難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

「難聴の遺伝子診断について」パンフレット

2011年10月20日 21時24分31秒 | 難聴一般
昨日、受診した病院の耳鼻咽喉科外来のカウンターにおいてあった。

パンフレットは国立病院機構東京医療センター感覚器センター聴覚障害研究室長の監修となっている。

今は少量の血液を採取して遺伝子を調べると、難聴の原因が分かると言う。これが「遺伝子診断」。

なぜかというと、遺伝子が原因の難聴はほとんど内耳にある蝸牛の中の様々な細胞の障害で起きるので、それぞれの細胞に働く遺伝子の変化を見ることで、どこにどのような問題がある難聴なのかがわかるという。
遺伝子診断で原因が分かるとその難聴にどのような特徴があるのか、今後どうなるか予測できる場合があるという。
難聴の悪化の予防と治療、治療方法の選択にも役に立つという。

問題は、生まれる子の難聴の可能性を知りたいという両親にその可能性や確率について、遺伝学的に説明すると言うことだ。
このパンフレットには、倫理規定については書いてないが、もし難聴の子が産まれる確率が高かったらその両親はどうするのか生まないのか?
生まないということは難聴が好ましくないという判断が働くことだ。医師がそういう感覚を持っているからではないのか。

障害者制度改革の真っ最中に大変なものを見た。

ラビット 記

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