METAL KID'S "BLOG"

HEAVY METAL? HARD ROCK? PUNK ROCK?
Produced by はたぼー

Warhawk / Pray For War (2022)

2022-12-31 08:39:13 | Album Review

スウェーデン出身4人組の1stです。

画像を見ると結構年季の入ったメンバーに感じますが、聞こえてくるサウンドも80年代前半を彷彿させる感じで、ずばり言うとモーターヘッド、もう少し言うとモーターヘッドの弟分と言われていた頃のタンクです。

決して上手いとは言えないダーティーな歌声、かき鳴らすギターのリフ、ハイハットも叩きまくると言うようなドタバタ・ドラム、裏方に徹している割には存在感のあるベースとホント良い感じです。更に安っぽい音質までこのサウンドに合っていて良く感じてしまい憎めません。

完全なるマイナーバンド、更にはこの先も売れることはないだろうと思わせるバンド、でもこの荒々しさ、汚らわしさは実に良い感じで個人的にツボに入りました。

それでは皆様良いお年を!

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Nickelback / Get Rollin' (2022)

2022-12-29 08:24:07 | Album Review

カナダの大物バンド、Nickelbackが約5年ぶりに発表した10thです。

1曲目からNickelback節炸裂と言う感じで期待を裏切らないと言うのが第一印象です。重くザクザクとしたリフを中心としたハードな曲、現代アメリカン・ハード・ロックの王道、パワー・バラードとこのバンドが持つ二つの楽曲要素はもちろん、耳に残るメロディーも健在と魅力一杯です。

どのアルバムも同じ様な内容と言う人もいるかもしれませんが、完全に型を持っているバンドで、この同じ様な内容を期待して聞いてしまう私にはそれは欠点にもならない感じです。また、その型、言い換えれば売れる要素を知っているバンドであることがこれまでの実績で証明されているバンドだとも思います。

満足して聞き終えましたが、あえてこのアルバムに文句を言うならばガツンとくるキラー・ソングが1曲欲しかった感じですかね?

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Orianthi / Rock Candy (2022)

2022-12-27 05:37:53 | Album Review

オーストラリアの女性ギタリスト&シンガー、Orianthiの5thです。

これまでのアルバムでもハードでありながら、女性らしい優しさを持った歌声とメロディーがしっかりとした楽曲を提供してくれましたが、このアルバムはその魅力が更に磨きがかかった感じがします。

正直なところ、これまでのアルバムは良いけどもっと欲しいと言うところがあり、満足と言うよりもちょっと欲求不満になるところもありましたが、このアルバムは聞き終えた時に満足したと言う感じです。この辺りはバックアップしたジェイコブ・バントン
の力もあるかもしれません。

15歳でスティーヴ・ヴァイのサポート・アクトを務める、マイケル・ジャクソンのバックバンドに抜擢されたなど華々しい経歴を持ち、これまで発表したソロ・アルバムもそこそこのヒットを記録している訳ですので、それなりの結果は出すと言う感じですね。

歌声は結構好きですが、ギターの演奏とルックスなどはイマイチと思っているのが本音ですが・・・。笑

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Mammoth WVH / Mammoth WVH (2022)

2022-12-25 09:46:07 | Album Review

エドワード・ヴァン・ヘイレンの息子であり、ヴァン・ヘイレンのベーシストとして活動していたウルフギャング・ヴァン・ヘイレンがソロとして発表した1stです。

プロジェクト名についている「WVH」はウルフギャング・ヴァン・ヘイレンの略、「Mammoth」もエディとアレックスが70年代に結成していたバンド名とヴァン・ヘイレン一族であることを最大限に表現している感じですが、聞こえてくるサウンドはオーソドックスなロックと言ってしまうのが一番合っている感じです。また、ポップな要素も強いですし、時折メタル系の雰囲気を出してくるところもありますが、土台がしっかりとしている感じでどの曲も大きく外れることがなく、アルバムとしてのまとまり感はあると思います。

このアルバム、ボーカル、ギター、ベース、ドラムと全ての楽器をウルフギャングが1人で担当して収録されたらしいですが、どのパートも無難にこなしており、やっぱり才能はある人なんだと思いました。特にボーカルが良いのはちょっと驚きました。

