黒岩重吾先生の本です。
天の川の太陽を読んで
天武天皇、大海人皇子の物語です。
時は、飛鳥時代６８６年、兄は天智天皇（中大兄王子です）天智天皇は時の実力者蘇我入鹿を鎌足（後の藤原鎌足）と組んで入我を殺害します。（乙巳の変）
天武天皇、大海人皇子は兄の（中大兄皇子）に使え、兄の娘姉の大田皇女、妹の鵜野皇女と結婚します。妹の鵜野皇女は後の持統天皇です。
昔は、近親結婚が多かったのですね。
兄弟、従妹の恋が複雑に絡んでいきます。また勢力争いが絡んでいきます。
持統天皇の物語は、（天上の虹）里中満智子さんの漫画でしりました。
当時の実力者蘇我入鹿は、中大兄皇子に殺害されますが、蘇我入我は聖徳太子様の子、
山背大兄王を自殺に追い込み、聖徳太子一族を滅亡させた人です。
天皇をめぐる勢力争い、有間皇子も鎌足の罠にかかり殺害されます。
紀州で読んだ歌は有名ですね。
家にあれば筒に盛る飯を草枕旅にあれば椎の葉に盛る
そして、この時代に登場する、額田王は天智天皇の弟の天武天皇との愛人です。
茜指す紫野行き標野行き野守見ずや君が袖振る
額田王は最初、弟の天武天皇の愛人でしたが、兄の天智天皇に取られます。
この歌の意味が良く分かりました。
天皇の地位を巡り、繰り広げられる勢力争いおとしいれや殺害もあります。
万葉集の歌と共に、飛鳥時代の天皇家の人物像がわかりました。
大阪から奈良は近いので、飛鳥など歴史を思い散策したいと思います。
くだらない疑問を若い時代に抱いておりました。
科学的な説明はされているのでしようが、
私なりに考えて見ました。
この宇宙に存在している、あらゆるものには、
何らかな意志に基づいてこの世に存在したものと思います。
ということは、一旦この世に存在したすべてのものは、
一秒でも長くこの世に存在していたいと思っているはずです。
その観点から雪の色が白いことには、
立派な理由があります。
もし、雪に白色以外の色がついていたなら、
太陽の光熱により直ぐ溶けて、雪としての存在が消えてしまいます。
自己の生命を維持するために、雪は白いという結論を出しました。
極めて、つまらない思考でありますが、
雪に限らず、全ての存在するあらゆるものは、
一秒でも永らえる命を与えられているのでしよう。
昨日、全国的に雪が降り、日ごろ見慣れない雪に驚かされた方も多いと思います。
これから皮肉にも温暖化現象の現れといわれていますが、
特に温暖地方には毎年の気候になるとも言われています。
冬には雪がつきものである北国に限らず、
日本列島どこにおいても、雪との付き合いが始まったかもしれませんね。
「天の川の太陽」は書店に行ったのですが、見つけることが出来ず、読んでいません。和歌や短歌を紹介、解説されているように思いますが、わが国の文化の基礎になっているのでしようか。
もう20年以上も前に天皇性について次のような話を聞きました。
米国のある指導者が、どうしても日本に及ばないものがある、それは「日本の天皇性」で米国として、天皇のような制度を作ることができない。
国民の大半が心の中心と成りえる存在が必要です。
どうしても大統領制では、主義主張により4年ないし8年ごとに変わってしまうと国民の精神状態に統一感がなくなり、国民がばらばらになる傾向になってしまう。
その点日本の天皇制は、誰が政権を担っても天皇は不動であるから、常に国民の精神的に天皇が存在するので、国民の安定が図られる。
以上のように言われているようです。
当の私たち日本人としては、余り感心を持っていない人もおられるけれども、
現在の象徴天皇性を長く維持し、子々孫々まで引きついていかなければいけないと感じました。
天皇政について良くわかりませんが、
飛鳥の時代、天皇を継ぐことで政権争いがおき人をも殺します。
持統天皇物語は、中里満智子さんの漫画天上の虹で知りました。
そして、黒岩重吾先生がこの時代のことを色々と小説に書いておられます。
興味があり読んでみました。
私は、本は図書館で借りて読んでいます。
という本を読みました。
著者は池田晶子で1960年生まれの文筆家です。
