METAL KID'S "BLOG"

HEAVY METAL? HARD ROCK? PUNK ROCK?
Produced by はたぼー

J-METAL No.13

2022-03-30 08:41:16 | J-METAL

J-METAL No.13は44MagnumのDangerです。

関西3大バンドとしてジャパメタが流行していた時に絶大な人気を誇った44Magnumの1stですが、様々な音楽性が入り混じったジャパメタの中でも一番スピードとパワーを持っていたバンドだと思います。

サウンドは硬派で荒々しいイメージが強いもののスタンダードなハードロックが基本ですのでブルースやブギーの要素もあり、歪んだ音のギターリフ、シャウトや高音を多用しながらもメロディーをしっかりと歌い上げるボーカル、一見派手に見えるリズム隊は重低音に徹しており、正しくヘビィメタルと言えるものです。

そして、スピードとパワーで押しまくる訳ではなくミドル・テンポの曲も印象的で楽曲に幅があるのもこのバンドの強みだったと思います。

もう1点、金髪に染めてメイクをする、モトリークルーをモチーフとした衣装などビジュアル的にもインパクトのあるバンドだったと思います。

当時はジャパメタとして一括りにされていましたが、テクニカルなラウドネス、メロディアスなアースシェイカー、様式美のマリノと本当に色々なタイプがあって面白かったです。

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準名盤&BGMアルバム No.34

2022-03-28 08:40:54 | 準名盤&BGM

準名盤&BGMアルバム No.34はPuffballが2001年に発表したThe Super Commandoです。

スウェーデン出身の爆走ロックン・ロール・バンドの4thですが、サウンドはこれぞ爆走ロックン・ロールと言う感じでとにかく次から次へとスピードで押しまくる疾走感抜群のロックン・ロールです。

このバンドのレビューではモーターヘッドの名前が良く出てきますが、その通りで70年代後半から80年代前半の初期モーターヘッドに良く聞かれたリフ、切り込んでくるようなギター・ソロ、吐き出す様なボーカル、そしてパンキッシュと影響を隠していない感じです。

違いと言えば14曲で30分と短い曲がところですが、それはスピードが速いからで普通のバンドならば40~50分の内容は詰め込まれていると思います。また、スピードで押しまくるので同じようなテンポの曲が並んでいる様に感じますが、リフのパターンも多いので、それぞれの楽曲はしっかりと作り込まれています。

速ければ良い訳ではありませんが、それを潔く割り切ってやっているところが良いと感じるバンドで大好きです。

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The Drippers / Scandinavian Thunder (2021)

2022-03-26 10:03:55 | Album Review

スウェーデン出身3人組の2ndです。

このバンドも昨年末に爆走ロックン・ロールを求めて色々と物色していた時に1stが気に入ったバンドですが、レビュー直後に2ndが発表されていたので聞いてみました。

サウンドは1stと同様、MC5などUS系のパンクの流れを持ったシンプルなロックン・ロールですが、1stよりもキャッチーになっていて凄く聞きやすくなった感じがします。そして非常にシンプルな楽曲ではあるものの勢いで押し続けていた1stよりもそれぞれの楽曲に色が出て来ており、アルバムの幅が広がっている感じがします。

スピード、荒々しさなどの爆走ロックン・ロールに必要な要素は十分ですし、これと言う曲がないのにも関わらず、30分程度のアルバムで次から次へと曲が流れていくのは心地いい感じでやっぱりこの系統が好きと言うことを再認識しました。

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Mad Dogs / We Are Ready To Testify (2020)

2022-03-24 09:50:59 | Album Review

イタリア出身4人組の3rdです。

昨年末に爆走ロックン・ロールを求めて色々と物色していた時に2ndのAss Shakin' Dirty Rollersが凄く気に入り、3rdも出ていることが分かっていましたので聞いてみました。

サウンドは2nd同様、ヘラコプターズに近いレトロ系ロックン・ロールにガレージ系の荒々しさが加わったものですが、2ndよりもマイルドになった感じがします。特にミドルテンポの曲の哀愁感が凄く良い感じですし、ギターの音など収録方法をかなり古臭い感じにしているところがマイルドに感じるポイントかもしれません。

