何度も作り替えていった。

専門家の知見と装用者の体験を慎重にかみ合わせたい。

ラビット 記
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開 催 要 項

1.会の名称
声援隊 特別勉強会 【きっともっとずっと聴こう!3】
ーこれからの聴覚障害児教育を考える講演とワークショップー
2.会のテーマ
ことばとこころ Language and Mind
3.参 加 者 聴覚障害児をもつ親、聴覚障害児教育にかかわる教師、言語聴覚士、医師  約100名を予定
4.会   期 2011年11月5日(土)10:00~6日(月)16:00
5.会   場 大阪市立日本橋小学校
大阪市浪速区日本橋3丁目2〓27
6.主   催 日本橋民生委員児童委員協議会
大阪市立日本橋小学校PTA
オーディトリー・バーバルを応援する声援隊
7.後   援(社)全日本難聴者・中途失聴者団体連合会
人工内耳友の会[ACITA]
(社)日本補聴器販売店連合会
長崎ベルヒアリングセンター
8.会議の性格と目的 
きっと=聴いて話せる子として育てよう!
もっと=より良い補聴をめざそう!
ずっと=子どもたちを応援しよう!
をモットーに、聴覚障害児の可能性をさぐる勉強会の三回目です。

第一回の【聞こえるとつながれる】、第二回の【聞こえ・ことば・リテラシー】に続き、今回のテーマは【ことばとこころ】です。 聞こえにくい子どもたちのこころに届くことばかけについて、聞こえにくい子どもたちのこころに寄り添う支援について、みなさまと考えていく所存です。 聴覚障害児をもつ親と有志の言語聴覚士・医師とでつくる声援隊らしく、対話を基本とし、各自の積極的な関わりと横のつながりを大事にする勉強会です。

ホームページは
http://www.seientai.com/kitto3/

難聴児・者の言語理解 リアルタイム文字表記

2011年10月18日 02時54分57秒 | 難聴一般
タッチパネルパソコンによる難聴児・者への言語理解の検査はユニークなものだ。
ツールとして、タッチパネル式パソコンを使用したことと言語理解を研究対象としたことがユニークだ。
低学年の児童だけでなく、高齢者にも受け入れやすいと思われる。また被験者の応答のためのデバイスやインターフェース、ドライバーが要らないので、急速に普及したiPadなどを使った検査や学習支援ツールが開発されるだろう。

言語理解については、イメージを見てひらがなの単語を選択するものだったが、近年多く使われているリアルタイム文字表記の理解度を確認する方法に使えないかと思った。
難聴者は、日常生活の中の音情報、音声情報を補聴器や人工内耳で脳にインプットしているが、何が起きているのか、何を言っているかわからないという脳からのアウトプットがない状態を日常的に経験している。
音声情報の代替えとして表示された文字列を見ることを脳へのインプットとすると、内容を理解したかどうか、内容をどう思ったかという脳の思考、アウトプットがどのくらいあるのかということを検証する必要がある。

話し言葉のオンをそのままかほぼそのまま文字に変えた場合、話し言葉のままの文字列、書記言語として書かれた文字列を理解するには、オンを聞いて理解するよりも脳の高度の能力が要求されるので、利用できる聴覚障害者や内容、場面が限定されると考えている。

ラビット 記
※通勤路にあるザクロの実。

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タッチパネルを用いた難聴児・者への言語学習支援
しかしながら、タッチパネルディスプレイパソコンを使用したことは、検査の操作が簡単で、パソコン使用に慣れていない被験者に対しても年齢を問わず受けやすい検査であったため、年齢の低い幼児や学童を対象にして有効に活用できる可能性がある。今後さらにプログラムを改良して、難聴児向けに文字認知のための視覚教材開発を進める。
http://www.shd.chiba-u.ac.jp/~ghss/activity2/vol/kiyou/kiyou1109_18.pdf

明日から。全難聴青森大会。

2011年10月07日 21時08分38秒 | 難聴一般
東日本大震災後初めての大会となり未だ被災者の生活再建も出来ていない中、改正障害者基本法が発効し、総合福祉法骨格提言が出され、政府にその実施を迫る制度改革のまっただ中で開催される。

記念講演は、全難聴が国連で障害者権利条約に難聴者の要求する条項の実現する活動のきっかけを作っていただいた長瀬修先生、世界最強のADAの元で難聴者のアクセス権のために政府や関係機関と交渉していた当時の全米難聴者協会の理事長のドナ・ソーキンさんのダブルスピーカー。

分科会は、第一分科会が障害者権利条約とコミュニケーション、第二分科会が東日本大震災と難聴者支援のあり方、第三分科会がプロから学ぶ自信が女性力アップになる化粧について、第四分科会が世界最先端の聴覚補償の実際となっている。

参加者は当初の200名をはるかに越える330名。
福島、宮城、岩手の難聴者は新幹線と貸し切りバスで要約筆記者ともども大挙して参加。最新観光バスには全国初のバス用磁気ループを搭載している。
山の奥の高齢難聴者をひとり、また一人と組織している難聴者の会や、九死に一生を得た沿岸部の被災難聴者も参加する。

感謝状の対象に在京放送局とアメリカから全世界の補聴器・人工内耳メーカーに東日本大震災への支援を訴えた難聴学生の西川愛理さんと多彩なメンバーが招かれている。

話題満載の青森大会だが、分科会の座長の頭は重い。

ラビット 記

なぜ難聴者はコミュニケーションを権利ととらえにくいか。

2011年10月07日 09時20分12秒 | 難聴一般
障害者権利条約の批准をめざして、障害者基本法が改正され、明年は障害者総合福祉法、2年後は障害者差別禁止法の成立をめざして協議が進められている。

