お水の抜け道

お水引退後 居酒屋の代表取締役女将になりました

変人と呼ばれて・・

2006-08-09 | お水のお仕事の話
初めてつくお客様・・
カウンターに一人で座り
隣に 若い子がついていて
楽しそうにしゃべっていた

いきなり 途中参加のワタクシに
「今、幸せ?」って聞いてきた 

この席に来る必要性を感じていなかったワタクシは
 (一人だし女の子が隣に座って楽しそうにしてるから 
  別にそのままでいいじゃない)
あまり機嫌がよくない 

また 宗教?なんてことも少し思いながら
正直に
あんまり・・」って答えた

気の利いた返事をしようって気になれなかった

「どうして?」って聞かれたって
ワタクシの幸せじゃない理由を
なんで初対面の人に話さなきゃいけないのか

ワタクシ こんな風に
人の懐にずかずかとふみこんでくるような人嫌いなの

しばらく無言で
先についている子が
わたしは幸せよ
なんてニコニコしているのを黙って見ていた

急に暑くなってなんとなくだるい
そんな時に
カウンターに立っているのはしんどい
 (立ち慣れてないのです)

お客様の横に座っている女の子に
年寄り(ワタクシ)に席を譲って
 あなたが立ちなさい」というわけにもいかない

いつまでも
不機嫌に 無言で突っ立っているわけにもいかず
無難な 旅話へ・・

のつもりが 
よっぽどこの日のワタクシは不機嫌だったのか?

娘がハワイに連れて行っても ラスベガスに連れて行っても
感謝はしない
つまらなそうにホテルに引きこもっていたことを話題にしてしまった

「きっと感謝してるよ」なんて慰められながら
 (慰めて欲しかったわけではない)
先についていた子は
「わたしだったら すご~く感謝するな

「自分は将来は母親の面倒を見たい」
なんて 妙に おりこうさんなのです

この子 ジャッカン20歳

性格がいいのか ぶりっ子なのか 
いつもにこにこ 優等生 
 (幼稚園児みたいな話し方と表情が気になるが)

ついつい
「まだ 結婚もしていないでしょ!
 人の面倒を見るのって 大変なことなのよ」
っていってしまった
 (ごめんね あなただったら流してくれると思って・・
  酔ってたみたいだし

だって ワタクシ、小学生の子どもたち抱え女一人
1年の間に 癌の両親を相次いで看取った

時間もお金も限界でした
 (自分のお金でやりくりしました。
  親はワタクシがお金に不自由していないと思っていたみたい)


親亡き後は 多少のお金が残されたことを知ったおじに
お金を無心され 300万円持っていかれたり
 (もちろん返ってくるわけない
  そのおじの子達は 上場企業に勤務
  幸せな家庭を築いている)

親の面倒を見るのって
そんな簡単なことじゃない


そんなこと お店で話すことでもなく
でも
ちょっと若い子に意地悪してみたかったのかな? 
 (そんな自愛に満ちているんだったら
 さっきから 一時間近く突っ立っているワタクシを
  
 座らせるくらいの考え浮かばんのか!
 貧血で ぶっ倒れそう

そんなやり取りを聞いていたお客様
 (37歳 かなりのイケメン 職業不詳)
「何しているときが幸せ?」ときくので

「本を読んでいるとき・・
 1日中 誰とも口をきかなくっても平気
 子供に 面倒みてほしいなんて思わない」と言ってやった

この日のワタクシかなりいやな女! 
 (本性かもしれないけど
 
「あなたはかなりの変人なのかな?」
そして
ワタクシに 1冊の 本を読むことを勧めた

「モモ」
これを読んで 感想聞かせてって
携帯番号を教えていった

早速 次の日 本屋さんへ 

以外に素直なのです
 (別に イケメンだったからじゃない)

読み始めたばかりですが
小学5,6年生向けの メルヘンな内容みたい

変人が これで メルヘンな人間に変わるかどうか

変人なりの 皮肉チックな感想を聞きたいのか

まだ 読み終えていないので 私に変化は起こっていません

請う ご期待・・




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