また、オルガン、カウベルなどの使い方も効果的ですし、ロックン・ロール一辺倒で押し通すだけでなく、ミドル、スローな曲の割合も多くなり、アルバム全体のバラエティさも上がっていますし、曲自体も色々と考えられている感じがします。

余談ですが2ndのダサダサのジャケットと違ってこの系統だと分かるジャケットになっているのも気に入ったポイントですね。笑

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個人的名盤 No.54

2022-03-22 08:15:42 | 個人的名盤

個人的名盤No.54はThe Michael Schenker Groupが1981年に発表したM.S.G.です。

このアルバムも今更紹介するほどではないほどの名盤ですが、ボーカルのゲイリー・バーデン以外はセッション・メンバーで収録された1stと違い、バンドとして収録された2ndです。

一般的には1stの方が名曲が並んでいる様に言われますが、この2ndも個人的には名曲揃いで大好きなアルバムです。1stに比べて攻撃性が低くなった様にも感じますが、その代わりに全体的に哀愁がありギターソロもマイケルが弾きまくっている感じが強いですし、ゲイリーのボーカルが一番際立っているアルバムだと思います。もちろん曲自体のレベルも高く、アルバム全体の完成度は1stにも劣らないと思います。

コージー・パウエルと言う強烈なメンバーがいることと、賛否のあるゲイリー・バーデンの存在であまり目立たないですが、ポール・レイモンドのキーボードも良い味を出していると思いますので、個人的にはこのバンドの最強メンバーだと思っています。(3rdのグラハムは別バンドとして捉えてですが)

ゲイリー・バーデンって本当に不思議なボーカルで音域も狭いですし、不安定なところもあるのに作り出す歌メロは凄く良く、特にマイケル・シェンカーとの相性は抜群で良い味出すんですよね。ギターの音と合っているのでしょうね。

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個人的名盤 No.53

2022-03-20 09:31:41 | 個人的名盤

個人的名盤No.53はThe Michael Schenker Groupが1980年に発表したThe Michael Schenker Groupです。

経歴は紹介するほどではないと思いますが、UFO脱退後マイケル・シェンカーが自らのバンドを結成して発表した1stです。

サウンドも紹介するほどではないと思いますが、マイケル・シェンカーのギターはこれですと言えるほど彼のギターセンスが炸裂していると思います。ギターソロでギターが泣く、泣きまくると言う言葉を使われたのもこのアルバムだと思いますし、クライベイビーと言うエフェクターの使い方を世に知らしめたのもこのアルバムではないかと思います。

また、Armed And Ready、Cry For The Nations、Into The Arenaとこのバンドを代表する名曲が収録されていますが、その他の曲も凄く良い曲ばかりで捨て曲一切なしと彼のコンポーザーとしてのセンスも抜群に表れていると思います。

ボーカルのゲイリー・バーデンについては賛否がありましたが私は彼の歌声が大好きですので文句はありません。また、セッションメンバーを使ったアルバムですが、サイモン・フィリップスのドラムは絶妙だと思います。

最後に収録されているLost Horizonsって曲、何だかちょっと変わったリズムの様に感じますが、このリズムに乗せるマイケルのメロディーとギターソロは凄い様に感じます。何度聞いても飽きがこない文句なしの名盤ですね。

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Degreed / Are You Ready (2022)

2022-03-18 09:30:08 | Album Review

スウェーデン出身4人組の6thです。

サウンドは前作まで見られたモダンな雰囲気がなくなり、かなりキャッチーな感じとなりメロディック・ロックと言ってしまうのが一番良い感じです。

このバンド、コーラスにBon JoviやFall Out Boyなどアメリカの要素を感じつつも、メロディーや曲展開は北欧系のメロディック・ヘヴィメタル、ギターソロの音はイングヴェイに影響されている感じがするなど色々な要素がありますが、楽曲がシンプルでストレートになりましたので聞きやすくなった感じがします。そしてコーラスの使い方を含めてメロディの良さが目立つ様になっていると思います。

