お水の抜け道

お水引退後 居酒屋の代表取締役女将になりました

仕事が怖い日・・

2008-04-21 | 女将日記
お店の開店時刻は5時、
ワタクシが出勤したのは5時半・・

客席は見ていないけど
レジのPC画面を見ると
すでに2組のお客様が入っている様子・・

さっそく レジ周りに置かれている伝票の整理や
つり銭のチェックをしていた

そこに まだ6時前だというのに
かなりお酔いになった方が現れ
会計を申し出た

「お会計3086円になります」


「3千円でお願い!」

「?????」

「まけて!」

「3086円でお願いします」

「ダメなの? さすがチェーン店だ・・」

 (うちはチェーン店ではないがこの場合そう思っていただいた方が
  都合が良い)

常連さんならいざ知らず、
ちりも積もれば山となる

居酒屋の薄利では
仕入れ、人件費、家賃etcを考えたら
3086円(2人様)のご飲食代金のうちの利益は
100円あるかないか・・ 

これをまけていたら・・

たかが 86円 という考えでは
お店を黒字にすることはできないことが
今更だけどよ~くわかってきた今日この頃なのです 

 
なんとか お支払いいただいてお見送り 

ほっとしたのもつかの間・・

客席の方からのっそりと歩いてきた60代くらいのおじ様が
ピサの斜塔のように斜めに立ち
焦点の定まらない目で
じと~っとこっちを見ている 

お手洗いを探しているのだろうか・・

声をかけようとしたが
あまりにもその視線が 不気味で 
ワタクシは ちょっとだけ凍りついた 

いけない! いけない!

にっこりしなきゃ 

「お手洗いは・・」と言いかけた時
奥のほうから 「ありがとうございました」の声が・・

あ~ お帰りなのね・・

やがて伝票を持って現れた奥様らしき方、
ぬぼ~っと 無言で 斜めに立ち尽くすご主人をシカトして
てきぱきとお会計を済ませておっしゃった

「ここは 夜の方が忙しいの?


「うちは お昼はやってないんですよ」


「だから 今暇でしょ!
 夜になったら忙しくなるの?」


「5時からですからね~」

 (答えになっていないことは百も承知 


残念ながらワタクシのお店は
行列のできる居酒屋ではない 

5時にお店開けてすぐに店内が混んだことは
いまだかつて無い 

5時に入店された奥様は
2組しかお客様がいないことに驚かれたのでしょう

夕食にはまだ早い、
ましてや 
まだお仕事されている方も多い時間、
5時に お店が混むなんて
考えたことも無かったワタクシ・・

 (5時から飲んでいる方に 
  普通は夕食時辺りからお客様が入り始めます
  と説明するのも失礼ですものね・・)

一般の方(?)との考えの違いに
ちょっとだけ驚きました 


なんか テンションが低かったその日のワタクシ・・

いきなりオープンからこんな調子で
接客に自信をなくしてしまい
その日は洗い場に入りたいと申し出ちゃいました 



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おまけしてという方への対応はそれで良かったと思う

でも 奥様には 普通に
「そうですね・・ 7時くらいから込み始めますね」
だけでよかったんですよね

だんな様の視線があまりにも不気味で
動揺してしまったもので・・