METAL KID'S "BLOG"

HEAVY METAL? HARD ROCK? PUNK ROCK?
Produced by はたぼー

Three Days Grace / Explosions (2022)

2022-05-31 08:42:24 | Album Review

カナダのオルタナ・バンド、Three Days Graceの7thです。

サウンドは前作の延長、と言うよりデビューしてからネオ・グランジ、ポスト・オルタナと言うジャンルから外れることがなく、確固たるサウンドを持っているバンドですのでいつも通り、モダンでヘヴィなサウンドにキャッチーな歌メロ、ノリと言うよりは聞かせる楽曲と言う感じです。

このジャンルですとモダン、エモーショナルと言う言葉が良く使われると思いますが、このバンドはそのジャンルを代表するバンドですので、まさにモダンと言う言葉が一番合っていると思います。また、特にパワーバラードでその特徴が表れていると思います。

このバンドで凄いと思うのが前々作からボーカルが変わっているのにその影響を全く受けていないことです。もちろん声質が似ていると言うのもありますが、普通はボーカルが変わるのはバンドで一番影響を受けると思うのですが、このバンドはそれがないのですよね。

日本ではそれほど大きく取り上げられることはありませんが、このアルバムもこれまで同様売れるのでしょうね。

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個人的名盤 No.57

2022-05-29 07:34:13 | 個人的名盤

個人的名盤No.57はDecember Pealsが2009年に発表したPeople Have Demonsです。

ドイツ出身5人組の1stですがサウンドはエモコア、メロコアなどのジャンルに属すると思いますが、個人的にはパンクの要素の方が好きですのでメロディック・パンクと思って聞いているアルバムですが、かなり硬派なサウンドですので、爆走ロックン・ロールと言って良い内容でメロディアス、軽快と言うよりはスピーディ、乱暴と言うイメージの方が強いです。

歌声はややダミ声、演奏も荒々しく全てが不安定な感じもしますが、逆にそれがこのバンドの魅力にもなっている様に感じがします。また、格好良く効果的なリフ、キーボードの使用方法、ミドルテンポの曲を入れてくるタイミングなども良く、意外と音楽性の幅もあるところが好きです。

飛び抜けたキラーソングはありませんが、どの曲も何らしかの魅力があり捨て曲がないのも良い点でアルバムを通して聞けますので車の中で聞いていることが多いです。落ち着いてゆっくりと聞くサウンドではなく、何か乱暴で気分を盛り上げたい時に聞く感じですかね。

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準名盤&BGMアルバム No.36

2022-05-27 08:38:36 | 準名盤&BGM

準名盤&BGMアルバム No.36はSpeedy Rockyが2010年に発表したVol.1です。

このバンド、イタリア出身の3人組と言うこと以外は情報が得られず、いまだに謎のバンドみたいな感じのまま聞き続けているアルバムです。(アルバム名称から1stでバンドはもう活動していないと思いますが・・・)

ロックン・ロール・パンクと自己紹介している様ですが、パンクの要素はそれほど強くなく、ガレージ系の方が強い感じのロックン・ロールです。そして12曲入りで30分程度、ほとんどの曲が2分と実に割り切りの良い曲が並んでいる割には曲ごとに色々とアプローチを変えていて結構バラエティさがあります。

1曲目の出だしでおっ!と心を掴まれ、あっと言う間に次の曲、あれ?ちょっとイメージ変わったと思ったら、もう次の曲と気が付けばアルバムを聞き終えていると言う感じになるのですが、聞き終えるともう一度聞こうとなり結局何度も聞いています。

レビューを書いていてジャケットの絵柄から最初はストナー系?デス系?なんて思いながら聞いたら心地いいロックン・ロールが聞こえてきて驚いたのを思い出しました。

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Goodbye June / See Where The Night Goes (2022)

2022-05-25 08:06:21 | Album Review

アメリカ出身3人組の3rdです。

3人組と言ってもドラムが不在の3人組ですので3ピース・バンドではありません。

サウンドは聞いた瞬間にRival SonsやGreta Van Fleetを思い出すハードロックでレトロの雰囲気を持ちつつ、ここ最近のサウンドと聞こえる感じです。また、Rival Sons、Greta Van Fleetに比べるとサザン調であり、AC/DC系の要素が強いです。

この系統のバンドに共通していることかもしれませんが、プロデュースで色々と音を詰め込む感じではなく、音の隙間があるのが良いと思います。特にギターの音がシンプルながら効果的な味付けをしているところが良いです。

このバンド、個々の曲も良いですし、アルバムに収録されている曲も強弱がありバランスも良いですが、ボーカルのミャアミャア声が受け入れられるかがポイントかもしれません。個人的には好きですし、この歌声が特徴でもありますが癖が強いので人によっては曲を壊している様にも聞こえるかもしれません。

