株式会社葉月の社長ブログ 『うちは技術屋です』

飯塚市嘉麻市(筑豊福岡全域)で塗装・塗替え・防水改修などをやっています。

逢坂剛の禿鷹シリーズ

2014年12月01日 | 趣味
逢坂剛の百舌シリーズを読んで他のシリーズも読みたくなり

この『禿鷹』シリーズを読破しました。

禿鷹というのは主人公の禿富鷹秋の通称らしく、本人はその呼び名を気に入ってない。

禿富鷹秋は神宮署の刑事。

しかし私たちが考えるような刑事ではなく、所謂悪徳刑事の話しです。

渋谷を根城にする暴力団、渋六興業から毎月裏金を受け取ったり

自分を狙った殺し屋を逆に殺したり、

ヤクザの情婦を犯したり、とにかく暴力団渋六興業が良い人に見えるほど

冷徹無比で情けも容赦もない、しかも警察権力もあるし強いし、やりたい放題な刑事です。

まあ、最初の方は渋谷進出を狙う南米マフィアと渋六興業側との対立の話しなんですが

とにかく主人公の冷徹さには驚かされてしまいます。

でも読んでいくうちに主人公と渋六興業の味方をしてしまうから不思議です。

ここからネタバレになるわけですが

全5シリーズあるのに、4作目で主人公の禿鷹が死ぬんです。

まとめ買いしていた私は

『えっ?』

主人公死んだら物語も終わりやろ。

と疑問に思い、実は九死に一生を得たとか、実は双子の兄弟がいたとか

ウルトラCを用いて主人公が再登場するのかと思いきや、死んだのは事実のまま話は進んでいきます。


そういや、百舌シリーズも、1作目で百舌が死んだので2作目は双子の兄弟が出てきました。

その双子の片割れも2作目で死んでしまう。

3作目からは倉木警視が主人公的な感じになってきたんですが

その倉木も3作目で死んでしまう。

まだ2作残っているのに、百舌も倉木も死んでしまうんです。


この逢坂剛が書く小説は主人公が平気で死んでしまうのが普通なようです。

というか、主人公が死んでしまったらそれはスピンオフになりますよね?


でも、死ぬと本物の主人公はこっちだったのか~と思って読んでしまうので不思議です。

この禿鷹シリーズは百舌シリーズより面白いと思います。

百舌シリーズにはない痛快さがたくさんあります。


ただ主人公が悪徳刑事過ぎてドラマ化にはならないでしょうね。


逢坂剛の百舌シリーズにしろ禿鷹シリーズにしろ、読破してしまうとすぐにまた

1巻から読みたくなる感覚が芽生えます。

主人公や登場人物の性格や、物語の結末を知った上で読み返すとまた面白い。




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