そのあとがきの文章の一部を紹介します。
「知ることよりも考えること」とは、
決して知ることの否定ではありません。
考えることは、本当のことを知るために
考えるという以外ではありません。
しかし、きょうび「知る」とは、
外的情報を取得することだとしか思っていない。
取得するばかりで、誰も自ら考えていない、
だから世の中こんなふうなのであります。 あとがきより抜粋
インタ－ネットが発達してどんなことでも情報が見られる時代になりましたが、
身内に大変な苦しみや、不幸が
発生した時、或は自分が大病したとか、
そういう時に果たして検索した情報で心が休まるでしょうか。
こんな逆境の時こそ、自らの人生観を見
つめるために考えることではないでしようか。
本当に困ったときに神仏にお願いするのも、
一つの安心する手段ではありますが、
折角の機会ですから、本当に困ったとき
自らの精神の在り方について考える良い
きっかけとなりはしないでしようか。
こんな気持ちを持たせてくれた書物でした。
私は、今７１歳です。これまでの生きてきた人生で自分に与えられた人生を一生懸命生きてきました。
本を読む暇などない時もありました。
今は、ゆっくりと時間があるのでPKをしたり楽しんでいます。
一日一日を悔いの無いように過ごしたいと思っています。
天の川の太陽を読みました。
漢字、地名、そして人物氏名になれない
文字が多く、乏しい理解力ですが、何とか
読み終えることができました。
千数百年前の我が国の有様や天皇の様子、日本国と
いうようになったいきさつが描かれていました。
日本書紀・万葉集或は古事記というような、
古典書物に少しでも触れておれば、良かったのかもしれませんね。
中学、高校と歴史や今後の科目が苦手でしたので、
ついつい縁がなかったように思います。
丁度、並行して読んでいた書物の中に、
偶然に「壬申紀を読む」西郷信綱著の書評が紹介されていました。それには次のような一説を紹介しますと。
「壬申紀」とは日本書紀の「天武天皇紀上」
の全文24の段落にわけられ、まずその訓読文が
掲げられ、そのあとに詳しい注釈と解説が
施されている。
・・・これだけの政治的大事件を現出しえた
朝廷、豪族、その配下の人々の、物質的、
精神的な実力、さらにいえば、その実力
のもう一つ奥にある時代の文化的な力を、
紙背に読み取ろうとする。倫理と感受性の
せめぎあいが、ここでは、政治と文化を
ともども視野のもとにおさめようとする力として
働いていて、・・・・・・・」
図書館で見つかれば入れ違いに借りて、
読んでみたくなりました。
今、札幌は雪まつり真っ最中です。これが終われば、
日差しはもう春の足跡が聞こえてきます。
そうなると雪っ子の季節も終わってしまいます。
今、黒岩重吾先生の茜にも燃ゆを読んでいます。
額田王の物語です。歌の背景が良くわかります。
山崎豊子先生、有吉佐和子先生の本も全部読みました。
本の世界に入っていくのは楽しいです。
「二つの祖国」を読みました。
5年ぐらい前から愛媛の同業者の方と、図書の相互貸出をしていて、100冊程度読むことが
出来ました。
私は、それまで小説類には全く気が進まなく
経営、経済、宗教、哲学等のハウツウものばかり
読んでいました。
どうも、自らどの小説が面白いのか、
どの小説を読みたいのか、本屋や図書館に
言っても決めることができません。
そんな中、手持ちの本で交換でいろいろと
送ってくれる小説に接しているのが、現状です。
その中で「藤沢周平」「司馬遼太郎」などを
数冊読みました。
私には、市井の人々を描いている藤沢周平ものが会っているように感じます。
風味さんは本を読む暇もない程多忙な時期が
あったと言っておられたのに、沢山の本を読まれているのですね。
自らの実体験には限りがありますが、
読書を通じていろいろな仮想体験ができることは
素晴らしくことですね。
また、物事を考える上でも考え方の幅が広く、
豊かになりますね。
これからが本当の意味で読書の楽しみを
深めていければと思っています。