ちなみに変わったバンド名だなぁ~と思ったのですが、メンバーの兄弟が6月に亡くなったことから名づけられているとのことです。

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Fozzy / Boombox (2022)

2022-05-23 09:51:23 | Album Review

アメリカ出身5人組の8thです。

プロレス界のスーパースターであるChris Jericoとミクスチャー系ラップ・メタル・バンド、Stuck MojoのRich Wardが結成したバンドですが、個人的にはプロレスはもう何十年も見ていませんし、Stuck Mojoも興味がないバンドでしたので、このバンド自体も全く聞く気にもならず、正直なところ色物的にしか見ていなかったのですが、ビックリするぐらいに本格的で良いアルバムでした。

サウンドは'90年代後半のポストグランジと言われるジャンルの流れを持ったヘヴィ・ロックで曲によってはメタルの要素も感じます。歌声は音量十分、メロディアスな表現良しとこの系統に凄く合っている感じだと思います。また、ギターを中心とした楽曲もかなり作り込まれている感じで8thまで活動している積み重ねを感じがしました。

いかにもアメリカと言うサウンドですが、Frankie Goes To HollywoodのRelaxをカバーしている辺りにはバックグラウンドの幅の広さを感じましたし、アレンジが良い感じでこのバンドに合っていて面白かったです。

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Jeff Scott Soto / Complicated (2022)

2022-05-21 08:36:44 | Album Review

Jeff Scott Sotoのソロ名義アルバムの8thです。

イングヴェイのライジング・フォースでデビュー、その後もタリスマン、ジャーニー、サンズ・オブ・アポロなどに参加、自身のバンドであるSotoでの活動、更にはソロ名義と常に活動しているイメージのある人ですが、個人的にはデビュー当時から歌声が好きでついつい聞いてしまうボーカリストの一人です。

相変わらず力強い歌声を聞かせてくれていますし、これだけ活動を重ねている人ですので表現力も抜群と期待通りでした。また、個人的にこの人のイメージはライジング・フォースにありますので、サウンド的にもメロディックな歌メロが聞けるソロ名義のアルバムの方が好きです。

とは言いつつも、気になるのは前作にも参加しているギターのファブリツィオ・スガットーニです。相性的には抜群に良いと思うのですが、ギターソロが始まるとイングヴェイを意識しすぎている感じがしてちょっと萎えちゃいます。かなりテクニカルな人ですし、ギターに負けない歌声ですのでもっと個人表現しても良いと思います。

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The Strains / The Strains (2022)

2022-05-19 08:13:30 | Album Review

アメリカ出身3人組?の1stです。

ドラムに3人の名前がありますので恐らくドラム不在の3人組だと思います。

サウンドはガレージ系ロックン・ロールでパンクの要素もある感じでなかなか良い感じです。デトロイト出身らしいガレージとでも言えば良いのか分かりませんが、MC5やThe Stoogesを思い出すサウンドでシンプルで心地いい疾走感、ほど良い荒々しさ、吐き出すような歌声ながらもキャッチーさなどを感じます。

また、古いサウンドを再現している割には古臭く聞こえないのも良い点だと思いますが、余計なことを行わずやりたいことだけをやっている感じが一番良い点だと思います。

キラーソングはないですが全体的に統一感がある楽曲が並んでいますので、私の様にこの系統のサウンドが好きな人にはBGMとして流すには良いアルバムで気に入りました。

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Rod Stewart / Baby Jane

2022-05-17 08:31:31 | メタルじゃないけど。

1983年に発表されたロッド・スチュワートの曲です。

Rod Stewart - Baby Jane (Official Video)

個人的にはロッド・スチュワートを知った曲ですが、ホーンの音色とこれだけハスキーでもセクシーに聞こえる歌声が好きな曲です。

当時はプレイボーイとして知られていたロッド・スチュワートですが、13thからのシングル・カットですのでこの時には既に大御所になっていたのですよね。確か日本人をバカにした発言もあった様な?

