METAL KID'S "BLOG"

HEAVY METAL? HARD ROCK? PUNK ROCK?
Produced by はたぼー

High Spirits / Safe On The Other Side (2023)

2023-12-26 20:59:17 | Album Review

Chris Black率いるHigh Spiritsの5thです。

Chris Black率いると書きつつもChris Black自体をそれほど知っている訳でもないのですが、バンドと言いますか、一人で仕上げてLiveはバンド形態で活動している様です。

サウンドは正統派ヘヴィ・メタルとも言えますし、メロディアス・ハードロックと呼んでも良い感じです。歌声に味があることもありますが、ツイン・リードのギターも中々良いですし、何と言ってもUK的なウェット感があるのが凄く良いです。

また、ずば抜けて良い曲が収録されている訳ではないのですが、全体的にレベルも高いですし、メロdェイーも充実しているので聞いていて飽きることはない感じです。ただ、少々古すぎる感じもしますので、聞き様によってはB級感も出てしまっているところはあると思います。

まぁ、さすがにNWOTHMバンドの一つとは言われない程度ですけどね。

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Kobra / Rock'N'Roll Annihilation (2022)

2023-12-24 08:45:14 | Album Review

ロシア出身5人組の1stです。

いつものごとく、ほとんど情報を集められないバンドです。EPを2枚ほど発表していますが、アルバムはこの1枚の様です。

Live画像を見ての通り、中々のイケイケ度は感じますが、サウンドも勢い優先、グイグイとスピードで押してくるガレージ系ロックン・ロールです。そしてかなり荒々しさがありますが、メロディーを持ったギターソロなどもありますし、リフもただかき鳴らすと言う感じではないのでパンクと言う言葉はあまり使いたくな感じです。

この女性ボーカル、やや濁声で叫ぶ系、表現力など関係なし勢いで押しまくると言う感じで決して上手くはないけど、サウンドの方向性を決定付けている要因の一つで中々良い感じです。また、音のバランスもあまり良くないですし、それぞれの楽器をそのまま収録しただけの状態ですが、この系統のサウンドにはその方が合っている様な感じもしました。

ロシアのロックン・ロール系ってあまり情報が出てこないので興味が出てしまい聞きましたが、結構気に入りました。

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Prong / State Of Emergency (2023)

2023-12-22 21:43:52 | Album Review

Prongが約6年ぶりに発表した13thです。

2002年の再結成後はコンスタントにアルバムを発表していたので6年の間が空くと久しぶりの様に感じてしました。また、Prongと言えば、Panteraを筆頭とする90年代のグルーヴ系メタルを牽引したバンドですが、トップに君臨するPanteraとはかなりの差がありますのでSepultura辺りと共にと言う感じがします。

サウンドは80年代系の切れの良いリフと共にグルーヴ感満載と言うのは相変わらずですが、1曲目以外はミドルテンポの曲が続いてしまいますので、ノリが良い感じはしません。また、ミドルテンポと言えどもリフはしっかりしていますし、楽曲もそれぞれ工夫があり同じ様な曲が続く訳ではないのですが、やっぱりスピード感とスラッシーな曲をもっと聞きたいと感じてしまいます。とは言ってもProngらしいザクザクとしたギターなども聞けるので悪くはないです。

個人的にProngは凄く好きなバンドで大好きなアルバムもあるのですが、実は外れも多いバンドです。今回はその外れに当たってしまったと言う感じかもしれません。

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Los Fuocos / Low Die (2023)

2023-12-18 22:16:16 | Album Review

イタリア出身4人組の4thです。

これまた情報が中々集められないバンドですが、2002年に結成されたらしいので20年以上の経験は積んでいる様です。

1曲目が結構爆走系のロックンロールでおっ!と思わされましたが、全体的にはパワーポップに近い感じの曲が多い感じです。そしてパンクの要素がありつつも70年代のシンプル・ロックの様なレトロ感も持っている感じで色々なジャンルからの影響を感じました。

ボーカルの歌声がいわゆるノー天気系なこともあって全体的に妙に明るい感じになっているところは、軽く見られてしまいそうですが、メロディーもしっかりしていますし、ハードコアなど結構重めの系統からの影響も感じる楽曲をバックにしているので、バランスは良いかもしれません。

ただ、まとまり感がないと言うか、やっていることがバラバラに感じてしまうところもあって、バンドとしての音はどれと聞かれると答えられない感じもします。逆にそこがポイントなのかもしれませんが・・・。

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Ego Planet / Ego Planet (2023)