正直なところ、楽曲に関しては可もなく不可もなしで特に取り上げるポイントはありませんが何となく化ける様にも感じますので今後も期待したいです。

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Corey Taylor / CMFB...Sides (2022)

2022-12-23 09:37:09 | Album Review

コリィ・テイラーのソロ名義EPです。(レビューを忘れていました)

EPとなっていますが9曲収録されていますのでアルバムと言っても問題ないと思いますが、内容はB…Sidesとされているアルバム・タイトル通り、カバー音源、過去の楽曲のアコースティック・ヴァージョンとなっています。

Metallica、Kissは定番のバンドですし、Dead Boysも取り上げてもおかしくないと感じますが、Eddie Money、Red Rider、John Cafferty & The Beaver Brown Bandと意外な曲も取り上げられていて面白いです。

しかし、本当に良い声していると思います。意外と思わされた曲もこの人が歌うと違和感なく収録されていますし、カッコ良いとまで思わされるほどでした。

まぁ、遊びの範囲を超えることはない内容ですが聞いていて面白いだけでなく、納得させられる感じもありますし、何度も聞きたくなる内容でしたので満足です。

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Chez Kane / Powerzone (2022)

2022-12-21 11:45:51 | Album Review

イギリス出身の女性ボーカリストの2ndです。

1stと同様、Crazy LixxのDanny Rexonが曲を作り、プロデュースを行い、更に全ての楽器も演奏もしているとのことで、一体誰の作品なんだろう?と思ってしまいますが、歌声に安定感がありますのでそこそこの仕上がりだと思います。

ジャンル的にはメロディック・ロックと言う感じだと思いますが、80年代の産業ロックの様な感じもありますし、Vixen辺りのキタキラとしてたポップさも感じます。

パワフルでアップテンポの曲、メロディックな曲、バラードなど全ての曲で良い歌声を聞かせてくれますが、正直なところ、これと言う曲もありませんし、歌声に魅力は感じませんので、今一つでした。

個人的にはリー・アーロンを思い出してしまいました。笑

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Black Bomber / Blacklisted (2022)

2022-12-19 07:15:36 | Album Review

スペイン出身5人組の2ndです。

メンバーの面構えを見るだけで綺麗なメロディーが聞こえてくる気配はなく、どう見てもダーティーで乱暴なイメージでしたが、聞こえてきたサウンドはそのイメージ通りでした。簡単に言えばモータヘッドで元にあるのはシンプルなロックン・ロール、それをパンクの荒々しさ、メタルの重さで表現してダミ声で歌い上げると言う感じです。

特徴的なのがギターだと思います。二人のギターがどの様に役割分担しているのか分かりませんが、それぞれが違うリフで曲を作り上げていくところや、テクニカルでメタリックにソロを奏でるなど中々良い味を出しています。

メタルやハードロックを聞かない人に騒音、雑音と言われてしまうサウンドだと思いますが、私はこのサウンドを聞くとニヤリとしてしまいますし、このマイナー感もたまりません。

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Beth Hart / A Tribute To Led Zeppelin (2022)

2022-12-17 08:25:29 | Album Review

題名通り、アメリカ出身の女性ボーカリスト、Beth HartがLed Zeppelinの曲を歌ったアルバムです。

Beth Hartのことは全然知らず、ただLed Zeppelinのトリビュートがあるのかぁ~程度で何となく聞いただけのアルバムなんですが、歌声にビックリ、一発で魅了されてしまいました。調べてみると1972年生まれ、自らのバンドを率いて1996年にデビュー、1999年からはソロとして活動開始で普段はブルース系を歌っている人とのことでした。

力強く凄みがあると言えるほどの歌い方ですが、その中に凄く女性らしい繊細さも同居、更には何だかエロさも感じると、何ともたまらない良い声です。そしてこの歌声、Led Zeppelinにピッタリと言うか、彼女の歌声を最大限に生かせていると思いました。

あまり聞かないジャンルですが、名前は憶えておきたいと思います。

ちなみにDeep PurpleのBananasに収録されているHauntedという曲でバンドの録音史上初のバッキング・ボーカリストとなった経緯もあるとのことです。