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Halestorm / Back From The Dead (2022)

2022-05-15 10:41:07 | Album Review

アメリカ出身4人組の5thです。

ド迫力ボーカルのリジー・ヘイルが魅力のハードロック・バンドですが、プロデューサーに有名バンドを手掛けた2人を起用しているとのことでそれぞれの楽曲はかなり作り込まれている感じがします。また、リジーのボーカルを最大限に生かした楽曲が並んでおり、全部の曲が重々しい雰囲気を持っていると思います。

このバンド、1stをかなり気に入ったこともあり、ずっと追いかけているバンドですが、2nd以降は良いアルバムを作り続けているし、リジーの魅力はどんどん増しているのにバンドとしての魅力はどんどん尻つぼみになってしまっているバンドでもあります。

このアルバムもそうですが、何と言ってもスピーディーな曲がなく、ミドルテンポの曲が多すぎなのです。確かにミドルテンポの曲の方がこのボーカルを活かしやすいですし、今回起用したプロデューサーもその系統が得意な人なんだと思いますが、やはりハードロック・バンドとしてはスピードを生かした楽曲がもっと欲しいところです。

凄く良い曲が並んでいる良盤であることは間違いないですし、魅力のあるボーカルを最大限に生かされたアルバムであることは間違いないのですが、個人的にはちょっと残念な感じです。

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Black Swan / Generation Mind (2022)

2022-05-13 09:50:09 | Album Review

ロビン・マッコーリー、レブ・ビーチ、ジェフ・ピルソン、マット・スターと名の知れたメンバーが結成したバンドの2ndです。

サウンドは1st同様のメロディック・ハードロック、どことなくドッケンの雰囲気があったり、歌メロがMSG時代に聞いたことのある様な感じもチラホラ見えますが、ダイナミック、パワフルな楽曲に分厚いコーラス・ワーク、メロディアスな歌メロ、ハードロックらしいギターソロとベテランらしい、さすがの内容だと思います。

何度も聞きたくなるような飛び抜けたキラーソングはありませんでしたが、全てに対してレベルの高いアルバムだと思いますし、この路線が好きな人には満足できる内容だと思います。またこのレベルにまとめられるのは恐らくジェフ・ピルソンの存在が大きいのだと思います。

確かに名前を見るとスーパー・グループ、実力も十分なメンバーではありますが、厳しい言い方をすれば個人ではそれほどレベルの高いアルバムは作れないのかもしれません。しかし、まとまればこれだけのレベルのアルバムを作れると言う例なのかもしれませんね。

ちなみに個人的に気になるのはロビン・マッコーリーの存在です。この人の歌声は好きな方なのですが、姿を見ると萎えちゃう人なんですよね。笑

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Rosalie Cunningham / Two Piece Puzzle (2022)

2022-05-11 08:50:27 | Album Review

イギリスのレトロ系サイケ&プログレ・バンド、Pursonの女性ボーカルロザリーの2ndソロ・アルバムです。

1stは聞いていないこともあって、最初からかなり特有のサウンドなんだろうなぁ~と思いつつ聞きましたが、これが怖いぐらい特有のサウンドで良い悪いは別として引き込まれる感じがしました。

1曲目のインストから既に何とも言えない怪しい雰囲気満載で2曲目以降で歌が入るともっと怪しくなり独特の世界観が広がります。かなり古いサウンドが根本にあるサイケ・サウンドが中心ながらもフォークの雰囲気もあり、ポップな雰囲気もありと本当に何とも言えないサウンドだと思います。また、キーボード(オルガン)やギターの音色はレトロ系でありながらどことなく現代風な感じもあり音自体も不思議な感じがします。

Pursonもかなり独特のサウンドで好みも分かれるバンドだと思いますが、このソロ・アルバムはもっと独特のサウンドですのでPursonは聞くけど、このアルバムは厳しいと思う人も多い様に感じます。

まぁ、普段メタルやハードロックばかりを聞いているのでそう感じるだけかもしれませんし、同じようなサウンドのバンド、アーティストもたくさんいるのかもしれませんが、個人的には何となく楽しめた感じです。

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Rammstein / Zeit (2022)

2022-05-09 10:01:21 | Album Review

ドイツの変態バンド(誉め言葉として)、Rammsteinが3年ぶりに発表した8thです。

前作がかなり間を空けて発表されましたので新作はかなり先かと思っていましたが、3年ぶりの発表となり一安心。更に1曲目からRammsteinの世界観が炸裂しておりもう一安心と言う感じです。

ザクザクとしたヘヴィなリフでグイグイと押してくる曲を「動」、スローで語り掛ける様な歌声で飲み込まれていく曲を「静」とするならば、前作同様、このアルバムも「静」の曲の割合が多く、より聞かせることに重点を置いている感じがします。また、アルバム・タイトル曲である2曲目の「Zeit」以外はかなりシンプルに作られており「静」の曲でもダラダラとした感じがなく、Rammsteinサウンドを楽しめる感じがします。

