大好き!藁科川

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カマ淵

2010年08月17日 | 川遊び
うだるような暑さの中、同じようにゆだっていた娘たちを誘って、歩いて3分の目の前の藁科川本流の淵へ川遊び&生き物調べに出掛けました。

イノ淵や道光淵、お松淵など、この辺りの主だった瀬や淵には、名前や由来がそれぞれついています。かつて川と人の暮らしが密接だったことが伺われ、この場所は、かつては左右の岸がつながり、滝が落ちていたとのことで、深い淵があったためか、地元の方はカマ(=釜)淵と呼んでいるところです。小学校にはシーズン始めにプール開きと同じく“川開き”という時間があり、その時もここで遊んだそうで、子どもたちに案内してもらいました。

上流部の隘路のため大きな石も多く、流れは幾分複雑ですが、淵は深いところでも1.5mでかつて深い淵をえぐった水量は今はなく、下流側の平瀬も脛より浅くて、比較的安全に遊べる場所です。

右岸側からは、不動沢からの水が流れ込んでいて冷たく、よどみの部分にヨシノボリ類の姿がよく観察できました。逆に左岸側の急流は流れるのが楽しく、淵の中を覗くとアユが泳いでいる姿を見ることができました。ガサガサと周辺にタモアミを入れた結果、アブラハヤ、ヨシノボリsp、チリメンカワニナ、コオニヤンマのヤゴなどが見つかりました。カワニナは、この淵より上流の右岸側に相当数のゲンジボタルホタルが飛び交う場所があり、そこのよどみに生息したものが流された来たのかも知れません。右岸側の尾根を上がった野道には、滝が好きな不動尊が祀られているとのこと。

地元の方々のお話や言い伝えによると、この辺り一帯は、昔はガケ崩れや河道の変化など多かった土地だったそうで、当時の人々の暮らしや歴史に与えた影響も大きかったようです。そんな土地の履歴も少しずつ調べていきたいです。



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