残念ながらキラーソングもなく、どの曲も分厚いコーラスを入れすぎているため少々飽きが来てしまうアルバムですが、聞いていて苦になることはなく今後の活躍に期待したくなりました。

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準名盤&BGMアルバム No.33

2022-03-16 09:02:34 | 準名盤&BGM

準名盤&BGMアルバム No.33はAdrenalinが1995年に発表したDedicatedです。

80年代にアメリカで活躍したAOR系のバンドとは別バンドでカナダ出身のバンドの1stです。

サウンドはメロディアス・ハードロックのジャンルに入れるのが良いと思いますが、アメリカン・ハードロックの要素も強い感じです。ボーカルのマークと言う人がかなりデイヴィッド・カヴァデールを意識した歌声で楽曲もホワイトスネイクが1987年に発表した7th「Whitesnake」に収録されている様な曲が多く収録されています。

収録状態はそれほど良いとは言えないですが、色々なタイプの楽曲が収録されており、それなりにレベルが高く、整っていると思いますし、デビュー作としては十分な内容です。

このアルバム、個人的に1曲目がカッコ良く、凄く気に入ったことで好きになったアルバムです。1曲目で良いアメリカン・ハードロックだなぁ~と感じ、その勢いで聞き続けていくのですが、2曲目でヨーロッパ寄りかな?となり3曲目でホワイトスネイクの姿が明確に浮かんできました。

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Voivod / Synchro Anarchy (2022)

2022-03-14 16:21:19 | Album Review

泣く子も黙る我らがVoivodの15thです。

前作より約4年ぶり、コロナ禍のロックダウン時期に集中してレコーディングされたと言われるアルバムですが、サウンドはVoivod節炸裂と言う感じです。スラッシュのスピード、メタルの重さ、プログレの複雑な曲展開にVoivod特有の味付けがされており、このバンドでしか出せないサウンドだと思います。

特に癖のあるスネイクの爬虫類的歌声はこのバンド、このサウンドの要になっていると思いますが、このアルバムでは昔ほどの力強さは感じないものの、これまで以上に個性的で曲に合っている様に聞こえます。また、複雑な曲展開はこれまでのアルバムほど驚くものではないものの、やはりVoivodらしいと感じます。この辺りは残念ながら亡くなってしまったピギーの存在を感じてしまいます。

個人的には初期のスラッシュ・サウンドもエリック・フォレスト在籍時のヘヴィネス・サウンドも好きなのですが、やはり超名盤である7thのThe Outer Limitsがこのバンドに求めるサウンドですね。

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Scorpions / Rock Believer (2022)

2022-03-12 08:15:50 | Album Review

デビューが1972年、何と半世紀も活動を続けている大御所中の大御所が7年ぶりに発表した19thです。

アルバムによっては期待を裏切ることもありましたが、定番のサウンドを奏でてくれるバンド、しかし今回のアルバムは期待通りと言うよりは驚かされたと言う感じです。

若返ったと言えば良いのか分かりませんが、80年代に大活躍した時のサウンドに戻っている感じで、良い意味でラフになり、アップテンポでキャッチーな楽曲も多く、これぞスコーピオンズと言う感じです。また衰えを全く感じさせないクラウス・マイネのボーカルにも感動です。更にはどの曲もレベルが高く捨て曲がないのも良いです。

キャッチーな曲が多いですが、軽く感じないのは定番とも言える切れのあるリフがあることとミッキー・ディーの存在も大きいかもしれません。このミッキー・ディーってモーターヘッドでもそうでしたが、思い切り目立つ訳ではないのですが、実に安定していて存在感がある人だと思います。

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Jess And The Ancient Ones / Vertigo (2021)

2022-03-10 09:24:36 | Album Review

フィンランド出身5人組の4thです。

B!誌のレビューを読んで気になりましたので聞いてみましたが、独特の雰囲気に飲み込まれた感じの内容でした。

サウンドは70年代のロックをサイケ風に表現、更にダークな雰囲気を持ちつつもどことなくキャッチーな雰囲気も持っている独特なものです。特に独特な雰囲気を奏でているのがジェスと言う女性ボーカルの歌声とオルガンです。