2023-12-16 11:22:34 | Album Review

アメリカ出身3人組の1stです。

3人組と言っても3ピースではなく、ギターがベースも兼任している様です。また、アメリカ出身ですがイタリアのレーベルからデビューしています。

サウンドはストーナー系ですが、一般的なストーナーとは少々毛色が違い、ドロドロとした重さはあまり強くないですし、典型的なメタルの要素もかなり強い感じがします。そして、80年代の雰囲気を感じさせてくれる曲の作りも結構凝っている感じで楽しませてくれます。

全体的にレベルが高いと言えるのですが、印象に残るのはボーカルの歌声です。特徴的な声ではないのですが、どの曲にも合っていると言うか、曲の印象を決めている感じで良いです。それと、キーボードを使って結構色々な味付けをしているところも面白いです。

ストーナーと言う感じではなく、普通にハードロックとして気に入りました。

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The Stripp / Get High (2023)

2023-12-14 21:45:00 | Album Review

オーストラリア出身4人組のEPです。

ちょうど1年前ぐらいに2022年発表の1stを聞いて気に入ったバンドですが、1年経ってEPを発表しましたので興味深々で聞いてみました。基本的にアルバムを紹介したいのですが、このEPもかなり気に入りましたのであえてご紹介です。

まず、1曲目の出だしから、おおっ!キタキタ!とゾクゾクさせられるリフとスピード感で良いねぇ~と思わされました。この私の場合、1曲目の出だしで、おっ!と思わされて、その曲がそのまま気に入ると言うのが実に重要なポイントなんですが、このEPはそれがズバリと言う感じでした。

実際のサウンドは1st同様、ガレージ系ロックン・ロール、全曲共に荒々しいロックン・ロールを貫き通していると言う感じです。そして、女性ボーカルも相変わらず、女性らしくなく、荒々しさを前面に出していて良いです。パンクの要素もありますが、ガレージと感じさせるのも良いですし、意外とメロディーを持っているのも良いです。

結局、こう言うサウンドにいつもやられてしまうのですよね。成長しないものです。

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Ross The Boss / Legacy Of Blood,Fire & Steel (2023)

2023-12-12 22:06:04 | Album Review

この人も必ず元Manowarと昔のバンド名が枕詞として付いてしまう人ですが、Ross The Bossのベスト盤です。

ベスト盤と言う方がコンピレーションが良いのか分かりませんが、これまで発表した4枚のアルバムからの選曲となっていますので、Ross The Bossの歩みは分かるアルバムだと思います。

元Manowarと付くだけでサウンドは聞かなくても分かる様な感じもしますが、思い切りのメタルです。男らしく、迫力と重量感があるサウンドでギターのリフもザクザクと言うより、ズンズンと腹に響くような感じだと思います。そしてこの人のギターと言えば金属音のソロも相変わらずの感じだと思います。

2006年からRoss The Bossとして活動していますので、アルバム数は少ないですし、特に話題になることもないので、順調な活動なのかは分かりませんが、4枚からの選曲を行うのなら新しいアルバムを聞きたいところだと思います。

と言いつつも、実は昔からManowarって何故か肌に合わないバンドの一つです。間違いなく良いメタルを提供してくれるのですが、悪いとは言わないですが、良いとも言えない感じです。その経緯があるのでこの人にもそれほど興味がある訳でもなく、アルバムが発表されると聞くけどそれで終わりと言うのが続いてしまっています。

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Bonafide / Are You Listening? (2023)

2023-12-10 14:17:04 | Album Review

スウェーデン出身4人組の8thです。

コロナの影響なのか2017年のFlames以来、約6年ぶりのアルバム発表となりましたが、1曲目の出だしから、いきなりモロにAC/DCの影響丸出しで少々笑ってしまいましたが、今回も中々の内容で良い感じです。

サウンドは説明することが不要、AC/DC大好きですの一言です。ただ、コーラスなどにはしっかりとメロディーを持っていますし、ハモリがあったりと独自の味付けがあるのもこのバンド良いところだと思います。また、モロに影響は受けているものの、一辺倒ではなく、他のメタルやハードロックの色々なサウンドも取り入れていると感じますので、やはり2000年代のバンドらしい感じがします。

モロすぎるけど何故か許せる、少し微笑ましい感じもするなど、魅力的なところもあるのは演奏が安定しているところと、ボーカルがしっかりとしているからだと思います。

AC/DCの直下と言うより、エアボーンを経由しているバンドと言う感じかもしれません。

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Donna Summer / She Works Hard For The Money

2023-12-08 21:26:05 | メタルじゃないけど。

Donna Summerが1983年に発表したアルバムに収録されていた曲です。

She Works Hard For The Money

1970年代から活躍し、私が彼女の存在を知った時にはディスコ・ミュージックの第一人者でディスコの女王と呼ばれていました。70年代半ばから80年代前半までヒットを続けて、この曲もかなり売れましたが、このアルバム以降は一気に低迷してしまい、いつの間にか過去の人になってしまった感じがします。ただ、80年代後半に再び活躍し始めて2000年代にも活躍しましたので、最終的には浮き沈みはあるものの、長い間活躍した人だと思います。

