ウド・ダークシュナイダーがソロ名義で発表したカヴァーアルバムです。
カヴァーアルバムですので気になるのはチョイスした曲になると思いますが、Rainbow、Motorhead、AC/DC、Judas Priestなど有名なヘビメタ・バンド、Uriah Heep、The Sweet、Led Zeppelin、Rolling Stonesなどクラシック・ロックと呼ばれるヘビメタの元になっているバンドといかにもと言う選曲は他のバンドのカヴァーアルバムと同様ですが、Alex Harvey、Arthur Brown、Frankie Millerなど影響された70年代に活躍したアーティストを加えているところとTina Turner、Wolfsheim、Frank Sinatraなど驚きの選曲を行っているところが注目点だと思います。
しかし、自らヘビメタしか歌えないと言うほど、ヘビメタに合った歌声のウドですし、バックの演奏も音質を含めてヘビメタ風のアレンジになっていますので、原曲が何であってもやはりヘビメタと言う感じになっていると思います。
個人的にはScorpionsのHe's A Woman, She's A Manが面白いと思いましたが一番気にったのがFrankie MillerのJealousyです。この人の歌うバラードは他のボーカリストには出せない味がありますのでそれが生きていると思います。
全体的にまとまりのあるアルバムでウドらしい感じで、他のカヴァーアルバムよりも楽しめましたが、何度も聞くほどではない感じです。カヴァーアルバムですので一度聞いて楽しめればそれで良しなんでしょうね。
ちなみに一つ許せないのはAC/DCのT.N.T.です。出だしの掛け声的コーラスはウドの歌声でやって欲しかったです。笑