オカルト的でミステリアス、更に凄く古臭いと個人的にはあまり好みではないのに引き込まれてしまったのは、恐らく女性ボーカルだったことと、ギターがそれなりにヘヴィであることが要因だと思いますが、プログレ的なダラダラさがなく楽曲がコンパクトであることも良い点だと思います。

何度も繰り返し聞くことはないと思いますが、面白いですし気に入りました。

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Crimson Fire / Another Dimension (2021)

2022-03-08 08:44:01 | Album Review

ギリシャ出身5人組の3rdです。

1stが10年前とのことですので結構経験を積んでいる様ですが、サウンドはメロディアス・パワーメタルで曲作りは正統派へヴィ・メタル的な感じです。また、北欧メタル的な要素もあり全体的にオールド・スクールとも言えるかもしれません。

聞いていてまずはボーカルの歌声が耳に入ってきます。この系統のボーカルは力強く、重低音な人が多いので少々弱くも感じますが、個人的には曲に合っていますし、好きな歌声です。そしてキーボードを効果的に使っているのも良い感じです。気になるのはどこかで聞いたことのある様なフレーズが出てきたり、必要以上に弾きまくろうとしているギターですが、これも許容範囲と言いますか、この系統のサウンドですのでギターは前面に出てきた方が良いと思います。

キラーソングはありませんが、色々とやろうとしている姿勢は感じますし、キャッチーなコーラスは効果的でアルバム全体として楽しめました。

ギリシャって国の色がないと言うか色々なタイプのバンドがいて面白いです。そして結構良いバンドが多いので気になってしまう国です。

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Sabaton / The War To End All Wars (2022)

2022-03-06 10:18:01 | Album Review

スウェーデン出身5人組の10thです。

重戦車なんて代名詞が付いているサバトンが3年ぶりに発表した10thですが、ジャケットを見て分かる通り、今回も前回と同様第一次世界大戦をテーマにしていると様です。と言いますか、このバンドは常に戦争について歌い続けているので同様とか引き続きと言うより変わらずと言った方が良いですね。

サウンドはヘヴィで重厚ながらキャッチーなパワーメタルで、このバンドのサウンドとして認識されている通りの内容だと思います。特に重厚なコーラスで奏でるサビの分かりやすさはこのバンドと特徴であり、Liveでの大合唱に繋がっていると思います。

ただ、凄く良いバンドで良いアルバムであることが前提となりますが、個人的には良いと思うけど今一つ夢中になれないバンドでもあります。Liveも見ていますがどうもこの世界観、サウンドは私には重すぎて気軽に聞けないのですね。と言いつつ気にもなるのでアルバムはほとんど聞いていますが・・・。笑

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Glenn Frey / Smuggler's Blues

2022-03-04 09:54:56 | メタルじゃないけど。

1985年にヒットした曲でブルージーなギターが凄く良いです。

Glenn Frey - Smuggler's Blues

当時はただこの曲が好きと言うだけでしたが、今見るとこのMVって時代を感じさせると言いますか、当時、どれだけMVに力が入っていたのか分かるものだと思います。

ドラマ仕立ては良くありましたが、曲が始まるまでに1分以上ですのでMVと言う概念が崩れている感じもします。笑

グレン・フライって確か元イーグルスのメンバーだったと思いますが、既に亡くなっているのですよね。

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Bad Saint / No Man's Land (2022)

2022-03-02 09:07:52 | Album Review

スペイン出身5人組の1stです。

サウンドはロックン・ロール寄りのハードロックですが、凄くアメリカ的な感じで2000年を過ぎてからのハードロックをベースとしているのを感じます。また、メロディやリフにはBon Jovi的なキャッチーな要素がありハードながらも明るい感じが凄くします。

ボーカルの声質が曲に表現を付けにくい感じがする、コーラスの使い方がワンパターンになってしまっている、ギターが少しテクニカルな方面に走りすぎなど気になる点は多いですが、明るい雰囲気と勢いの方が勝っているので聞いていて悪い感じはしません。

バンドの結成が2020年でコロナの影響をモロに受けている1stなのにこの内容ですので2nd以降が楽しみです。

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