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Psychopunch

2022-12-15 09:50:07 | 好きな画像&アーティスト

PsychopunchのFunhouse Blues & Six Sick Sexy Coversをレビューした際に「ジャケットも求めているバンド」と記載しましたが、そのジャケットがこれです。

【アルバム】

   

 

【7インチなど】

 

 

女、アメ車、バイクと爆走ロックンロールでは欠かせないアイテムのイラストで統一、更にロゴも一貫して同じものを使用と何ともたまらない拘りで好きです。

そうは言ってもスプリットなど事情があるものはこの拘りが適応されていないものもありますけどね。

大昔に同じ内容を取り上げたことがありましたが大好きなのでもう一度紹介してしまいました。

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Psychopunch / Funhouse Blues & Six Sick Sexy Covers (2008)

2022-12-13 09:08:37 | Album Review

スウェーデンの爆走ロックンロール・バンド、Psychopunchが2008年に発表したカバー・ミニ・アルバムです。

今頃と言う感じですが、実は限定666枚のみのリリースで発売時に手に入れられず、10年以上欲しいアルバムリストに載ったままとなっていたアルバムです。そしてデジタル配信される様になってゲットと言う訳です。

内容的にはThe Wildhearts、The Dead Boys、Sex Pistols、Smackとややパンク色が強いバンドが多いですが、ポップなバンドとしてThe Rubinoosを取り上げるなど意外な一面も見られます。そして、スウェーデンと言えばだれもが知るグループであるAbbaも取り上げています。

取り上げたバンドにどれほど幅があってもPsychopunchが演奏すれば全てパンキッシュでノリノリのロックンロールになってしまうことを証明している様なアルバムですが、逆に言うとこのサウンド以外は出来ないともなりますね。笑

正直なところ、個人的にかなり気合いを入れて追いかけているバンドですが、さすがにこのアルバムはどうでも良いところもあるのが事実です。でも、ジャケットも求めているバンドですのでゲットせずにはいられないのです。

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Trauma / Awakening (2022)

2022-12-11 10:41:04 | Album Review

アメリカ出身5人組の4thです。

クリフ・バートンがメタリカの前に加入していたバンドと言うことが一番の話題、80年代半ばにアルバム1枚を発表しただけで解散、2013年に再結成、このアルバムも前作から約4年ぶりに発表と決して順調に活動してきたバンドではありませんし、現在の地位がどの辺りにあるのかも良く分からないと言うのがこのバンドに対してのイメージです。

サウンドはスラッシュの要素があるパワーメタルと言う感じだと思いますが、ボーカルが変わったことが好転し、結構強力になった様に感じます。80年代前半から活動していることもあり、メタルと言われるサウンドが土台になっており、それを崩さずに貫き、更に攻撃的に仕上げたと言う感じはかなり好感を持てますし、これまでのアルバムよりも数段上のレベルになっていると思います。

古臭いサウンドとも言えますし、他のバンドと比べて突き抜けたところもありませんが、聞いていていやになる要素がなく、普通にメタルって良いよねと言いたくなる感じでした。

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Moonspell / From Down Below - Live 80 Meters Deep (2022)

2022-12-09 15:09:42 | Album Review

ポルトガル出身のゴシックメタル・バンド、MoonspellのLive盤です。

デビュー当時のブラック・メタルからゴシック・メタルへ変化して成功したバンドですが、フォーク・メタルやメロデスの要素、更にはドゥームの要素もあるバンドで複雑なサウンドを持っているバンドだと思います。

このバンド、好んで聞くジャンルではないこともあり、夢中になったことはありませんが、どのアルバムも何だか分からないけど面白いとか、もう良いやと思いつつも先が気になるなど、個人的に扱いに困るバンドです。更に出てくるサウンドが気楽に聞ける内容ではないことも分かっていますので、試しに聞いてみる、または恐る恐る聞くなど、聞く前の心構えも必要とするバンドです。