社会のあらゆる分野、地域生活でも就労の場でも緊急災害時にすら情報アクセス、コミュニケーションでも大きな制限、困難を抱えている中途失聴者を含む難聴者等はどのように「権利」として自覚すべきか。

なぜ、権利として要求しにくいのか考えると、情報格差、コミュニケーション阻害を感じにくいことがあげられる。聴覚の障害なのでどのくらい聞こえていないのか分からず問題が起きていることを感じにくい。
もう一つは聞こえないのは加齢や疾病などによる聴力の低下で自分に問題があると考えてしまうからだ。聴能が低下すると周囲の騒音、早い話し方、複数の同時会話など聞き分けられなくなるがこれも自分の難聴のせいにする。
「歳を取ったから」とあきらめてしまう。
三つ目は、問題解決を医療や補聴器、補聴器具、あるいは家族の協力などに求め、権利としての社会環境、社会の理解の改善を求める力が弱いことだ。
四つ目は、情報、コミュニケーションそのものがとらえにくいという本質的なものだ。車いすに乗った障害者が階段にの前で途方に暮れていたら何に困っているか分かる。しかし車内放送で電
の遅延が告げられても聴覚障害者はきづかず周囲の人も気づかない。

こうした中で、情報アクセス・コミュニケーションを権利としてとらえるには、難聴という障害が難聴者に与える影響を明確にし、障害を持たない人と同じ権利を保障することが基本的人権の保障につながり、障害を持たない人との格差を埋めること(合理的配慮)をしないのは差別であることを指摘する必要がある。

ラビット 記

特発性両則性感音難聴は、乳幼児期からの難聴者にも起こるのか?

2011年08月23日 02時11分47秒 | 難聴一般
特発性両側性感音難聴
とくはつせいりょうそくせいかんおんなんちょう
■概念・定義
急性高度難聴の概念は昭和57年に公式に認められたもので,突発性難聴を始めとする急激に発症する難聴をまとめたものである。すなわち昭和48年に突発性難聴の診断基準ができて,概念が確立した。その後、両側性であり発作を繰り返す疾患として特発性両側性感音難聴の診断基準が昭和53年に作られた。さらにその中から免疫異常に伴う難聴が昭和63年に提案された。一方では比較対象と境界確認の意味で昭和58年に外リンパ瘻,昭和62 年にムンプス難聴の診断基準が作られ,その差と類似点が研究対象となった。最近では主として低音部に軽度の感音難聴を示すものが急性低音障害型感音難聴という独立疾患として取上げられるようになってきている。
現在は急性高度難聴の概念はこれらの疾患の総称となっている。

http://bit.ly/r6CYDP

様々な原因で乳幼児期からの難聴を持つ人に、成人になってから急激に聴力が落ちることがないのか。
その場合、元々の難聴が悪化した(事後重症)とは言えないケースがあるはずだ。

「すでに存在していた難聴が急に進行して、または徐々に進行した結果聞き取りに不自由を自覚して病院を受診することが多いようです。 難聴は両側同時に進行するとは限らないため、左右の難聴の程度が異なることもあります。また、進行の程度も一様ではなく、一気に高度難聴になることもあれば、徐々に段階的に進行することもあります。難聴は最終的には聾になることもあります。随判症状として耳鳴りをともなうことは稀ではありませんが、めまいを訴えることは少ないようです。めまい発作を繰り返すものは、この疾患から除外されます。難聴が両側に生じるため、コミュニケーション障害が最も深刻な問題となります。」

理解しにくいかもしれないが、難聴者に突発性難聴、特発性難聴が起こるということを主張したい。

ラビット 記


認知症で難聴の母とのコミュニケーション

2011年08月21日 20時15分39秒 | 難聴一般
母の見舞いに行ったところだ。
母はちょっと難聴が進んでいる。お供えを持ってきたと言ったがお供えとか写真が何回言っても通じなかった。
いつも弟と間違えられるが今は母はどっちかの区別もつかないようだった。

認知症は過去の話題は出来ずその場の会話になる。難聴になるとその場での会話も成立しなくなってしまう。
具体的にものを見せて、これがお供えのお菓子だよと見せると、ありがとう、お仏壇にあげるねと言えた。
それでも、カレンダーを指さして、今日はこの日曜だよと言ってももう終わったのかと聞いてきた。
このお線香を持って帰るよと言うとこっちを持って行けと言う。それはお墓参り用だからこれを持って帰るよと言うが納得していない顔だったから、いったんそうかありがとうと言って受け取っておけば良かったかもしれない。

携帯で写真を撮ろうと言っても誰がシャッターを押すのか、職員に頼めば撮ってくれると言うので、手を伸ばせば大丈夫だからここを見てとレンズを指しても撮って見せてもあんたが写っていないと言う。何度もやりとりして撮ったが、最後は職員の方にお願いして撮ったら納得した。
そうか、とにかく逆らわないで合意するのが認知症患者と接する上で大切みたいだ。

少しは手話を覚えてもらっておけばもっと難聴になった場合コミュニケーションに役に立ったかもしれない。
「終わる」、「大丈夫」、「何?」、「痛い」、「かゆい」、「あつい」、「冷たい」、「寒い」、「お風呂」、「歯磨き」、「今から」、「ありがとう」など助かる言葉は多い。
「スタッフ」など指文字の「ス」を表すのは指の間接が固いと難しいので別に考えないと。

ベビーサインがあるからシルバーサインがあってもいい。
いままで難聴者に手話を教えてきたが、高齢者に手話を教える事業を起こすか。

ラビット 記