曲はディスコと言うノリの良さもありますが、歌声が良いです。音量もありますし、高音の伸びも良いのでこの系統の音楽にはピッタリとはまる感じがします。

個人的には当時から好きな曲でしたが、年齢を重ねて聞き直した時の方がお気に入り度が上がった感じがします。

でも、この曲って結構重い題材なんですよね。

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Doro / Conqueress - Forever Strong And Proud (2023)

2023-12-06 21:04:00 | Album Review

メタル界の女性ボーカルで大御所的存在であるドロ・ペッシュのアーティスト生活40周年を祝うアルバムです。

Warlockが結成の結成が1983年ですので本当に長いことメタルを歌い続けている訳ですが、衰えは感じずパワフルな歌声を聞かせてくれています。更にWarlock時代の4枚のアルバムとドロ名義の14枚でトータルだと18枚ですので、ほぼ2年おきにアルバムを発表していることも凄いと思います。

楽曲は相変わらずのメタルです。ただ、パワフル歌声とヘヴィな楽曲と言うだけでなくキャッチーな要素がチラホラ見えるところやリズムカルなリフでノリが良いところもあるのがこの人の良いところだと思います。20曲入りの2枚組であるこのアルバムにもその良さが見えますので、本当に集大成と言えるアルバムだと思います。

そして、メタル界の大御所、ロブ・ハルフォードが参加しているのもポイントだと思います。定番のLiving After Midnight、少々驚きでもあるBonnie Tylerのカバーで一緒に歌っていますが、中々面白いです。

一般的にはじーさんとばーさんが何やっているの?と言う感じかもしれませんが、聞いている私も良い年なので普通に良いと思ったりしています。笑

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Dokken / Heaven Comes Down (2023)

2023-12-04 21:22:57 | Album Review

LAメタルを代表するバンド、Dokkenの11thです。

レア・トラック集の「The Lost Songs:1978-1981」やソロ名義の「Up From The Ashes」を含めるのかで11thでない可能性もありますが、スタジオ・アルバムとしては11年ぶりになりますし、ドンは引退してプロデュース業に専念するなどの情報もありましたので、アルバムの発表には少々驚きました。

ドン・ドッケン以外のメンバーはギターがジョン・レヴィン、ベースがクリス・マッカーヴィル、ドラムがBJ・ザンパとついにミック・ブラウンもいなくなっていますが、ギターのジョン・レヴィンは20年以上になりますので、サウンドの核は変わっていない感じです。

そのサウンドですが、1993年の再結成後の中では一番メロディーが良い感じがします。ただ、何と言ってもドンの狭い音域と言いますか、中音すらでなくなっている歌声はかなりきついです。もちろん年を考えると当たり前ですが、元々音量はなく細い歌声で高音を綺麗に出すのが良いところだったので、この差はとても大きい感じがします。

前回レビューしたジョージのアルバムはギターでおっ!と思わされるところがありましたが、このアルバムもメロディーでおつ!と思わされるところがあります。やはりこの二人の組み合わせがDokkenの魅力だったと改めて感じます。しかも今となってはこの組み合わせで頑張っても結果は出ないことも分かっているのが悲しいところです。

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Lynch Mob / Babylon (2023)

2023-12-02 07:51:06 | Album Review

Lynch Mobとしては約6年ぶりに発表された8thです。

ジョージ以外のメンバーはボーカルが元Savage Graceのガブリエル・コロン、ベースが元Heavens Edgeのジャロン・グリノ、ドラムが元Bulletboysのジミー・ダンダで全員経験と実力はそこそこ、有名ではなくスター性もないけど安心感はある感じだと思います。言い換えれば、集まりがちなメンバーなのかもしれません。また、バンド名をElectric Freedomに改名したけど行き詰まりとなり、結局同じメンバーでバンド名を戻すなど活動も順調ではないのは事実だと思います。

サウンドですが、ここ最近のジョージの作品の中ではそこそこ、面白いリフもありましたし、ゾクゾクさせられる時もあり悪くはないと思います。ただ、ボーカルも特徴はあるけど表現力が一定すぎますし、バックの演奏で突出した部分はなし、結局ギターだけが気になると言う感じです。

結果的に悪くはないと言う表現止まりなのが事実でやはり華のあるアルバムではありませんし、もう聞くこともないと言うのが本音です。

もう何度、ジョージ・リンチに騙されたのだろう?どうして最初からそれほどでもないだろうと思いつつも、聞いてしまうのだろう?と思ってしまいます。それだけDokkenのアルバムが好きでそれを求めているのだと思います。

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