そんなバンドですので、Live盤ともなればかなりの心構えが必要でしたし、パスした方が良いとも思ったのですが、やっぱり気になって聞いてしまいました。結果は疲れたの一言です。重々しい感じでスタート、その後はとてもノリノリとは言えない重い内容が続き、面白いと思わせる要素を感じる前にだらけてしまいました。

軽めのサウンドを好む私にはちょっと、冒険しすぎたと言うところです。やっていることが凄いのは分かりますが・・・。

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Turbocoopers / Argentinaction Rock (2022)

2022-12-07 09:13:24 | Album Review

アルゼンチン出身4人組の1stです。

キーボードが加わっている画像もありますので5人組かもしれませんし、EPやコンピレーション・アルバムの参加などもあるため、恐らく1stという程度の情報しかありませんが、メンバーは比較的年配、バンド経歴はまだ浅いと思われます。

サウンドは爆走系ロックン・ロールと呼んで良いと思いますが、パンクの要素もありますので、ガレージ・ロックとも言えるかもしれません。また、The Flaming Sideburnsとツアーを行っている様ですので、The Sonicsなどの60年代のロックン・ロールを基本とした粗削りなサウンドを目指しているのかもしれません。

スペイン語(恐らく)と英語の曲が混ざっていて統一性に欠ける、この系統にありがちな一定音域のボーカル、演奏は粗いなど欠点も多いですし、楽曲で印象に残るものもありませんが、高エネルギーで一気に駆け抜けてくれる辺りは私の様にこの系統が好きな人には好きになれる要素もあると思います。

悪くはないけど、お薦めは出来ない、でも定期的にこの様なサウンドを求めてしまう人には参考までにどうぞと言う感じです。(個人的にはジャケットを見てこれは!とちょっと興奮したのですが)

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Moral Panic / Validation (2022)

2022-12-05 10:45:09 | Album Review

アメリカ出身3人組の3rdです。

サウンドはガレージ系ロックン・ロール、またはガレージ系パンク・ロックと言う感じで勢い良く一気に駆け抜けていく感じです。また、9曲収録のこのアルバム、イントロが1曲目となりますので実質8曲となりますが、収録時間は16分で全曲が2分前後と実に割り切の良い内容です。

ハードコア・パンク、ガレージ・パンクなど、この系統の表現は色々とあり分別も難しいのですが、エネルギー満載、余計なことを行わずストレート、パンク並みに荒々しいけどしっかりとしたロックを土台としているなど、この系統で良く見られる若気の至り感は感じず、バンドとしての方向性がしっかりとしていると思います。デッド・ボーイズ、エレクトリック・フランケンシュタインなどに近い感じかもしれません。

そして、ギターのリフが中々カッコ良いです。ボーカルが一定の音域で一直線に歌い上げるので曲が単調になりがちですが、このギターが良い味付けをしてくれるので曲の完成度を上げていると思います。

決して万人が好むサウンドではありませんし、マイナーでライブハウスから抜け出すことはないと思われるバンドですが、個人的には好きなジャンルですし、このバンドも気に入りました。

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Gothminister / Pandemonium (2022)

2022-12-03 09:29:25 | Album Review

ノルウェー出身4人組の7thです。(ベースは不在)

ザクザクとしたリフを聞きたくなると定番なのがRammstein、でもたまには違うのをと思った時に思い出すのがこのバンドです。そして毎回、結構良いけどちょっと違うとなってしまうバンドです。

サウンドはインダストリアル的なリフにゴシック系の曲展開、それに独特の歌声が加わるもので、いつも通りと言う感じです。ザクザクと刻むギター、ピコピコと味付けするキーボード、低音のボーカルはまさにRammsteinと言う感じ、更には女性のソプラノボーカルで味付けする辺りにもRammsteinを感じてしまいますが、ギターのリフはこちらの方が重いですし、クラシカルな要素も強いのはやっぱり違いを感じてしまいます。そしてゴシックの要素がありますのでこちらの方が暗黒的な雰囲気が強く、Rammsteinよりも聞く前の心構えが必要になると思います。

個人的にはどうしてもRammsteinの二番煎じと言うイメージが拭えないところがありますので、それほど夢中にはなりませんが、おっ!と思わせることも多く、決して侮れないバンドではあります。

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