株式会社葉月の社長ブログ 『うちは技術屋です』

飯塚市嘉麻市(筑豊福岡全域)で塗装・塗替え・防水改修などをやっています。

新聞広告を見ての反論

2013年05月16日 | 大事な話し
今朝(2013年5月16日)の西日本新聞に大きく1面に

外壁塗装で失敗しない・・・・という広告がありまして

そこで、中塗りと上塗りの色を変えない業者、また、それを嫌がる業者は2流だ。

と言うような内容が書かれていました。


冗談じゃない!

当社は中塗りと上塗りの色は変えません。

何故なら、デメリット(発注者側の)の方が多いからです。

塗料の厚さってミリの100分の1のミクロンの世界です。

当然、年数経てば表面が更に薄くなり下地の色が出てきます。

その時、中塗りと上塗りの色を変えてたらどうなります?

ムラになってでてきますよね?

※ちなみに遮熱塗料なんかは2回塗らないと綺麗に発色しないようになっているのもあります。


また、ある住宅の外壁を塗る場合、塗料の必要缶数が5缶必要とします。

中塗りと上塗りを替えた場合、それぞれ3缶づつ必要になります。

1缶余分に購入する事になりますよね?

その代金はお客様に跳ね返ってくるはずです。


広告に、公共工事では中塗りと上塗りの色を変えている的な事が書かれていますが

それは何十年も前の話です。

そんな話を今頃してたら笑われます。


業者的には当色を変えた方がメリットがあるかも知れません。

それは在庫が使えます。

5缶必要な場合、中塗りはどんな色でもいいんだから

上塗りは3缶購入すればいいわけですよね?

業者的に材料費の観点のみで言えば、色を変えた方がメリットがあるかも知れない。

でも当社は数年後中塗りの色が浮き出てくるのを防ぐため

同じ種類の違う色の塗料の在庫があったとしても、使いません。

当たり前ですが新品を買います。


中塗りと上塗りを替える塗装もあります。

それはフッ素塗装の場合です。

理由は

フッ素は表面硬度が硬いので同じ塗料を2回塗れません(滑るので)

その場合、メーカーは近似色の中塗り材を用意してきます。


それ以外は同じ塗料、同じ色を2回塗るのが効果的なんです。


確かに、塗装業者の中にはいい加減な業者もいますし

色を変えないと2回塗りをしない業者もいるようです。

じゃあどう確認するか?

そのために材料の搬入写真や空缶写真、そして工程写真を撮るわけです。

当社は個人住宅の場合、全て工程写真を撮影します。


こんな色を変えるような工事を要望するんじゃなくて

もっと確実な見極め方があります。

それは業者が資格を持っているかどうか?です。

1級2級建築塗装技能士・施工管理技士などなど。


私の以前のブログにも書いていますので良かったら見て下さい


私は仕事は人間関係で成り立っていると思っています。

お客様が当社を信頼し大金を支払ってまで工事を依頼してくれるわけです。

だからその期待に120%応えれるよう努力奮闘します。

手抜きとか絶対にあり得ません。

それだけの自信を持って生きています。

だから、逆にお客様から『中塗りと上塗りの色を変えて下さい』と言われたら

私はその仕事をお断りします。

それはお客様と私の信頼関係が成り立たないから。


しかし全ての塗装業者がそうとも限りません。

今朝の広告を全面否定しているわけでもありません。

実際、酷い塗装屋(私に言わせれば塗装屋ではありませんが)もいます。

そしてその業者に騙され失敗した人も多いのも事実です。

発注者側の自己防衛も必要です。




(株)葉月 代表取締役 信川康弘 

1級建築施工管理技士 1級建築塗装技能士 日本塗装工業会工事指導員 
ペイントインスペクター マスチック仕上性能管理士 建築仕上げ改修施工管理技術者

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