J-METAL No.13は44MagnumのDangerです。
関西3大バンドとしてジャパメタが流行していた時に絶大な人気を誇った44Magnumの1stですが、様々な音楽性が入り混じったジャパメタの中でも一番スピードとパワーを持っていたバンドだと思います。
サウンドは硬派で荒々しいイメージが強いもののスタンダードなハードロックが基本ですのでブルースやブギーの要素もあり、歪んだ音のギターリフ、シャウトや高音を多用しながらもメロディーをしっかりと歌い上げるボーカル、一見派手に見えるリズム隊は重低音に徹しており、正しくヘビィメタルと言えるものです。
そして、スピードとパワーで押しまくる訳ではなくミドル・テンポの曲も印象的で楽曲に幅があるのもこのバンドの強みだったと思います。
もう1点、金髪に染めてメイクをする、モトリークルーをモチーフとした衣装などビジュアル的にもインパクトのあるバンドだったと思います。
当時はジャパメタとして一括りにされていましたが、テクニカルなラウドネス、メロディアスなアースシェイカー、様式美のマリノと本当に色々なタイプがあって面白かったです。