あえて言うならばインダストリアルのジャンルに属すると思いますが、やはりこのバンドの個性は強烈なものがあり、Rammsteinサウンドと言うのが一番合っていると思います。そのサウンドを十分に味わえる仕上がりで満足していますが、個人的にこのバンドに求めているのはリフで押してくる「動」の曲ですので4曲目の「Giftig」の様な曲がもう少し多い方が良かったです。とは言いつつも4曲目から6曲目辺りはかなり引き込まれましたので文句を言うほどでもないのも事実です。

ちなみに他の方のレビューを見て知ったのですが、「OK」はOhne Kondomの略で意味は「ゴムなし」、「Dicke Titten」は直訳すると「大きいオッパイ」とのこと。この辺りもRammsteinですよね。

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Crashdiet / Automaton (2022)

2022-05-07 10:25:13 | Album Review

スウェーデンの4人組の6thです。

このバンド、デビュー当時からスリーズやグラムとの言葉が付いて、メイク、衣装を含めるとLAメタル辺りの影響を強く感じるものでしたが、楽曲はハードながらもメロディアスな部分も多く、荒々しさを出しているもののちょっと中途半端、更にはこれと言う名曲もない感じで今一つ煮え切らない感じでしたが、このアルバムではそれらを払拭するぐらいにまとまりのある楽曲を並べてきた感じがします。

80年代後半のアメリカン・ハード・ロックと北欧特有の哀愁メロディーの融合とでも言えば良いのか、ガツンとくるダイナミックなサウンドにキャッチーなコーラスワークと歌メロが加わる感じです。この辺りはSteel Pantherのマイケル・スターがゲスト参加していることにも感じ部分があります。

また、新しいボーカルが加わっての2作目ですが、このボーカルの起用も良い方向に進んだのでしょうね。

個人的にはこのアルバムで化けたと感じるほど良い内容でしたので、今後も楽しみになってきました。メイク、衣装などの見た目は相変わらずですけどね。笑

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Rust N' Rage / One For The Road (2022)

2022-05-05 08:42:48 | Album Review

フィンランド出身4人組の3rdです。

2ndまでは80年代のL.A.メタル系のサウンドでレビューではスリージーロック、グラムロックなどのジャンルで扱われていますが、このアルバムはメロディアス・ハードロックと言って良いと思います。特に力強いハイトーン・ボーカルの歌声はメロディアス・ハードロック系で良く聞かれるタイプだと思います。

また、2010年に結成、2013年に1st、2017年に2ndと経験もそこそこあるバンドらしく、安定した演奏とボーカルを際立させる曲作りはこの系統のベテラン・バンドにも引けを取らない内容ですし、分厚いコーラス・ワークは印象的になっており凄く良いと思います。

かなりレベルの高いアルバムでこの系統が好きな人には良いアルバムだと思いますが、あえて言わせてもらうとこれと言う曲がなく、更に平均的すぎる感じもします。出だしから、あぁこの系統ね、結構良い感じだな、そこそこ良いなぁなど、キラっと光る感じがなく、全てに結構とかそこそこと言う言葉が付いてしまう感じです。

今後が楽しみなバンドですね。

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Udo Dirkschneider / My Way (2022)

2022-05-03 07:49:30 | Album Review

ウド・ダークシュナイダーがソロ名義で発表したカヴァーアルバムです。

カヴァーアルバムですので気になるのはチョイスした曲になると思いますが、Rainbow、Motorhead、AC/DC、Judas Priestなど有名なヘビメタ・バンド、Uriah Heep、The Sweet、Led Zeppelin、Rolling Stonesなどクラシック・ロックと呼ばれるヘビメタの元になっているバンドといかにもと言う選曲は他のバンドのカヴァーアルバムと同様ですが、Alex Harvey、Arthur Brown、Frankie Millerなど影響された70年代に活躍したアーティストを加えているところとTina Turner、Wolfsheim、Frank Sinatraなど驚きの選曲を行っているところが注目点だと思います。

しかし、自らヘビメタしか歌えないと言うほど、ヘビメタに合った歌声のウドですし、バックの演奏も音質を含めてヘビメタ風のアレンジになっていますので、原曲が何であってもやはりヘビメタと言う感じになっていると思います。

個人的にはScorpionsのHe's A Woman, She's A Manが面白いと思いましたが一番気にったのがFrankie MillerのJealousyです。この人の歌うバラードは他のボーカリストには出せない味がありますのでそれが生きていると思います。

全体的にまとまりのあるアルバムでウドらしい感じで、他のカヴァーアルバムよりも楽しめましたが、何度も聞くほどではない感じです。カヴァーアルバムですので一度聞いて楽しめればそれで良しなんでしょうね。

ちなみに一つ許せないのはAC/DCのT.N.T.です。出だしの掛け声的コーラスはウドの歌声でやって欲しかったです。笑

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